No.149 利益相反

最近利益相反について色々勉強しようと思ってますが、思ったよりも日本では身近に利益相反が蔓延しているように感じます。

まず不動産の仲介(両手取引) は、仲介業者が売主と買主を代理して双方から手数料を取るというモデルです。売主と買主の双方の利益を代表するなんてことができますかね?できるケースもあると思いますが、手数料を最大化したい仲介者が、どちらかの利益を無視して契約成立のために帆走してしまうことになりかねません。この両手取引を禁じているのが世界の常識で、日本は非常識組に分類されているようです。

M&A等の仲介も同様です。同じくM&A仲介業者が 売り手も買い手に対しても中立を装っていますが、その通りになるかどうかはいささか疑問です。もちろん業界の方々は 両手取引は違法ではないし、利益相反ではないと主張しますが、どうでしょうかね…

ちなみに両手取引を英語では Double Ended Dealsと言うようです。

不動産の「両手取引」禁止は世界の常識!「囲い込み」の概念すらないシンガポール|ダイヤモンド不動産研究所 (diamond-fudosan.jp)

中小企業のM&A | 衆議院議員 河野太郎公式サイト (taro.org)

M&A仲介“両手取引は利益相反”説に業界トップ3社社長が反論「事業承継は“調整役”が必要」 | 沸騰!M&A仲介 カネと罠 | ダイヤモンド・オンライン (diamond.jp)

What Agents Don't Want You to Know About Double Ended Deals (pgwelcomemat.com)

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