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ブレント原油の新たな高さは新たな不安定さを示している【Internet Bull Report】

昨年の11月以来ブレント原油の価格に大きな反発があった。投資家たちは、この上昇傾向が続くのかあるいはもうすぐ変わるのか懸念しているのである。


いくらかの専門家によると、石油価格はあまりにも高騰しておりブレント原油のちょうどよい均衡価格は1バレルあたり70ドルぐらいになっている。OPEC+の大臣委員会会議では、8月から一日40万バレルと石油供給を徐々に増やしていくことが決まった。ゆえに、OPEC+の合意のもとでの生産の制限は1日580万バレルとなるかもしれない。

しかし、UAEが予想よりも早く生産水準を増すつもりでいてOPEC+内で合意に達せなかったために価格は徐々に落ちていた。UAEはコロナ渦で生産レベルを下げる協定を延長させるという話に反対していて、その後に価格の下落が起きている。

ブレント原油に関しては1バレルあたり76ドルの水準まですでにでていて、2018年10月の水準に戻っている。価格上昇はアメリカやヨーロッパでの石油製品の需要の大幅な回復や、イランとの核交渉が止まっていることやアメリカの棚卸資産の減少が続いているなかで石油生産の実質的な上昇がないことといった背景に反映している。アメリカエネルギー省によると、5月の平均価値と比べるとアメリカの原油備蓄は製油所の運営の回復や石油製品の需要の増加で2040万バレルまで減少していたのである。

いまのところ市場参加者は新型コロナウィルスのデルタ株の新たな感染爆発を注意深く見ているようだが、とりあえず早い経済回復の予想を変えていない。世界中で感染拡大がおきていて経済回復が鈍る可能性があるので、これは少し楽観的な見方であるかもしれない。



【Internet Bull Report】
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URL; https://internetbullreport.com/

翻訳記事;”Brent Oil’s New Heights Indicate New Volatility


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