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妄想率100% 外典6話 メリナ様達の作戦会議

皆さんこんにちは。
今回は外典6話、VSヨハン戦開始前…結晶塔頂突入前にメリナ様達がヨハン戦用の作戦考案の為、話し合ってるシーンを妄想してたら、何か楽しくなってきちゃったので会話形式でどんな感じだったのかまとめてみました。

カンのぺキに私の為の妄想です…
考察の硬っ苦しい?文章苦手という方はこちらの方が楽しめるんじゃないでしょうか??
前回の考察と比べ、キャラの心理が分かりやすいと思います。


ではいつもの↓

注意:今回は今までのとは違い100%妄想です。
   設定背景は「外典6話 メリナ様達VS塔守ヨハン戦の分析と考察」
   をベースにしてます。 勿論ネタバレ注意


一応「外典6話 メリナ様達VS塔守ヨハン戦の分析と考察」の補足等は入れるつもりです。
「何故、メリナ様がわざと攻撃を受けたのか…」とか。
逆にあの考察でこうなんだろうな~って考えた設定等も入ってるので苦手な方は注意です。
メリナ様達の会話は違和感が無い様に注意を払いましたが、
妄想爆発により長文化…
それに伴ってミスも出ていると思います。

それでも大丈夫というお優しい方はどうぞ ↓

○メリナ様達の作戦会議
外典6話 メリナ様達が結晶塔頂突入前の最期の扉に向かっている
最中の会話。

結晶塔には入ってるのでメンバー内での情報共有は出来ています。

今回はメリナ様以外の名前を敬称略で表示させて頂きます。


メリナ様「みんな…ちょっといいかしら?」
クラルテ「どうしたんだい? メリナ。」
メリナ様「これから私たちはヨハンと戦うことになるでしょ?
     今のうちに作戦を練っておきたいのよ。」
ミストレア「作戦会議ですね!? 記録しなければ!!」
メリナ様「お願いするわ。」
ミストレア「お任せください!」

チルリル「 (作戦会議!! 素晴らしい響きなのだわ!!)
   ここはチルリルがスーパーな作戦を考えてあげるのだわ!
   まずプライが盾になって、それから私が…」
メリナ様「チルリル…あなたの作戦は突撃しか考えないでしょ…」
チルリル「なっ…!」
プライ「メリナ殿…チルリル殿の作戦は確かに突撃が多いですが、
    タイミングは適切ですぞ。」
メリナ様「…今回は突撃だけだと勝てなさそうなのよ。」
ロゼッタ「確かに…神下勅廷ではピンチでしたからねぇ…
     先程のクラルテさんのエルの鎖の話
     そしてヨハンさんの性格も考慮すると、中々に大変そうです。」

アルド「作戦か…オレは殆どそんなこと考えたことないな…」
メリナ様「あなた…よくそれで生き残っていられるわね…
     あきれてものが言えないわ…
     作戦は重要よ。
     みんなの意思が統一されてないと数の利を活かせないし、
     不測の事態が起きた時の対処も難しくなるわ。

クラルテ「私もメリナの意見に賛成だ。
     これから先は何が起きるか分からない…
     みんなが生き残れる可能性は少しでも上げたいからね。」
メリナ様「決まりね。時間もないし話を進めるわよ?
     まずクラルテ。 結晶塔頂の地形を教えてくれないかしら?」

クラルテ「…あの場所は中央に晶の精霊が…
     君たちの神が八方から伸びているエルの鎖に捕らわれていて…
     その下は広間になっていたよ。
     かなり広かったから、皆で一緒に戦うならあの場所だろうね。」

メリナ様「障害物は?
クラルテ「中央の精霊が大きいから、
     魔法とかの流れ弾に当たってしまうかもしれない。
     他には特に見当たらなかったよ。 見晴らしもいい。
メリナ様「ふうん…なるほどね。
     広間の淵は壁になっているのかしら?」
クラルテ「いいや…になっていたね。
     少なくとも人が落ちたら助からなさそうだったよ。
     その崖を挟んで空間全体を壁が覆っている状態さ。

