今ごろ安室ちゃんが大好きになってしまった話
今さら安室ちゃんを大好きになってしまった。
厳密に言えば、2017年に引退が発表されてからの、2018年9月16日の引退の日を迎えるまでの間にどんどん好きになった。
もっと言えば、イモトアヤコの影響でどんどん好きになった。『世界の果てまでイッテQ!』は私が視たいと思う唯一の番組だった。温泉同好会やらいろいろ面白かったし、イモトのことも「いろいろやばい、面白いw」からいつしか「この子ほんとすごいな…」になっていた。
その頃はまだまだお笑い番組をどこかでバカにもしていた。"テレビはニュースやドキュメンタリーなど教養のためにみるもの"くらいにきどっていた。"自分は優れている"という実態のないプライドのために、重ね着を重ねて着膨れした重い鎧で身を守りながら、しかも自分ではそれに気づかないフリをしていた。自分で動きにくくしていた頃だ。
2016年に産まれた息子との育児の日々が、その鎧重いでしょ?と気づかせてくれているのだが、その話は別の機会にしよう。
そんな私が、イモトが好きな安室ちゃんならなんだかきっと本当にすごいんだろうなと思った。
1982年産まれたの私と安室ちゃんの年の差は5歳だった。ころも最近気づいたことだ。意外と離れていなくて驚いた。
中学・高校生の頃にリアルタイムでテレビで出会っていたと思うけど、"好きなアーティスト"ではなかった。"好きなアーティスト"を自覚した高校生の頃のそれは椎名林檎、ジュディマリ、後半なぜか密かにB'Zとかだった。情報源はカウントダウンTVの影響や友達のカラオケのレパートリーだった。
安室ちゃんもカラオケで歌うことはあったけれど、私としては"背伸びして歌う歌"だった。学生の私にとってリアルタイムの安室ちゃんは"ギャル"もしくは"子ギャル"カテゴリーの人たちのものだった。高校のクラスにいた、茶髪でメイク濃い目の子たち側だった。私はルーズソックスは一応履くけど髪は黒。個性派だけど流行も取り入れないと不安な、地方の女子高生だった。
だけど、引退宣言してもイモトが一筋に応援する安室ちゃんが突然気になった。様々なメディアでインタビューを受けている安室ちゃんを追って、さらに引退に至った理由を知りたくなった。同時に、インタビューで語る内容にどう思い至ったかが知りたくなり、安室ちゃんについてプライベートも含めかなりググッた。ただライブも行ってみたいなと一瞬思いはしたけど、にわかファンすぎたし行動に移すまでではなかった。イッテQ!の安室ちゃんサプライズゲストの回も泣けたけど、良い回だったなくらいでは終わった。huluの安室ちゃん引退までの特集も、まだhulu入るまでではないなと、無料お試しも利用せず終わった。ただこれは後で後悔した。けっこう後悔した。
そんな後悔を周りに話してたこともあって、知り合いから「huluで安室ちゃん引退のときのまたやってるよ」と教えてもらった。そして視た。
とてもかっこ良かった。スターだった。
全編ではなく総集編だったけど、みることができてとても嬉しい。
コンサートのリハーサルとか、話し方とか、いちいちかっこ良かった。
そして今さらながら、『Finally』を初めて聴いた。歌詞に驚いた。こんな歌詞の歌を、引退のタイミングでだしたということか、、とびっくりしたし、引退の決断の深さを思った。
安室ちゃんの歌を改めて聴くと、特にHERO以降あたりのバラードについてはもはや"母"!!
まーもーるものがあるかーらー強くなれる
とかって!!(実際はどうかはわからないけど)
高校生の頃は私ギャルじゃないし、そっちじゃないしとか思いながらも、かっこいいと思ってた。イモト経由で好きになり始めても、まだスターだった。もちろん今もスターだと思う。
でも安室ちゃん、私もお母さんになったよ。守るものがあるから強くなれたりするよ。I can stop dreaming に、ほっとしたりするよ。安室ちゃんにはほど遠いけど、高校生の頃より近く感じるよ。
今さら安室ちゃんが大好きになっちゃったけど、懐かしい気持ちや勇気づけられたりしているよ。安室ちゃんありがとう。
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