文章離れが著しい話

大学生になってから文章力が落ちた。

私の高校時代を知っている人ならお察しかもしれないが、私にとって文章力の退化は相当な危機である。例えて言えばエビチリからエビをとった状態。それはそれでチリソースとして美味しいか。

思い返せば高校時代はすらすらと文章が出てきていた。漢字だらけで堅そうに見えて流れるような読みやすい文章がモットー。私の記事を読んだ部活の後輩にも褒められてさらに波に乗る(気を遣われているのかどうかは置いといて。)考えるより前に手が動いている感じだった。それでもって後輩に「よく考えて文章を書け」みたいなことを言ってたっぽいから恥ずかしい。ブイブイ言わせてたんだ。許してくれ。


大学入学直後は、なんか文章を書くサークルはないかしら、と期待に胸を躍らせてみたりなんかして、完全に高校時代の栄光を引きずっていた。しかし、学部のラウンジに貼ってあった、真っ青な空に機体が曳航されていく写真に心奪われて、そのまま航空部の新歓に参加。中学・高校と新聞部に所属していた私は今や、赤いウィンブレにブルーインパルスの帽子を纏って毎週5時起きで熊谷妻沼に通う、泥まみれ脳筋大学生になってしまった。間違いなく充実している。充実しているのだけれど、何か足りない。部活の同期LINEでまとまりのない文章が流れてくるたびに、私の文学少女としてのプライドが悲鳴をあげている。私は本来、この段落の冒頭2文みたいな言葉遊びで周りを楽しませたい人種なのだが、今の同期たちは種明かしをしたって気づいてくれそうもない。

文章を書くことは、そんなに話が上手くない私の大事な自己表現手段だと思っている。面接が大の苦手な私も、紙の上なら無敵になれる。でも今の私は文章離れが著しくて、そんなことも言っていられない状態のようだ。なんでこんなにレポートが進まないんだ、くそ。毎週のように大量のレポートを課されるのは文系の宿命だけれど、課題でしか文章を書かない状況ではいけない。新聞部の同輩や後輩が大学生になってからも記事を書くような活動をしているというのに、私は草むらを走り回って汚い宿舎に寝転んでいる。このままだと文章が嫌いになってしまう。私は一抹の不安を抱いている。

ということで、世の中にあるさまざまなことについて、好きなことを好きなように書く機会を自分で作ってみようと思った。要するに、ただの日記であり、ただの独り言だ。毎日は書けなさそうだけど、せめて週3くらいで好きなことを書いていれば、また文章力でブイブイ言わせられる日がくるかもしれない。ただ、単なる日記ではなくて、人に一応公開されるという重りを背負っているので、ちょっとは面白く書けるよう努力したいと思います。それでは、文章リハビリテーションのはじまりはじまり。

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