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完結した彼女たちの「第0章」ー櫻坂46三期生おもてなし会ー

櫻坂三期生おもてなし会@ぴあアリーナMM、2日目に参加してからはや1週間。個人的には東京ドームでゆっかーを見送って以来の約4カ月ぶりの(櫻坂だけでなく)坂道ライブ現場でした。
すでにイベント全体の流れはレポート記事などが出ているので、各メンバーの目立ったポイント、生で観て感じたことを1人ずつまとめていきます。

アイドルサイボーグ・小島凪紗の衝撃

自分も含め、ある程度推しを決めて参戦していたBuddiesが多いと思うが…
誰よりも「アイドル」していたのが小島凪紗さん。

すげえ。本当に初ライブですか?初々しい前髪下ろしポニーテールが似合う上、くるくる変わる表情がチャーミングであり、MCでのトーク力もルーキーのそれじゃ無いわ。
(天ちゃんやみーぱんに似てるとも言われるが生の第一印象が、「キュート属性3倍増しにした遠藤さくら」いずれにせよ最強)

もちろんオープニングと、自己PRの「条件反射で泣けてくる」ピアノ生演奏の凛とした表情も素晴らしいし、他担を容赦なく推し変させようとする魅力に溢れている。あなた本当に去年まで一般人だったんですか?
今すぐにでも同学年の天ちゃんとWセンターを組んでも遜色ないであろう。すっかりクールビューティーも出せる天ちゃんに、キラキラ可愛い彼女なら互いの個性が絶妙にミックスしそう。こんなアイドル性の塊がほんの1年前まで長野で平凡なJKをしていたのである。世の中まだ捨てたものではない。

あざかわ先頭打者・石森璃花

最初のコーナーの2分間自己PRショー、クールなサウンドで始まったはずが、始まるのは石森璃花さんのオムライス教室。エプロンまでつけちゃってます。2分で0からオムライス作れるの?と思ったら卵やご飯を作り置きしておいたオチで適度に笑いを取り、客席からオタクの大声が時々混じるのが笑える。
基本なんでも五十音順で進むので必ずトップバッターになるのが彼女。最初におっとりした綺麗なお姉さんが出てくるのは三期生全体にとってもめちゃくちゃアドバンテージになる。
ずっとアイドルファンだった彼女らしく私服ファッションショー、ダンストラック、お見送り会でも隙あらばズッキュンとオタクを釣りにかかっているので、一度でいいから個別レスが欲しくなる。そして研修期間に鍛え抜いたダンス!BANのライブ披露では表情に凄味も増してきた。笑顔が可愛いのにライブで化けるところは流れ弾での保乃ちゃんっぽい(そこさくでも紹介してくれた先輩だし)。

ベビーフェイス少年漫画主人公・遠藤理子

そして2人目がメンバーからもすでに赤ちゃん認定されている遠藤理子。クイズコーナーでは三女扱いされ、愛され力がスゴイ。
ドキュメンタリーで泣き顔がクローズアップされたり、苦手なダンスに奮闘していた姿でファンも増えた彼女。合宿で既に出来上がっている同期との差に打ちのめされたこともあろう。これといった特技はなくても、がむしゃらに食らいついていく根性は少年漫画の主人公のよう。小柄でベビーフェイスなので、夏の近道のダンスでも可愛さが宿る。彼女の目から光が消えることはない。

かくし芸持ちの頭脳派・小田倉麗奈

自己PR3人目は小田倉麗奈さん。五百城(乃木坂)、正源司(日向坂)に続いて珍姓ルーキー現る。Vlogで公開したヴァイオリンに続いてゴルフボールを客席にかっ飛ばすところでお淑やかなイメージは一変、多芸なメンバーでもある。
高校3年生にして、「人生傷つくこともある」と達観してアイドルを志した頭脳派、言葉遣いからも知的であることがうかがえる。
それと彼女、表情の切り替えがスゴイというか、顔立ちが全然別人に見える時がある。メイクやヘアアレンジが巧みなのだろうか。自己PRの時は年相応の真面目そうな18歳という感じだったのに、ライブになると横顔にキュートな色気が宿って見えるのだ。

盛り上げ上手の扇の要・中嶋優月

中嶋さん、自己紹介で年齢を言うまで彼女が20歳の現役大学生だということを忘れていた。結構若く見える。
目がくしゃっとなる笑顔にものすごい幸福感がある。ちょっとこう、普段は幸薄そうなお顔なので守りたいこの笑顔というやつです。ゆえに幸福感がキーになるBuddiesのセンターを任されたのもうなずける。
おもてなし会が始まる前の印象では、とりたてて欠点もないが特技もなさそうで、櫻坂も熱狂的に好きという程でもなさそう。よくいるアイドルルーキーの1人だった。そういう印象をガラリと変えたのが、2分間自己PRでのチアダンス、「ゆーづ」という愛称を自らアピールし仲間の愛称のコールも煽るアイドル精神!最年長の石森さんがおっとりキャラを確立しているので、おそらく彼女がおのずと場をまとめていくようになったのではないか。

