大野誠一(ライフシフト・ジャパン)

ライフシフト・ジャパン(株) 代表取締役CEO。『ライフシフト』に刺激を受けた仲間たちとソーシャル・ベンチャーを立ち上げて、「人生100年時代」の新しい生き方・働き方の探索、コンテンツの開発、セミナー、ワークショップを通じた発信、コミュニティ運営などに取り組んでいます。

大野誠一(ライフシフト・ジャパン)

ライフシフト・ジャパン(株) 代表取締役CEO。『ライフシフト』に刺激を受けた仲間たちとソーシャル・ベンチャーを立ち上げて、「人生100年時代」の新しい生き方・働き方の探索、コンテンツの開発、セミナー、ワークショップを通じた発信、コミュニティ運営などに取り組んでいます。

最近の記事

還暦を過ぎても、“若々しく”生きるためのひとつのアイデア

「人生100年時代」をいかに生きるか?という問いについて考える時に、余りにも当たり前なこと過ぎて、見過ごしてしまいがちなのが「年齢」というものの多面性だと思います。 ほとんどの人が当たり前に考える年齢は、「暦年齢」でしょう。生まれてから何年経ったかを表す数字ですね。 「今、おいくつですか?」 「はい、もう少しで60歳になります」 「そろそろ還暦ですね。おめでとうございます!」 「還暦」の何がおめでたいかは別にして、この会話に特に違和感を感じる人は少ないでしょう。 「年

    • 「“カイシャ”を主語で語る経営」から「“ヒト”を主語で語る経営」へ

      そもそも、「会社」って何のためにあるんだろう? その疑問は、ずいぶん前から頭の片隅で引っかかっていたんです。 そして、その疑問をちょっと鮮明にしてくれたのが、サイボウズの青野社長が2018年に上梓された書籍『会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。』 当時は、「一部上場会社の社長が、こんな本を書いてしまって大丈夫なのか?」という不安が頭をよぎるほど、その内容の過激さに驚いたことを覚えています。 サイボウズといえば、「働き方」に関して、「100人いれば

      • 「新しい自営業」の“新しさ”とは何かを考える

        人生が長くなることに伴って、働く期間も長くなるといわれています。 そうだとすれば、最後まで会社に勤めて、やりたくない仕事をやらされる生活を続けるよりも、自分の「好きなこと」や「得意なこと」を活かして、「社会と関わり」「誰かの役に立つ」、そんな働き方ができないだろうかと考えていた時に、フッと思いついたのが「新しい自営業」という言葉。 これまでも、例えば定年退職した後に、お蕎麦屋さんやラーメン店を開業するとか、フランチャイズのコンビニ経営に乗り出すといった人たちはいたし、シニア

        • “ライフシフト視点”で考える「雇用延長」の二つの側面

          雇用延長を実施する企業が増えているといいます。 ・ニトリホールディングス:雇用延長の上限を65歳から70歳に引き上げ ・カルビー:専門性の高い人材は65歳を超えても嘱託社員として雇用する ・スズキ、など:雇用延長の際の給与を定年前と同じ水準に引き上げ こうした動きは、まずは何といっても、構造的な人手不足という人材マーケットの需給バランスを反映したものでしょう。 様々な機関が発表する人材マーケットの将来予測は、とても厳しいもので、中には、2040年には1,100万人の労働

          「人生100年時代」の“お金の不安”と“ライフシフト”

          かつて、とあるセミナーで「貯蓄金額の多寡は、その人の“不安の総量”に比例する」と語っていたのは、“いい会社”に投資する投資信託というユニークな金融会社「鎌倉投信」を創業し、今は、共感資本社会の創造を目指す非営利株式会社eumoのCEOを務める新井和宏さん。 とても考えさせられる言葉でした。 先の見えない将来を想うとき、“お金の不安”を感じないという人はいないでしょう。 いつ病気になるかもしれないし、突然、事故に巻き込まれて怪我をするかもしれない。いつ地震に襲われるかも分か

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          新入社員の転職志向の高まりに関する考察メモ

          企業の人事セクションの皆さんとお話をしていると、今の40代以上のミドル・シニア世代と30代以下の若い世代では、キャリアに対する意識や考え方が大きく違うという話題が出ることがとても多いです。 多くの場合、そういう認識を生み出している最大の要因は、若い世代は「簡単に会社を辞めてしまう」という人事部の人たちにとっては、最大のショックでもある現象がエビデンスになっていると思われます。 それを裏付けるようなデータもいろいろとありますが、その一つとして東京商工会議所が毎年行っている新

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          「新しい自営業」という生き方について。

          「人生100年時代」の新しい生き方・働き方をテーマに、「ライフシフト」という言葉をキーワードに書いていこうと思っているわけですが、このテーマを考えるにあたっての基本的なフレームがいくつかあると思います。 そのひとつが「雇われない働き方」。 書籍『ライフシフト』が提示した一番大きなメッセージは、人生が100年という長いタイムスケールになっていくと、これまでの「学習→仕事→引退」という「3ステージ型」の生き方から、多くの人が「マルチステージ型」の生き方に変わっていくのではない

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          さあ! “ライフシフトの旅”に出よう!

          突然、「さあ! “ライフシフトの旅”に出よう!」なんて呼びかけられても、大抵の人は戸惑ってしまいますよね? そもそも、「ライフシフトって何?」という疑問が最初に頭に浮かんでくるはずです。 そして、それも実にとってもごもっともな話です。 何故なら、「ライフシフト」って言葉は、未だにその意味がちゃんと定義されていないからです。 でも私は、結構、真面目にこの呼びかけをしているのです。 リンダ・グラットンとアンドリュー・スコットという二人のロンドン・ビジネススクールの教授が書い

          さあ! “ライフシフトの旅”に出よう!