画像2

↑端っことか写ってないですがこんな感じ。

チルリル「チルリル達はもっと大きな崖を飛び降りた事もあるから、
     今回も落っこちても平気なのだわ!
     いざとなったらプライが筋肉クッションで盾になるのだわ!」
プライ「はぁ!?筋肉を過信しすぎですぞ!?
    それはそれとして…
    いざという時は私が盾になるが故…心配はいりませぬ!」

メリナ様「話がずれてるわよ…でも…ね。
     ここは少し使えそうね。」
アルド「崖が使えるのか…?
    そもそも何で結晶塔頂の地形なんて聞いたんだ?
ロゼッタ「戦闘場所が狭すぎたり、障害物が入り組んでいた場合、
     メリナさんは槌を振り回せなくなりますからね~
     メリナさんは基本的に広めの地形が好みなんですよ♪

     崖については…少々お待ちくださいね。
     あとほんの1分程でメリナさんの作戦が整うので。」
メリナ様「何であなた、そんなことまで知ってるし分かるのよ…」
ロゼッタ「少しばかり想像力を働かせれば、
     これくらい造作もないですよぉ~♪
     前にも言った通りメリナさんは私の第一級監査対象ですから♪」

アルド「(ロゼッタ…楽しそうだな…)
    …そうか。よく分かったよ。
    確かにオレも狭すぎると剣を振り回せないし。
    で、作戦は組み立てられそうなのか?」
メリナ様「みんなが静かにしてくれれば、あと30秒で組み立てられるわよ…」
チルリル「みんな、シーなのだわ! 
     大きな声で話していたら集中できないのだわ!」
アルド「チルリルの声が一番大きいぞ!?」
クラルテ「そうだね。チルリル。 皆少し静かにしてあげようか。」
メリナ様「(…もう突っ込まないわ)…
     …作戦が整ったわよ。 よく聴きなさい。
     まず…ヨハンを潰すのはミストレア。あなたよ。」

ミストレア(記録中)「えッ!? わたしですか??」
メリナ様「順を追って説明するわね。
     まず結晶塔頂突入後にミストレアだけ分かれて崖に潜伏。
     あなた以外の私たちでヨハンと戦って隙を作るから、そしたら
     狙撃
してほしいの。」
クラルテ「なるほど…ヨハンと対峙する時に、
     敢えて1人減らしておくことで
     こちらの人数を誤認させるわけだね。
     狙撃を決める確率を上げるため
かな?」
メリナ様「それもあるけど…もう一つ狙いがあるのよ。
     むしろそっちが本命ね。
     今クラルテが言った通りだけなら、問題があるの。」
アルド「問題? 完璧だと思ったぞ…?」
チルリル「ヨハンはミスティのことを知ってるのだわ!
     初めからミスティが隠れていても、
     ヨハンには警戒されてしまうのだわ!

プライ「流石チルリル殿!」
メリナ様「その通りよ。 (…本質を見抜く直感
     一番初め、クラルテを最後に止めに入ったのもチルリルだった…
     私にはない能力ね…)」
アルド「よく分かったなチルリル! 正直、以外すぎるぞ!」
チルリル「ほんとに、正直なのだわ!? チルリルだって部隊長だから
     これくらい よゆーなのだわ!」

ミストレア「あの…狙撃の為の潜伏は理解できたのですが、
      隠れてる最中は皆さんの手助けもできないですよね…
      わたしだけ皆さんと一緒に戦えないのは心苦しいのですが…」
メリナ様「気持ちは分からなくもないけど…
     今だけは我慢してほしいわ。
     それに潜伏中だって、しっかりと戦っているとこになるのよ。
     あなたは…戦術における存在圧については知っているかしら?
ミストレア「すみません…戦術については、あまり…」
プライ「戦闘において…相手に与える圧力の様な物ですな。
    今回ミストレア殿は隠れられているわけですが…」
メリナ様「まあ、そんな感じね。
     補足するなら隠れていても相手に
     存在圧をかける
事が出来るわ。
     相手に誰かが隠れて狙っている…
     という事実が分かってたら
、の話だけど。
     そして、この存在圧がさっき私が言っていた、もう一つ
     の狙い
よ。」

