赤羽探訪
この日は時間にあまり余裕がないのでなるべく近場で散歩しようと赤羽にやって来た。
歓楽街として有名な赤羽。もちろん駅前で引っ掛けても良いのだが、散歩もしたいので飲み屋のある東口ではなく西口に出て弁天通りを進む。
途中、古本屋に出くわした。こういう古本屋めっきり見なくなったよな。
DVDなし。中身のないパッケージだけの需要があるのだろうか。もしかしたらパッケージがエロ本的な存在価値を残しているのかもしれないが、考えるのはやめよう。
この日はツイてる。
猫とイイ感じのおじさんに出会えたんだもの。
このあと話しかけられて、俺もカメラ欲しいんだよねえと言っていたが、話しかける口実であることは明白であった。けど、おじさんの撮った写真ぜひとも見たいね。
庚申坂、三岩通りを進み西が丘サッカー場交差点を北進すれば三益酒店へ到着だ。
三益酒店は桐ヶ丘中央商店街の端にあるのだがこの商店街がまたシブい。
やたらメッセージを発信しまくる鍵屋。俺はこういう主張の強いの好物なんだよ。
商店街のなかは時間の流れが止まったような空気で本当に静か。必要な音のみが洗練されている。
閉まったシャッターには何やらアーティスティックな絵が描かれていた。
マザータケイ。肉屋の弁当に間違いはない。マザーの弁当どんな味なんだろうか。
そんなマザータケイの近くには子供の頃にタイムスリップしたのかと錯誤するおもちゃ屋さんもある。
煙のでるタバコ懐かしいな。
ちなみに余談だがP-38は山本五十六が搭乗した一式陸攻を撃墜したことでも知られるアメリカの戦闘機。竹やりでは決して落ちない優れものだ。
素敵なパン・洋菓子店。タカハシの文字が良い。
壁の意匠も素晴らしい。
商店街に夢中になっていたがそろそろ三益酒店で酒を飲みましょう。酒だ酒。
酒屋のとなりに立ち飲み屋が併設されている。キャッシュオンの明朗会計で、お店のお姉さんが親切に店のシステムを説明し即席で店外に席を作ってくれた。
飲みたい酒は酒屋で購入し飲むことができる。
まず頂くのは京都は伊根の酒『京の春 ええにょぼの里』。飲みやすい。燗にしたい
おまけでくれた甘酒が入ったお猪口がかわいいね。
続いて『鶴齢 純米雪男』。これもまたすっきりした辛口。
かわいらしいキャラクターだがモデルとなった異獣はかなりイカつい。
つまみに頼んだクリームチーズが予想外に小洒落ていた。俺みたいなアル中が頼んだらアカンやつだけど、スイーツ的な見た目とは裏腹に飲兵衛の舌にも酒にもよく合う一品だ。
ほどほどで切り上げて先程の商店街に戻ると、近隣住民と思われる方々が酒盛りをしていた。
この空気を味わいにまた来よう。
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