私の半生③

13歳の夏

父に殺されかける。

ゴルフクラブを引き釣りながら歩いてくる父。

私たちは裸足で逃げ、茂みに息を潜めつづけた。

父を見失った。

しまったと思い父を探す。


振り返ると父が真後ろに立っていた。


無我夢中で逃げた。

走って走って走りまくる。


お婆ちゃんが車で助けに来てくれた

「ありがとう」より「なんでもっと助けに来てくれなかったの?!」この言葉が先に口を出た。


車に乗り込み走り出す。


ふと対面をみたら父の車が川岸に

突っ込んでいる。


父だ。


もしかしたら自殺したのかもしれない。

それでも確認に戻ることも出来ず。


私たちは自分たちの村から逃げた。



翌日発見された父は精神科に強制入院をさせられた。

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