メリナ様「ふふっ… みんな不思議そうな顔してるわね。
     いい? まずどんなに優れた生物でも物事を同時に考えたり
     こなしたりするには限度がある
の。
     今回はミストレアの潜伏がばれていることを前提として
     ヨハンに存在圧をかけ続けるわ。

アルド「魔力を探りながらでも、槌攻撃と魔法攻撃が同時に撃てる
    メリナが言っても説得力はないぞ…?」
メリナ様「…私だって全てを同時にこなすのは大変なのよ?
     何に力を入れるか…意識の割合はその状況次第で
     変えてる
もの。
     特に正規兵装を装備してる時は、
     魔力操作が難しいから余計
に…」

メリナ様「…話を戻すけど、
     向こうからしたらミストレアが何時でも奇襲できるから、
     常に警戒していなきゃいけないの。
     飛べるから360°の全方位を…
     私たちの相手をしながらね。
     ミストレアの奇襲警戒分だけ、意識がそっちに向くわけだから…
     その分、思考力を奪えるのよ。」

メリナ様T109

水色が補足している西方メンバー用の警戒区域。
黄色が補足できてないミストレアさん用の警戒区域。

ロゼッタ「情報を増やして相手を混乱させるのですね?
     私もよく使う手ですよ♪
     考える相手程効きやすい傾向がありますねぇ。
     ミストレアさんという私達の中で
     唯一空を飛べる特技を持ってる彼女を あえて伏せておくことで
     ヨハンさんの思考に縛りを入れる
…」
メリナ様「そういうことよ。
     みんなも何かをしながらの作業って失敗しやすいでしょ?
     それと同じ状況を私達で作ってあげるのよ。
     情報を増やして相手に考えさせて行動を鈍らせる…
     そこを私たちの連携で崩して…
     狙撃で確実に潰す…!


クラルテ「…良い作戦だね。
     振り返ってみるとヨハンがミストレアの潜伏に気づいていても、
     気づいていなくても、作戦として成立
してる…!
     それだけじゃない…
      先程聞いたロゼッタの仮説…アレが正しかった場合、
      エルの鎖はミストレアにとって致命的
だ…。
      だからといって戦闘に参加させないのではなく、逆転の発想で
      ミストレアの被弾リスクを最小限に抑えつつ、尚且つ彼女の
      飛行能力を最大限に活かす戦法

      …本当にメリナには敵わないな。」
      
プライ「ヨハン殿がミストレア殿に気づかなければ奇襲できる…
       気づいていても存在圧により隙が生まれる…!
       どちらに転んでも我らに利しかありませんな!」

メリナ様「作戦で勝負する場合は、
     相手がここまでなら考えて対処できる…
     と頭に入れておくことが大事
なのよ。
     今回は相手が相手だから、こちらも本気で行かせてもらうわ。」
チルリル「チルリルもそれくらい考えていたのだわ!!」
メリナ様「はいはい…わかったわよ。」
ミストレア「あの…もし…狙撃が失敗してしまったらどうしましょう…?
      アル達に出会うまで飛べなかったので、
      空中からの狙撃はまだ慣れていないくて

      あっ、ごめんなさい…始める前から言い訳みたいに…」
メリナ様「いいえ。自分に自信があること、
     無いことをみんなに知っておいてもらうのも大事
なことよ。
     その時は、ヨハンが狙撃を防いだことによる油断の隙を突いて
     私が正規兵装で一気に片づける
わ。
     そうなったら、みんな離れていなさい
     正規兵装での連携は慣れてないから。
     …ここが私の苦手なところよ。

ミストレア「…はい!」

メリナ様「正規兵装は私たちの保険…最後の切り札として使いたいわ。
     だから気取られないように動くこと。
     それこそ狙撃で潰すのが一番よ。
     …でもミストレア。
     保険もあるんだし、あまり気負わずに安全第一で行動しなさい」
ミストレア「分かりました…!」