というか、特技がチアダンス、ちゃんとまとめ役になれる頭の回転の良さも‥‥ぅて実は陽キャ寄りなのではないか。

一緒に坂道を登るために来た 優勝請負人谷口愛季

あきじゃなくあいり、愛李じゃなく愛季の谷口愛季さんは、坂道全体でもかなり珍しいタイプ。
オーディションから一貫してデコ出し。ASH出身を堂々と公表し「一緒に天下取りに行きますけど何か?」的なオーラをただよわせる。面長が流行る最近の坂道に、丸顔のギラギラした新メンバーはそれだけで目立つ。坂道よりもモーニング娘。やLDH的でもあるが、2日目のマニアックなクイズも正解をもぎ取ったりしていて、やっぱり好きで受けてくれたっぽい。

芯の強さは私服ファッションショーでも垣間見え、トップスは流行りのフリルをあしらいながら、ショートパンツにブーツで目立つファッション。ライブもダンスは言うに及ばず、夏の近道でたまに見せる目を閉じたような、恍惚としたような表情も美しい。

なのにドキュメンタリーで「ゆで卵は料理に入りますか?」との名言を残したり、ラジオ体操に手間取るところをきっちり撮られているので年齢相応に抜けているとこもあると思われる。そのうち同期からポンコツエピソードが暴露されるかもしれない。

ともあれ、すでにして「小さい頃から好きだったこのチームで日本一を味わうために来た。期待に応えたい。一緒に夢を叶えましょう」と移籍会見でさらりと語るベテラン選手か助っ人外国人かの如き風格を漂わせている彼女に、Buddiesのワクワクは止まらなそうだ。

不器用なクールビューティーキラキッズ・村山美羽

谷口さんと並んで1月お披露目組ではかなりダンスを評価されていた村山美羽さん。私服ファッションショーでは予想通り、全身黒のコーデで登場した。
顔で好きになった三期のイチ推しメンバー。一番の長身で、ライブでもセンターこそないものの常にセンターの次列くらいの脇を引き締めるいい位置にいる。顔が好みで背が高くて踊れる。もうこれだけで推し確定です。

ただMCやクイズ大会では 他のメンバーが一生懸命アイドルらしくはしゃいでいる中で、ちょっと不器用な感じ。正解したり指名されると相応に笑みがこぼれたりするので不愛想という訳ではないんだが。

最終審査では涙ながらにスピーチしていたし、感情を表出するのが得意ではないのだろう(表現が素直でユニークでかつ面白い綺良ちゃん推しなのはそのせいかも)。これだけ美しくてスタイルよくて完璧なのに何故そんなにネガティブなのか…と石森さんも合宿中に話しかけていたが、10代特有の人間関係の中でそうした処世術を使わざるを得なかったのかもしれない。

ドキュメンタリーでは褒められた経験が少なく何度も自分に自身がないと話していた彼女。仲間思いで、初めて自分にとって守りたいものができたという同期もいるのだし、これからBuddiesやメンバーに褒められてどんどん自信を持っていってほしい。

目力はまるで成田屋・ナチュラルボーン陽キャ村井優

ファッションショーでもう1人、ベージュにラメが入ったような服でしかも膝上ボトムス、ピンクの鞄まであしらって度肝ものだったのが村井優さん。今の高校生でもこんな私服着れるんや…そして脚が細い!

オーディションまで櫻坂を知らなかった村井さん。大きな目とVlogで立川を闊歩するナチュラルボーンな明るいオーラでお披露目1週間足らずでBuddiesに迎え入れられてしまい、チームうさぎねこ仲間の山下とは太陽と月のように好対照の個性がかみ合う。2日目にバスケでシュートを3回失敗してしまったとこも愛嬌。

んで、ライブ1発目のNobody s fault ではセンター。真っ直ぐ前を射すくめる目力の強さは海老蔵のにらみをも思わせ、本家のるんちゃんゆずりの小柄な身体から繰り出す跳躍力も好きだ。村井・山下の2名が後から公開になったことを上手く利用した夏の近道は落ちサビの激しいダンス、こちらも生で見ると高まりがスゴイのだ。

ちなみにこの落ちサビと対照的に、ライブだとサビ前に左右で7人がそれぞれ輪になってぐるぐる回る場面があるのだが、そのキャッキャウフフ感が個人的には可愛くてツボった。

地方組に見る母娘の愛 的野美青が背負った看板

ライブが終わって11人それぞれのスピーチ、泣かせにきたのが的野美青さん。
合格後研修期間中ギリギリまで辞退を迷ったこと、その頃からお母様は寂しくなるからとあえて離れて暮らしていたこと、お披露目1人目のプレッシャーといった抱えていた葛藤を明かし、それでも自分が今ここにいる決意を表明。

