キャッシュレス化が進む背景

キャッシュレス決済とは、紙幣と硬貨など現金を使わない決済方法を指す。
(1)事前に入金する、Suicaなど電子マネーICカードに代表される「プリペイド」(前払い)
(2)デビットカードやQRコードなど銀行口座から直接引き落とす「リアルタイムペイ」(即時払い)
(3)クレジットカードに代表される「ポストペイ」(後払い)
に大別できる。近年はスマートフォンによる決済も急速に普及が進んでいる。
政府は2019年10月1日に消費税が8%から10%へ引き上げるのに伴い増税後の消費の落ち込みを緩和するため、中小小売店での商品購入時にクレジットカードなどキャッシュレス決済を使った消費者に、ポイントを還元することなどを検討。これを機に、キャッシュレス後進国と呼ばれる日本でもキャッシュレス化が一気に加速する可能性が高まっている。
キャッシュレス決済の普及に向けては、18年7月に産官学で設立した「キャッシュレス推進協議会」が、事業者によって異なるQRコードの表示形式を統一するための指針を18年内に策定する方針。同協議会には流通、通信、金融業界、地方自治体など250以上の企業・団体が参加しているだけに、表示形式の統一が進めば、早期普及につながるとの期待が高い。
❶人口減少に備え省力化対応
人口減少を前に実店舗の現金管理の負担を減らす
❷コスト削減
大手銀行間等の現金管理、ATM網運営で年間2兆円のコスト
❸支払いデータの活用
支払いデータを収集。それを活用し利便性向上や消費の活性化を図る

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