ロゼッタ「久しぶりにメリナさんの本気を見れるかもしれませんので
     楽しみですねぇ♪」
プライ「む…! ロゼッタ殿、呑気に楽しんでいる場合ではないですぞ!」
ロゼッタ「あら、大いに楽しいですよぉ?
     ヨハンさんがメリナさんに行った行為は異端も異端…
     その彼をやっと追い詰めることができるのですから…
     うふふ♪楽しみしかないですねぇ…」
プライ「(…!神下勅廷の時、一瞬見せた顔と同じ…
    大丈夫そうですな!)
    …これは失敬。」



アルド「メリナ。正規兵装は大丈夫なのか? あれはその…性格が…
プライ「…!?(正規…兵装…!?)」
メリナ様「一瞬なら平気よ。
     それにエルの鎖の魔力構造を見切るのに、正規兵装は必要だから
     どの道使う
ことになるわ。」
プライ「…」
アルド「ならいいんだけど…」
メリナ様「…本当に大丈夫よ。
     情報を聞き出す前にヨハンをうっかり潰しそうになっても
     止めてくれるでしょう?」
アルド「あの時オレは止められなかったぞ…?」
メリナ様「それでも問題ないわ。 今は皆がいるから…」
メリナ様「…後ずさりするのはやめなさい熱血神父。
    一瞬だから大丈夫と言っているでしょう?」
プライ「…ハッ!も、申し訳ない!身体が勝手に…!」
メリナ様「あなた…
     よくヨハンと対峙した時に嘘を見抜かれなかったわね…」
プライ「む…あの時はみなの足を引っ張るまいと必死でしたので…。」



チルリル「何を小声でブツブツ話してるのだわ!
     それより早く、連携の確認をするのだわ!」
メリナ様「…その通りね。悪かったわ。
     まず、戦闘時の指揮は
…」
チルリル「(今日のメリナは、やけに素直なのだわ…
     何だか嬉しそうなのだわ!!)
     …その指揮はチルリルがやるのだわ!
     スマートな指揮で確実にヨハンを崩してあげるのだわ!!」
メリナ様「…そうね。お願いするわ。
チルリル「へっ!?
     (どういうことなのだわ?
     やっぱり今日のメリナは、どこかおかしいのだわ!?)

メリナ様「指揮官がチルリルであることを前提に
     戦い方と陣形を考えたいのだけど…」
チルリル「…じんけい? なんだか難しいのだわ。
     そんなの考えなくても…」
メリナ様「それなら私が考えるわよ。」
チルリル「むきー!!チルリルにもできるのだわ!!
     戦い方はみんなで少しずつ攻撃してヨハンの隙を作るのだわ!
     隙さえ作れたらミスティが狙撃で射貫くのだわ!」
メリナ様「…もう少し具体的にすると近接組と遠距離組の
     タイミングをずらした交互攻撃…
でいいかしら?」
チルリル「…いいのだわ…。
     じ、陣形は…チルリル隊が誇る最強の陣形(そんなのないけど)
     で行くのだわ…!」
プライ「む…一番前、中央をチルリル殿が担い、残りの皆が
    密集して援護し合う陣形
ですな!」
チルリル「…! 流石、一番弟子のプライなのだわ!
     それなら両翼は一番弟子のプライと…
     二番弟子のアルド
に任せるのだわ」
プライ「はっ!…日頃のコンビネーションが活きる時ですな…!」
アルド「…いつの間にオレは弟子になったんだ?」
チルリル「細かいことはいいのだわ! 隊列の真ん中はメリナなのだわ。
     チルリルの後ろで、その活躍を目に焼き付けるといいのだわ!」
メリナ様「わかったわ。」
チルリル「(素直なのだわ…!?)
    …ロゼッタとクラルテには一番後ろから援護してほしいのだわ!」
ロゼッタ「お任せください♪」
クラルテ「了解したよ。」

ミストレア「えっと…まとめますとこのような形でしょうか?