お披露目トップバッター、ファッションショーでのパンツスタイルや弓を引くポーズで気が強そうな第一印象だったが、まだ16歳。高校入ったばかりで親元を離れることには、本人だけでなくお母様にも思うところがあったとは。
中嶋さんとは同じ福岡出身でもこの年頃での4歳差って大きいからね…ただ、おもてなし会でのパフォーマンスとイラストやスピーチで客席を沸かせてくれたことは彼女の決断が間違いではなかっったことを証明しただろう。

ストレートにいえば、彼女は同じ坂道ニューフェイスお披露目トップバッターの井上和・清水理央と比べるとスター性やアイドル的オーラに劣るのは否めない。それでも今のポジションにいるのは、こういったストーリー込みでBuddiesに彼女を支えてほしいから。その点は遠藤理子さんと同じ系譜であろう。彼女もまたそういった主人公感から三期生に選ばれたのだと解釈している。

向こう見ずで突進できるか 強心臓が垣間見える天真爛漫JK向井純葉

的野さんと並ぶ最年少06年度生まれの向井純葉さん。谷口さん村井さんと同様、「陰」の要素を全く感じさせない。
Vlogでは動物園ではしゃいでいたし、スピーチではこれまでお母様が素直に応援してくださっていたとのことで、笑顔もストレートに可愛い。きっとご両親や友達の愛を十二分に吸収して育ってこられたのだろう。上京してのアイドルデビューにも臆するところがない。

特技が的野さんがイラストで向井さんが切り絵。一見似てるようだが彼女曰く、イラストが苦手でその分切り絵ができるとのことで、内面は結構対照的だろう。(三期生は的野&向井、小田倉&中嶋、村井&山下のように「なんとなく似てるけど同時に好対照でもあるコンビ」を組みやすい)
同い年、背格好も似てて、出身地も近くて(福岡と広島)、ステージで並ぶとそっくり。なんでこんなに似てる2人を獲ったのかと思ったが、おそらくはペアでじっくり育てて、将来の櫻坂を担ってほしいとの意図が運営にはありそうだ、いいライバル関係を発揮していってほしい。

はんなり京女は情念のアイドル 燃える女・山下瞳月

お披露目からわずか3日にしてマフラータオル完売の快挙を遂げた山下瞳月さん。先輩との初顔合わせで「趣味は生写真を集めることです」と公言する筋金入りのオタクぶりと、種花が好きそうな顔立ちでメンバーからもBuddiesからも好かれそう。そんなんでおっとりした美少女キャラかと思いきや、さにあらず。

特技は書道を初披露し「咲」を身長くらいもある筆でデカデカと大書。「最終兵器」by谷口さんに違わぬエネルギーをライブで発揮。プロダンサーのように技術卓越型の村井さんに対し、MVで顔を隠さなければならなかったこと、プレッシャーゆえに直前にお母様に現地観覧に来ないでと言ってしまった後悔、それらを全てパフォーマンスにぶつけてきたように見えた。ドキュメンタリーではご飯も取らずに練習中に限界を迎えてしまった様子が撮られていて、精神が肉体を凌駕してしまうタイプであろう。
猫とかツンデレとか言われる可愛さにだまされてはいけない。内に秘めた激情は熱く、全力でアイドルしてくれそうだ。


その他おもてなし会で記憶に残っているポイントとしては…

私服ファッションショーがみんなオシャレ。当代のファッションてだいたいこうだよなー、と。白・ベージュか黒・グレーのモノトーンがベースで、派手な色遣いはない。
トップスはダボっとしたシルエットに肩とか袖にフリルがついてて、スカートはスレンダーな長い丈、ベージュのショートブーツ。
そんな中でミニスカートの石森さん、ぴっちりパンツスタイルの的野さん、ミニバッグまで付けていた村井さん、クマさんTシャツの山下さんあたりはかなり意表を突かれた。

クイズコーナー、2日目は庄司さん曰くかなりマニアックにしたというが後半はそこそこわかりやすかったかも?あと「ドバイ」の問題、庄司さんの問題文は「国」で、ドバイも一応首長国だから国で間違いないけど「UAE」って答えてたら正解になったんか?

3/4・5のおもてなし会に至るまでの過程は、Vlogやドキュメンタリーから小出しに提示されていた。最終オーデは8月には済んでいて、当初の予定では11月だった合格発表。そこから合宿、各メンバーのご家庭や学校との調整などでこのスケジュールになったのだろうか。姉妹グループを横目にやきもきしていたBuddiesに提示されたファイナルアンサーがこのおもてなし会という訳だ。
合宿で本当に同じ釜の飯を食ってきた、その連帯感を血肉にした11人は、これから何色の花も咲かせていくことができるであろう。だからここまではまだ「第0章」にすぎない。一方、2期生も今春から冠番組が増えたりしてまだまだ道を譲る彼女たちではない。

ちょうど今春から声出しも再開になり、3年前の今頃研修生から6人が加入して以来の新メンバー。その時の昇格メンバーに憧れて入った3期生もいる。
3年ぶりの春風は、暖かく美しく、そして力強い。





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