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国内百以上の流派を持つ伝統芸能“剣舞”、初めての入門書! 『剣舞入門  今に生きる“サムライ”の美』 見どころ紹介!

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サムライの精神を現代に伝える伝統芸能、「剣舞」を知っていますか?

刀や扇を持ち詩吟に合わせて舞う、力強く華麗な剣舞の世界。明治時代に刀を持つことを禁じられた(元)武士たちが、その文化を継承していくためにはじめた興行がその起源とされます。
伝統芸能と聞くと敷居が高いように感じられるかも知れませんが、そんなことはありません。疾風のように白刃が閃き花のように扇が舞う、とにかくカッコよくてディープな世界があなたを待っています。もしあなたが時代劇や日本史や古典文学を好きなら、剣舞を知らないなんてもったいない!
実際、サムライの世界を間近に体感できる剣舞は海外の方にも大人気なのです。

本書は、女流剣舞家であり、京都・東京で剣舞パフォーマンスを楽しめる人気施設「サムライ剣舞シアター」の代表でもある鉤 逢賀(まがり おうが)による剣舞入門書の決定版。剣舞鑑賞のお供に、そうでなくても剣舞という芸能を知るきっかけに、ぜひ手に取っていただきたいです。

見どころを簡単にご紹介しましょう。

1.刀や扇を使った華麗なアクションをイラスト解説

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剣舞の見どころはなんといっても華麗な刀さばきと、扇を使った「見立て」表現。
1章では、鑑賞の手がかりとして多彩な「扇の見立て」をイラストで掲載しています。楽器や盃といった物を持つ所作から雨風といった自然現象まで、神羅万象を表現できる見立ての美学を是非知っていただきたいです。

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2章では剣舞のお稽古を想定し、基本的な構えから抜刀・納刀の動作、さまざまな斬り・突きのバリエーションまでをイラストで解説。これを見れば姿見の前でポーズを決めたくなるはず!

2. 歴史や詩歌で、武士の心情と哲学を知る

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剣舞は一般的に、武家文化の中で詠まれた和歌や漢詩を舞うことで物語や武士の心情を表現します。平家物語や川中島、忠臣蔵といったストーリーはお馴染みですね。
1章では基礎編として武士の歴史を、2章では剣舞を鑑賞する上で押さえておきたい和歌や漢詩、そこに込められた心情を紹介しています。これを読んで剣舞に触れれば、情景がより豊かに胸に迫ってくるでしょう。
なるべく浮世絵などの図版をたくさん使い、ビジュアルでも楽しめるようにしました。

3. 剣舞をより深く知る論考

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剣舞が表現する世界を存分に味わったら、剣舞のことをもっと知りたくなっているはず。
3章ではさらに一歩踏み込んで、剣舞の歴史を紐解き、剣舞を舞うとはどういうことなのかを剣舞の指導者である著者が徹底的に掘り下げます。武士の精神性をいかに解釈し、表現し、継承していくのかという芸道論を通して、あなた自身の剣舞観を深めてみてください。

4 .宗家によるインタビュー

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全国の3つの流派の宗家を取材し、その成り立ちや日々の活動、剣舞への思いをインタビュー。剣舞の教室は全国にあるので、お稽古を始めてみる参考にいかがでしょうか。

背景知識から実践的な内容、そして論考までぎっしり詰まった決定版になっております。剣舞の世界へ飛び込む準備はよろしいですか?

そしてなんと、本書はバイリンガル仕様になっております。
海外の方へのプレゼントにも是非!

担当:谷脇 栗太(編集)


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