陣形(作戦会議時)↓
         プライ   クラルテ
    ←  チルリル メリナ様
         アルド   ロゼッタ       」


チルリル「…なのだわ! みんなで一緒にヨハンと戦うのだわ!」
メリナ様「(…ふうん。なるほどね)」
アルド「指揮官のチルリルが前なのか…普通一番後ろとかじゃないのか?
    後、密集してたら動きずらいんじゃ…」
チルリル「後ろだと前の人にかぶってヨハンが見えないのだわ…
     それにエルの鎖がそんなに凄いのなら、
     やられた時に助け合える距離で
     戦った方がいい
と思うのだわ!」
メリナ様「数の利を活かすなら、囲んで戦うのがセオリーだけど…
     相手はあのヨハンよ…
     一人でもやられたら、人質にでもされかねないわ。」

ミストレア「あの…メルは指揮をとらないのですか?
メリナ様「指揮系統の混乱を避けるために今回はチルリルに任せるわ。
     そのためにもロゼッタにお願いと確認したい事があるの。」
ロゼッタ「なんでしょう?メリナさん。」
メリナ様「戦闘中にヨハンの心理分析をお願いしたいのよ。」
ロゼッタ「…お言葉ですがメリナさん。
     私はメリナさん達みたいに戦闘は本職ではないので、
     相当余裕がなければ戦闘中に心理分析は出来ませんよ…?

メリナ様「…そ。 残念ね。」
ロゼッタ「…何だか私とミストレアさんの扱いに
     差があるように思えるのですが?」
メリナ様「あなた、これくらいじゃ へこたれないでしょ?」
ロゼッタ「その通りですが…まあいいでしょう。
     信頼されてると受け取っておきますね♪ 」
アルド「(ポジティブだな…)」
ロゼッタ「それで、もう一つ確認したいこととは何でしょうか?」

メリナ様「心理分析…余裕があればできるのよね?
     だったら、今ここでヨハンの
     一手目を予想
してほしいの。」
ロゼッタ「…そうですねぇ。 恐らくですがヨハンさんとしては、
     初手の一撃で誰かを確実に倒しておきたいでしょうねぇ…
     この人数差ですし…
     クラルテさんを器にしたいのでしたら、
     完全な奇襲はなくとも会話中に突然攻撃してくる…とかも
     あり得るんじゃないでしょうか?」
アルド「!? そんなことしてくるか?」
クラルテ「私にエルの鎖を見せた時も会話中に急に撃ってきた…
     十分にあり得るだろうね。」
ロゼッタ「いくら未知の技術を使えるとはいえ、
     私達全員を相手にしないといけませんからねぇ。
     どんな手段をも使ってくるでしょう。」

チルリル「それなら、一番強くてかわいいチルリルが狙われるのだわ!!
     プライ!! 盾になるのだわ!!」
プライ「お任せを!! チルリル殿!!」
ロゼッタ「…チルリルさんではなく、
     メリナさんが狙われると思います。」
チルリル「なっ…! 何でなのだわ!?」

ロゼッタ「ヨハンさんが初手の一撃で確実に倒したい相手…
     それは私達にとって、
     倒れられると一番困り、動揺を起こさせる人
です。
     ミストレアさんは潜伏中の為、狙えない…
     クラルテさんは器にするために倒すわけにはいかない…
     アルドさんは能力が未知数で倒しきれるか分からない…」
ロゼッタ「そうなってくると必然的にメリナさんかチルリルさん
     に絞られます。

     2人とも実力を兼ねそろえた部隊長ですし、
     今回も2人のどちらかが私達の指揮をとってると
     考えつくでしょう。
     私やプライさんより狙われる可能性は高いはずです…」
チルリル「それならチルリルの方が狙われるのだわ!!
     ロゼッタはチルリルよりも
     メリナの方が上だと言いたいのだわ!」
ロゼッタ「チルリルさん…話は最後まで聴いてください…
     チルリルさんは普段からプライさんと、
     よくお話されてますよね

     そして、その会話の最中によくプライさんに
     盾になるよう命令してるはずです。
     それにたいして、実際にプライさんもそのように
     動かれていますよね?


