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あなたがいつまでも若々しく生きられる方法とは

 あなたは50代半ば。それなりにいい男だし、成功もしている。若い時よりちょっと太ったかもしれないが、週末にはトレーニングに通っていてまずまずの体格だ。順風満帆の人生である。これといった不満も無い。

 しかしある時、暗闇で目を開いた途端に、あなたははっと気がつく。大変だ、もうすぐ60歳だ。定年だ。どうする。そういえば会社で若い女性(といっても30代だが)があなたをみる目が変わってきた。いや、もう見られなくなったといった方が正確だ。どうせもうすぐ消えていく人間なんだ。

 それでも朝になれば、いつも通りに仕事を続けている。30年間続けてきた仕事を。60歳。あとは体力も気力も衰えていくばかりの老後・・・。思わずドキリとしたあなた、心配いりません。

 世界的なベストセラーになった“Younger Next Year”によれば、80歳を過ぎても50代のような若々しい自分でいられる方法があるとのこと。著者は医師のヘンリー・ロッジ氏とウォール街で活躍した法律家のクリス・クローウェイ氏。コロラド州のスキー場でこのふたりがさっそうとスキーを楽しんでいる写真まである。

 ふたりによれば、たいていの人が自分の老後に対して誤ったイメージを持っているという。ちょうど投げたボールが地面に落下するように、45歳から76歳の間に急速に気力、体力が減退するイメージだ。それが自然の摂理だと思っている。しかしそれは違う。加齢の科学は革新的に進歩しており、次のふたつのポイントを理解することが元気な老後を手に入れることができるというのだ。

 1.私たちの身体は原始的な細胞の集合体で、それらが刺激されて生命が維持されていること。

 2.その体に信号を送るのはあなた自信の脳であるということ。

 なにをまどろっこしい事を言っているのだと思われるかもしれない。その通りである。結論として彼らが述べている若さを持続する秘訣は、以下の単純な7ポイントである。

 1.死ぬまで週に6回エクササイズをする、2.週に5回心肺を鍛える運動をする、3.週に2回ウェイト・トレーニングをする、4.収入を超える支出をしない、5.ジャンクフードを食べない、6.自らの身体を労わる、7.多くの人と付き合い、責任を果たす。

 そんなことは言われなくても分っていると怒ってもしかたがない。そのことが科学的に裏付けられたということがこの本のポイントなのだ。

 そういえば、知人で冒険家の三浦雄一郎さんとその父で100歳を超えてお元気だった敬三さんはまさにこの7ポイントを実行していた。問題はどうしたら死ぬまで続けられるかだが、その答えは残念ながら書かれていなかった。

 結局は強い意志と行動力ということになるのだろう。もっともそれだけの意志と行動力があれば、こんな本は読む必要はないかもしれないが。

                                                           (写真はvaluesquest.com)

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