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Episode.1 まずは1番古い記憶を引き出してみた

いざ、手始めに1番古い記憶を呼び起こそうと目を閉じてみた。

三男あるある、幼少の写真が上2人に比べて極端に少ない。

両親から生まれた時とても可愛かったこととか、初めて歩いて涙したことなんて、心温まるエピソードを聞いたこともない。

なので、純粋に自分の記憶だけが頼り。

だから、1番古い記憶は保育園の年長組あたり。

ある人が言う、3歳くらいの記憶はきっと親からの話を記憶と勘違いしていると思っている。

で、んー、まず保育園で土で作った団子がじんわり頭に浮かんできた。

次に、昼寝の時間、頭の近くを通る先生のスカートの中が見えそうでドキドキした、エロマセガキ。

あっ、出てきました、大事件の記憶。

細かい経過は思い出せないけど、消火器から吹き出す白い粉がお友達の太ももから下にふりかかり大泣き。

問題はここから。

その日以来、その子は保育園を休んだ。

子供たちの間で、あいつ足の消えたんじゃないかという噂が流れ始めた。

俺は噂を完全に信じた。

火を消すということは、足も消すに違いない。

完璧なロジック、俺は賢い子供だった。

その時の心配と恐怖が鮮明によみがえってきた。

そして、数日後。

お友達が保育園にやってきたという噂が流れた。

すぐにその子を探した。

いた!

そして、足を見たら…、2本あった、ホッとした。

新しく生えてきてよかったね。

こんなアホな記憶からスタートします!