ミストレア「…! 先程も教会入り口でわたしを守ってくださりました!」
プライ「それは確かに…」
チルリル「その通りなのだわ!! でも何で…」
ロゼッタ「…チルリルさん達がいつも大きな声で話されてるから
     結構有名なんですよぉ。
     先程も話されてましたし。
     それよりも…」

ロゼッタ「この一連の命令、行動のせいでチルリルさんを狙った場合、
     プライさんに防がれてしまう可能性
があるのです。
     貴重な初手攻撃をチルリルさんじゃなくてプライさんに
     使うのではもったいなくないですか?」
チルリル「それはその通りなのだわ!」
プライ「チルリル殿!?…いえ…何でもございませぬ…」
クラルテ「私はこの中の誰も傷ついてほしくないよ…プライ。」
プライ「クラルテ殿…!!」

ロゼッタ「というわけで、これらのことを考慮するとメリナさんが
     狙われる可能性が高い
のです。」
メリナ様「…」
アルド「でも、そこまで予測できるなら、オレ達もやりやすいな!
    メリナを初めから守っていればいいんだ。


メリナ様「それについてだけど…みんな、私を守る必要はないわよ?」
クラルテ「どうしてだい? メリナ。」
メリナ様「ヨハンが初手で私を狙ってきた場合は、わざと食らって
     やられたふり
をするの。
     そのままエルの鎖の魔力構造を探りに入るわ。」
ミストレア「そんな…! 危険すぎます…!」
クラルテ「ミストレアの言う通りだよ。メリナ。
     それは危険すぎる…ヨハンは…
     エルの鎖は楽園の民に対しては特攻兵器と言っていた。
     メリナはダヴォラ地下空洞で司教様に拾われるまでの記憶がない
     と言っていた
ね。
     …万が一の可能性がある。
     未知の兵器をうかつに触ったら危ないよ。」

メリナ様「…心配ありがとう。
     でも平気よ。 魔力のほぼ全てを防御にまわすつもりだし、
     例えそれでダメでも腕輪で防ぐわ。」
ミストレア「…ですがルテからの情報では
      エルの鎖は見てから対処できる速さではない…
      
という話でしたが …」
クラルテ「私の反射ではね…ただこの中の誰であれ、
     あの鎖を見てから防御することは難しい
と思うよ。」
     それくらいあの攻撃は速かった。」
メリナ様「それについても考え済みよ。
     いかにエルの鎖といえど発動までの時間はあるはず。
     短いかもしれないけど、突入直後から全力で探知するわ。
     出所さえわかれば、
     直線軌道だから、盾を作っておけばいい
だけよ。
     保険の腕輪はこっちの技術で作られた物だし…大丈夫なはずよ。
     楽園の力を失ってるあなたは触れても平気だったのでしょ?」
クラルテ「…ああ。
     でも、曲線軌道のエルの鎖もできる可能性だって…」
メリナ様「出来たとしても奇襲攻撃なら最短距離の直線軌道を選ぶはずよ…
     …私がやられたふりをして、魔力探査に入ってる間の時間稼ぎ
     みんなにお願いするわよ。」
プライ「メリナ殿…! 万一の場合に備えこの金属板を
    仕込んでおいてはいかがですかな?」
メリナ様「…重いから嫌よ。」
プライ「む…! それは残念…」

メリナ様 「…ここからでも感じる。
     巨大な力とそれを押さえつけている力…
     流石に解析は近づかないと無理だけど、魔力自体は覚えられた。
     大丈夫。自信はあるわ。
     …ヨハンに先手を撃たせてあげることで
     戦いの流れをコントロール
するの。
     そして、コントロールした戦局の中で指示を出すのは…
     チルリル…あなたよ。

チルリル「全て理解できた…していたのだわ。メリナ…
     メリナは自分が狙われることに気がついていたのだわ!
     そして狙われた場合の
     たいおー策としてチルリルに指揮を譲った
のだわ…!」
メリナ様「そんな感じよ。
     チルリルにしては、よく理解しているじゃない。」
チルリル「でも…でもそれは、自分を犠牲に…
     危険に晒しているやり方!!
     そんなのチルリルは認めないのだわ!」
メリナ様「…いいえ。 それは違うわ。
     私は自身が犠牲になる気も、
     他の人を犠牲にするつもりもないわ。

     この塔に入る前に言った通りよ。」
チルリル「……」
メリナ様「反論がないから、話を続けるわよ。」

… …
プライ「(む…? ロゼッタ殿…? なんだか泣いているような…
    いや気のせいですな…!
    さてしっかり作戦を聞かねば。)」
ロゼッタ(感動して泣いてる) 「…」

