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漫画の元

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漫画を描く前に書いてる小説未満のものをたまに上げようかと思っています
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2019年2月の記事一覧

まきまき③(終)

まきまき③(終)

病院に着いた2人。
長いスカートをはいた長身の千軸がかけてくる。
「須波さん!・・・・・・ごめんなさい!私が側溝側歩いてれば~!杖つこうとしたとこがちょうど側溝で、バランス崩して」
「いえ、いえいえ、千軸さんのせいじゃないです。妻は?」
千軸に病室まで案内してもらった。
「ごめーん、夕くん」
頭にガーゼとネットを被せている都がベッドに座っていた。
「今日、富士Qだったのに~、ごめんね、私が世話焼け

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まきまき②

まきまき②

会社近くのコメダ珈琲店。
ユダはホットドッグ、須波はシロノワールを食べている。
「ユダくんって、湯田って苗字じゃなかったんだね。知らなかったよ、ごめん。ずっと名前呼びとか馴れ馴れしかったね。林くんって呼ぶね」
「いや、ユダでいい・・・・・・林ユダって変な名前だろ。俺、高校の時散々名前でいじられてたのに、知らなかったのかよ」ユダが笑う。
「ごめん、人の名前覚えるの苦手で。ユダくんのご両親ってクリスチ

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まきまき①

まきまき①



「湯田くん・・・・・・だよね?高校一緒だった・・・・・・」
ここはラブホ。今は事後。須波はシャツを肩にひっかけたままベッドに座っている。
須波は賢者タイムの頭で高校時代の湯田くんを必死に検索していた。
彼はズボンを直に穿きながら何の驚きも無く返答した。
「やっと気付いたか。俺、セックスする前に気付いてたぜ」
「え、えー?なんで言ってくれなかったんですか・・・・・・」
「言ったらやるのやめるかと

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