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負に落ちた。。。【坐骨神経痛】

今更感、やっと負に落ちた。。。

坐骨神経痛はほぼ無い。

我々が診ているいわゆる坐骨神経痛などの神経痛と思っている痛み

この殆どは神経痛ではない

と言い切れる

確かに患者さんは「痺れる」と訴えるが

表現は人それぞれであって

我々に求められるスキルはその症状が神経の異常なのか、筋膜の問題なのか、何なのか鑑別すること。

痺れに対して苦手意識がある先生には本当に知っていて欲しい知識

これを裏付けるには神経痛の医学的定義を良く理解すること

日本ペインクリニック学会の文献から

神経障害性疼痛は

“体性感覚神経系の病変や疾患によって引き起こされる疼痛”

と定義されています。

神経の分類は

中枢神経(脳、脊髄)
末梢神経(体性神経、自律神経)

体性神経(運動神経、感覚神経)
自律神経(交感神経、副交感神経)

ですね

痛みなどの感覚は体性神経の感覚神経系です

感覚神経も(特殊感覚、体性感覚、内臓感覚)
に分類されます

特殊感覚→視、聴、平衡、味、嗅

体性感覚→触、圧、痛、温、冷、深部覚(皮膚で感じる刺激や筋の伸長の感覚)

内臓感覚→胃痛、心拍数増加など

定義ではこの体性感覚の病変や疾患によって引き起こされる疼痛
と言ってます。

つまりこの体性神経の感覚異常の事を本物の神経痛と理解しなければなりません

症状としては筋力低下、感覚過敏、異常感覚が主

しかし私たちの治療院に来る坐骨神経痛やヘルニアで痺れてると訴えて来る方たちはどうでしょう

自分の力で歩いてこられますか

皮膚に触れただけで飛び上がったり、冷たさ、熱さに物凄く過敏だったりするでしょうか

そんな事ないですよね

力も入るし、施術もそれなりに受けれるくらい皮膚感覚も殆ど正常

もうこの時点で神経痛の定義には当てはまらないのです

ですから、なにが言いたいかと言うと
坐骨神経痛という物の多くは坐骨神経痛では無い
と言う事

でも坐骨神経領域に痛みと痺れがあるじゃん

って

思われると思いますが、結論ほぼ筋筋膜性疼痛ですね

つまりトリガーポイントです

整理しておきたい事は

ややこしいですが、

本物の坐骨神経痛「“坐骨”神経障害性疼痛」(そんな病名ないですが、)であれば
坐骨神経が担当する領域に筋力低下や感覚異常などが見られないとおかしいでしょ

って事

定義の話です

定義上、神経障害性疼痛の定義からすると良く巷で言われている坐骨神経痛(坐骨神経領域に痺れがあったとしても)感覚の異常が無ければそれは坐骨神経痛とは言えない
って事です

わかりますかね?w

と、言う事は例えば、筋力テストや神経反射テスト、又は冷たい氷などを当てるなど
神経障害性疼痛の定義にハマっているかしっかりと確認が出来れば良いと言う事

当てはまらなければ
それは恐らくほぼトリガーポイント
私たちの出番。
むしろ薬物療法やブロック注射など他の治療では治らないと言うこと

だって神経障害性疼痛じゃないんだもん

あー伝わりますかね😭

当たり前の事言ってるように聞こえるかも知れませんが、
ドクターでさえ、レントゲン診て坐骨神経痛ですねって言ってしまう

それなんで分かるの?

患者さんの体に触れて感覚異常調べたの?
MMT調べてくれた?神経反射調べてくれた?

一切触らずに

坐骨神経痛ですね
ヘルニアが原因ですね
狭窄が原因ですね

ってふざけるな!!!!

触って感覚異常を調べない限り
痺れの原因がレントゲンやMRIだけで分かるわけないんだよ!

ムカついてきたー!笑

言いたくないけど誤診だよね。。。

だからもし心配で病院に行って貰いたい場合は必ず神経の専門病院に送ること

普通の整形外科では多分ちゃんと判断してくれない

変な刷り込みうけて治らない薬貰うだけ。。

これは患者さんにも必ず説明出来るようにしておかないと行けない事実。

まあ勿論、トリガーポイント以外にもメンタルや日常生活習慣の改善をしないと根本的には改善しないと思いますが

これで

坐骨神経の領域に痺れや痛みが出ているからと言って
それ、坐骨神経痛ですねえ!!

って勉強不足を露呈しなくてもいいはず。笑

理解しきれない部分は質問して下さい。

コレに関しては絶対理解して欲しい。。

痺れに対して
はっきりと私の施術範囲内です!
って言える
そして裏付けも説明できる

少しでも患者さんに安心して貰い、一緒に治療に向き合ってもらう事に繋がります

今更理解した事がお恥ずかしいですが、当たり前のようでこれが区別出来ずに痺れにビクビクして治療に困ってるセラピスト多いんじゃないのかな。。。

区別が付けば後は腕が試されます
逆を言うとそこからは
技術でしか無いからです。

頑張りましょう。


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