… …
アルド「…大丈夫そうみたいだぞ? チルリル。
    メリナの目を見たら本気ってことが、なんとなく分かるよ。
    チルリルだって本当は分かっているんだろ?」
チルリル「…そんな気はするのだわ。
     でも今のメリナは何か変なのだわ…
     なんて言えばいいか分からないけど…
     こんな状況でも、なんだか楽しそうで…
     それにいつもより人を頼っているのだわ!!」
アルド「多分だけど…メリナは変わろうとしているんだ。
    これまでの皆との旅で…今回の件で。
    そして…メリナが変わろうとしてるのは
    チルリルのおかげだと思う。」
チルリル「チルリルの…?」
アルド「神下勅廷でチルリルは自分の気持ちを話しただろ?
    みんなもメリナを助けようと動いてたけど、
    チルリルの…あそこまで大きな気持ちをぶつけられたら、
    メリナだって簡単に自分を犠牲にはできない
と思うんだ。」
チルリル「…」
アルド「メリナは今まで確かに自分を犠牲にしてきたのかもしれない…
    でも、その方法が出来ないからオレ達を…
    仲間を信じて頼ろうとしてるんじゃないか?
    だからオレ達もメリナを信じてあげるんだ…」
チルリル「…分かったのだわ。」

メリナ「ちょっと、何を小声でブツブツ話してるの?
    最後の確認をするんだから、早くしなさい!」
チルリル「…!! …。 ごめんなさいなのだわ。」
メリナ「あら。 やけに素直じゃない?
    どこかおかしいのかしら?」 
チルリル「むきー!! 我慢の限界なのだわ!!」
アルド「ははは…これからも大変そうだな。」

メリナ様「さてと…歩いてるうちに作戦の説明もできたし、
     魔力の位置的に最後の扉も見えてきたから、
     今のうちに最終確認をしておくわよ?」
ミストレア「みなさん。ぜひ確認に記録を使ってください!」
ロゼッタ「ありがとうございます♪ ミストレアさん。
     私には必要ありませんが、
     この中に一度では覚えられないであろう方が…」
アルド「…? ロゼッタ?
    目が少し赤くなってるぞ?
    ゴミでも入ったのか?」
ロゼッタ「…! 異端です!」
アルド「えっ…!?」

プライ「む! これは丁寧にまとめられていますな!」
クラルテ「凄いね…! 動きながらよくここまで…」
ミストレア「ありがとうございます!
      慣れていますので。」
メリナ「みんな見れてるかしら?
    早速、確認していくわよ。
    …
    私たちの目標は私たちの神様を解放する事。
    勿論、誰も犠牲にしないで…。
    今の段階では神様の解放に情報が少なすぎる
から…」
チルリル「ヨハンに情報をしゃべってもらわないといけない…
     なのだわ!!」

メリナ「その通りよ。
    ただ話し合いで済むほど甘い相手じゃないわ…!
    確実に戦闘になる…
    そのためにもミストレア。
    あなたには…」
ミストレア「はいっ! 初めから隠れています!
クラルテ「これはヨハンがミストレアの潜伏に気づかなくても、
     気づいていても成立する作戦
だったね?」
ロゼッタ「気づかなければ不意を突き普通に狙撃できる
     こちらは警戒してない分、楽ですね♪
     気がついていても連携でヨハンさんを崩し狙撃する
     存在圧でヨハンさんの集中を乱せるので崩しやすくなりますねぇ
     …流石、メリナさんです♪」
メリナ「狙撃の流れ・ミストレアの役割に関してはこんな感じね。
    肝心の連携に関してだけど…」
プライ「近距離攻撃と遠距離攻撃の交互攻撃でしたな?
    攻撃を継続することでヨハン殿に反撃をさせずに隙を作る…
メリナ様「その通りよ。
     その為にも戦闘開始時点で密集陣形を整えておきなさい。
     犠牲は出したくないから潜伏中のミストレアも含め
     回避・防御を最優先
にする事と…
     近距離戦闘組は遠距離魔法の追撃の為に
     攻撃後速やかに後退
する事が大事ね…
     そして、一撃目とは別の近距離戦闘組が
     追撃後の隙を狙いなさい。

