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【完全番外編】ウクライナ情勢

今回は完全番外編と称し、弊社のお客様と直接接している際に大きく質問があったり、「正直、どんな状況でこのようになっているのかわからない。」というお客様も多かった、ウクライナ情勢を簡単にご説明したいと思います。今後のブロックチェーン界隈のみならず、不安少なく投資を行う判断軸として考えられる程度の基礎知識をまとめました。超初級者向けなので、国際政治等のプロの方やジャーナリストの方などは恥ずかしいので見ないでください(笑)


今回のウクライナ情勢もそうなのですが、国際紛争というものは街のチンピラの喧嘩と違い、すれ違いざまに肩がぶつかったことが原因で起きるようなことはほとんどありません。そこには長い歴史やその時々の国家元首の判断や近隣諸国の動きの積み重ねがあって、その結果、何かをきっかけに爆発する。というものです。PCゲームのように領土を広げることが目標の国盗り合戦ではないのでそれぞれの考えを理解することが大切です。それでは今回、侵攻したロシアにはどのような道理があるのでしょうか。考えるポイントはいくつかあります。


まずひとつにロシアという国はソ連が冷戦で西側諸国からの圧力で負けて、民主化された国であり、その冷戦の敗戦によってソ連は多くのものを失ったと考えています。つまり、民主化によってEUやNATOに加盟していく国はロシアからすれば失ったものなんですよね。

また、NATOの旧ソ連圏への拡大はロシアへの軍事的包囲網であると感じているということが二点目です。そして、三つ目は、ウクライナという場所ですね。ロシア民族のルーツがウクライナの聖地キエフなのです。


上記を前提にそれぞれ詳しく見ていきましょう。


ロシアにとっては旧ソ連が崩壊して西欧諸国に冷戦ではあったものの、「負けた」という国民感情があり、それによってウクライナを中心としていた旧ソ連からの独立諸国を失った感覚があります。そしてその重要なひとつが黒海に面しているウクライナです。ロシアからすれば、取り上げられた領土、昔はロシアだった場所を取り返す。という感覚があるのでしょう。ここがわかると半分くらいは理解できますよね。キーワードは「取り返す」です。


二点目はそれに伴ってNATOが拡大しているということです。もともとは旧ソ連を抑え込むための軍事同盟です。2000年代後半からウクライナをはじめとした旧ソ連諸国が、集団的防衛システムに魅力を感じ、NATOへの加盟を希望している状況です。これはロシアにとっては由々しき事態です。ウクライナがNATOに加盟したら国土の回復が相当難しくなるのではないかと考えるはずです。また、NATO国が隣接していると隣接するというのが怖いです。ロシアという国は西欧諸国より攻撃されてきたことが多い国で、侵攻されることに大きな警戒心を持っているようです。ナポレオンやナチスドイツにはかなりやられてしまっています。ロシアの西部はエストニアとラトビア、ベラルーシ、ウクライナと隣接している。そのうち、エストニア、ラトビアはNATO加盟国ではあるが、小国であり、また、背後にロシアの飛び地も控えている。そのため、いきなり攻撃してくるイメージは少ないのでしょう。ベラルーシはがちがちの同盟国です。となるとウクライナを陥落させられると大きくNATO国と隣接することになり、陸も海も隣接します。それは地政学上リスクと考えられるでしょう。つまり、この状況からもウクライナはロシアにとって、奪還したい領地なのです。


第三はウクライナはロシア人のルーツ(キエフ公国)なのです。ウクライナ人にとってもルーツなのです。お互いのルーツが重なりあっているのがキエフです。日本で言えば、京都のようなイメージかと思います。その領土を感情的にも奪還の旗印として利用しているのではないでしょうか。


上記は素人の私が金融や経済的な情報から紡いで簡略化したものなので誰でも理解できる用語しか使っていないですが、なんとなく、ロシアがウクライナを侵攻する理由が見えてきたのではないでしょうか。攻撃した側の背景等を知ることが原因を理解することであり、その後の「不勉強による恐怖」を軽減してくれることでしょう。

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