私の半生⑥

私は学校に行けなくなり、外ではパーカーとマスクをしなければ歩けないほど外に対する恐怖心が強くなった。


母は初めは私が学校に行かないことを責めた。


でも最後には優しく「お母さんは整形ちゃんが学校にいかないのは悲しい、けど貴方が人より考える時間が長いとしたらこの休んでる時間は貴方が人より何かを考えて変わろうとしている時間だと思うから」


と本当に辛かっただろうに背中を押してくれたこと、理解してくれたこと一生感謝してもしきれない。



15歳

しばらくして父は仕事にもいけなくなった。



父は抗鬱剤の影響でぶくぶく太りそれと引き換えに昔の父に戻りつつあったころだった。


しかし、人前に恐怖が勝りでれず

記憶力が低下し

夜中に食べ物を漁りに徘徊していた。


そんな父を母は1人で3人の娘を学校に行かせながら支えた。


でも私は怖かった。 

日に日に父に似ていくのが

ブクブクブク太る父を見て私もこうなるのではないのかと

私の顔はひとを不幸にする脳裏に焼き付いて離れない。



少しずつ少しずつ

元に戻りはじめ当時私にいった言葉を全て忘れてしまった弱くも優しい父を

うまく許せもせずうまく愛せもせず

でも憎むこともできず

ただごめんなさいと私を抱きしめ泣く父に

私は大丈夫だから


とうまく甘えることもできず強がる事しか

できなかった。



整形ちゃん

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