     その攻撃が防がれても決まっても狙撃の隙に繋がるわ。」
アルド「…分かったよ。 行けるとしても無理に連撃は狙わない。
    オレ達はチームで戦うんだから、みんなの事も考えないとな…
    後はメリナの動きだけど…」
メリナ様「私は初めに狙われる可能性が高いから…
     狙われたら、やられたふりをして
     エルの鎖の魔力構造把握に努める
わ。
     その場合、戦闘からは離脱するけど…」
チルリル「その時はチルリルが指揮するのだわ!
     剣持つ救世主の真の力を発揮して…
     みんなの力をミスティに繋げるのだわ!!」
プライ「頼みましたぞ! チルリル殿!」
ミストレア「皆さんの連携で隙が出来次第、私が狙撃します!
      勿論、これで締めくくるつもりで撃ちますが…」
メリナ様「もし失敗しても狙撃対処後の油断を利用して
     私の正規兵装で一気に潰す…

     ここで注意すべき点は、
     正規兵装を悟らせないため狙撃を私たちの
     奥の手と錯覚させる…

     正規兵装での戦闘時は巻き込まれないよう、皆は引く…
     この2点ね。

クラルテ「理解できたよ。メリナ。
     …初めに君が狙われなかったら、どう動くのかな?」
メリナ様「その場合は私も中衛で狙撃援護のために動くつもりよ?
     攻撃密度が上がるから狙撃の成功確率が上がるわね。
     指揮系統の混乱を避ける為、チルリルの指揮下に入るわ。
     ヨハンを潰した後でゆっくりと鎖の解析をすればいいのよ。」
アルド「…凄いな!
    作戦を組み立てるだけで戦闘中の自分の動きが
    想像しやすくなった
ぞ!」
メリナ様「作戦組み立ての大事さが理解できるのは、戦闘の結果次第よ。
     …後、そうね。
     アルドみたいに
     作戦時の自分とみんなの動きをイメージしておきなさい。
     作戦成功の確率が上がるから。

メリナ様「準備はできたみたいね?
     分かっていると思うけど…
     ヨハンとの戦闘に勝っても負けても…
     この地の現状は変わらないわ…
     むしろ悪くなるかもしれない。
     でもね…誰かの犠牲の上での生活は、
     もう終わりにしましょう。
     ここから先は私たちでこの地を救うの。
     みんなが剣持つ救世主であり、翼持つ者よ…
     その覚悟と向き合うには、みんなの力が必要なの。
     私はあなた達を信じるから…
     あなた達も私を信じなさい。

     覚悟が出来てるならこの扉を開けるわよ…」

メリナ様T105

           いいえ    はい

外典6話 メリナ様達VSヨハン に続く…。


○最後に
さて、どうでしたでしょうか?
今回は前回の考察と違い、100%妄想です。

メリナ様達に事前の作戦があるなら、作戦会議があったはず…
作戦考案者は戦闘経験や今までの実績、知能の高さを考えればメリナ様…
でもこのメンバーだと絶対に脱線するから大変そう…
説明もしなきゃいけないし…
ちょっと初めの方だけでも妄想してみようかな…?

一分後…

やっべ…妄想楽しい…止まらねぇ…
…そういえば、あの考察でメリナ様がリスク覚悟で被弾した理由…書いてなかったな…
形は出来てたけど考察形式の文だと入れ込むの難しかったんだよね…

あれ…? 会話形式だと説明できそう
ちょっと試しに…
…。 …! ……!! 10000字オーバー 笑

とこんな感じでした。
だから今回は私の妄想まとめ用…ついでにあの考察の補足です。
題名にも妄想率100%をつけました。
まあ、いつも妄想なんですが。
個人的にキャラの心理を妄想できたため、
それを踏まえて戦闘シーンを見直すとエモかったです。
2022/06/26 はろるどさん(Twitter:@harold_geolg)に一部分添削していただき、直させて頂きました!ありがとうございます。

最後まで付き合ってくださった方(いらっしゃれば)、本当にありがとうございます。
では神のご加護があらんことを~♪