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四柱推命研究ノート(1)命術における六十干支の二重性(後編)

新宿御苑(東京)中心に活動している出口清明(五術家)です。公益社団法人日本易学連合会庶務理事/認定鑑定士、中医師、気功師。主な占術は四柱推命と周易、人相、手相。個人鑑定では運勢や運気の観点から、日々の悩みが人生の糧に変わるアドバイスを提供します。相談のご予約はこちら

命術における六十干支の二重性

これをもう一歩推し進めると、毎年、毎月の干支が同じように巡り、同じ干支は同じ干支のエネルギーを得ると考えることにも無理があることに考えが至ります。

どういうことかというと、六十干支のルーツはシュメール文明で用いられていた六十進法であり、数字を数えることが第一義にあることから、記号としての六十干支が示すのは、単に時空間上の位置だからです。

つまり、図3.と図4.においては黄色の丸の位置を示すというのが、壬子の意味だとするなら、軌道Aと軌道Bでは、黄色の丸の位置が異なります。

図3.軌道A上での壬子の位置は軌道Bよりも地球からみて内側になる。
図4.軌道B上での壬子の位置は軌道Aよりも地球からみて外側になる。

位置が異なれば、その内実も違うはずで「同じ」と考えるよりも「違いが出る」と考えるほうが自然です。

そして、この「六十干支の二重性」こそが実践鑑定をしていく中で感じた「同じ干支でもタイプが違う」や「真逆の干支なのに似た者同士」という気づきに対する解釈の糸口でもあるかもしれません。

この図では、わかりやすくするために、月の軌道上に軌道Aと軌道Bを明示していますが、地球の軌道でも同様のことがいえます。

四柱推命鑑定への応用

現在はこれらのインスピレーションから得られた検証結果を、四柱推命鑑定に応用し、生年月日の干支や、巡ってくる運勢も陰陽をわけて鑑定しています。毎年作成している運勢カレンダーは、これらを踏まえた鑑定結果を日々の運勢としてご案内しています。

バイオリズムの存在自体は誰しもが感じるものですが、実際のところ「運勢」や「運気」を鑑定する場合、そのバイオリズムの具体的な中身は詳細な鑑定が必要になります。


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