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トレンドせどりでミス!!商品選定に失敗した要因を分析

河野(@tradesedori)です。

私は、CDやDVDなどのメディア商品を中心に転売(せどり)をやっていますが、ライバルとは違った考え方で商品を扱っています。

大きな特徴として「リピート販売」に特化していること。そして、リピート販売する商品は、近い将来においてブームが起きそうな商品に絞っています。

ブームが起こりそうな商品を事前に仕込んでおき、ライバルが参入するより早く売り始めて、リピート回数を増やしています。

ライバルは、売れているのを確認してから動き出すので、それよりも早く動いている私は、ライバルより長く美味しい思いができています。

ブームの初動から美味しい思いをするためには、事前の準備が大切になってきます。特に重要なのが「近い将来、どのようなブームが起きて、そのブームでどの商品を売っていくのか」予め予測しておく必要があります。

この予測がバシッと当たると、1商品を100点以上売ったり、1商品で10万円以上の利益が取れたりします。

でも、事前に予測した商品が全て当たるわけではなくて…。やっぱり外れることもあるわけです。

ただ、そこで終わってしまっては勿体ない。外れた理由や原因をしっかりと分析して次に活かすことで、予測精度を上げていきます。


今回の記事では、事前に「この商品は大きなブームが起きそう!」と予測したにも関わらず、転売で稼げるようなブームが起きなかった商品を事例に、予測が当たらなかった要因を分析&解説していきます。

事前の予測を大きく外した商品

今回、事前予測を大きく外した作品はこちらです。

2021年の初め頃から徐々にYoutubeに投稿されていた「うっせぇわ」の再生回数が回ってヒットとなった女性アーティスト「Ado」。

彼女の初めてのCDが、今回取り上げる「狂言」です。


私自身、2021年の初め頃からAdoの存在を知っていました。たまたま、Youtubeのおすすめ動画に「うっせぇわ」は出てきて、聞いたのですが「めちゃくちゃ攻めてる歌詞だなぁ」という印象を持ったのを覚えています。

その後、若者を中心に「うっせぇわ」ヒットして、Youtubeの再生回数も増え、テレビにも露出したことで、世間一般にも「Ado」というアーティストが認知されたと思います。


「うっせぇわ」以外にもヒット楽曲を歌い、若者をはじめとして幅広くファンを抱えるようになったので「Adoが最初に出す商品(CD)は高い確率でプレ値になる可能性がある」と思っていました。

思っていましたし、実際に弊社で運営する有料メールマガジン内でも、会員さんに向けて「Adoの最初の商品は、絶対に注視しておきましょう」とアナウンスをしていたくらいです。


それくらい期待値を高く予想していたのですが、最初の作品「狂言」が発売されてみると、思ったほどのブームが起きませんでした。

この記事を書いている2022年4月下旬においても(発売から4ヶ月経過)、Amazon限定特典付き商品の在庫が切れていません。


通常、ブームが起きるような商品は、早ければ発売前にはAmazon限定特典付き商品の在庫は切れますし。遅くても発売1週間も持たずに、在庫が切れます。

それなのに「狂言」に関しては、発売4ヶ月経っても在庫が切れてません。

この現象からも「狂言」に関しては、供給を上回るほどの需要は起きなかった。つまり、転売で稼げるほどのブームにはならなかったということになります。

会員さんにも「ブームが起きるかもしれないので、注視していてください」と事前にアナウンスまでしていたのに、なぜ予想が外れたのか。

「狂言」のプレ値予想が外れた理由を今回は、考えてみたいと思います。


予想が当たらなかった理由としては、大きく3つあると考えています。

1:商品化(CD化)が遅い
2:店舗特典が魅力的ではなかった
3:フィギュアがしょぼい

1つずつ解説していきます。

予想が外れた理由1:商品化(CD化)が遅い

「AdoのCDがようやく発売される、みんな注目!」と声を大にして言っていた訳ですが、その一方で「商品化(CD化)されるのが遅すぎないか?」という一抹の不安もありました。


2021年の初めにネット上ではブームになっていたAdoが、音楽番組以外でテレビに初めて出たのは(私の記憶が正しければ)林修先生の「日曜日の初耳学」です。(放送日は2021年4月18日)

これを皮切りに、様々な番組で顔出しなしで出演し、インタビューに答えるようなりました。

今になって考えると、世間に「Ado」というアーティストが認知された2021年の夏頃までが、ブームのピークだったのかもしれません。

ここ(2021年夏〜秋頃)に合わせて最初のCDが出ていれば、供給を大きく上回るブームが起きて、我々せどらーも美味しい思いができたかもしれません。


予想が外れた理由2:店舗特典が魅力的ではなかった

現在、CDやDVDなどのメディア商品が発売になると、本商品となるCDやDVDとは別に

・メーカー特典
・店舗ごとの特典

が付属するのが、当たり前の販促方法になっています。この特典が、転売する商品を決める際に重要な要素になってきます。

というのも、商品を購入するお客さん(ファン)からしても、特典欲しさ(特典目当て)にCDやDVDを購入することもあるからです。

「特典だけでも魅力的なものか?」これが、商品選定の際に大事になってきます。


今回の「狂言」も、販売される店舗ごとに、別途特典が配布されることになっていました。なっていましたが、個人的な経験則から言うと、非常に微妙な特典ばかりでした。

タワーレコード:クリアカード
HMV:クリアカード
TSUTAYA:クリアカード
新星堂、山野楽器:クリアカード
Amazon:メガジャケット
UNIVERSAL MUSIC STORE:ステッカーシート
セブンネット:缶バッチ
その他のショップ:B2ポスター

強いて選ぶなら、Amazonのメガジャケット、UNIVERSAL MUSIC STOREのステッカーシート、その他ショップのB2ポスターかな。

「強いて選ぶなら」と前置きしないと選べない程なので、「お金を出してまで特典が欲しいか?」と言われたら超微妙。

初めてのCDにも関わらず、完全に特典の魅力不足。メーカーさんには、特典にもっと力を入れて欲しかったですね。


結局「商品のリリースが遅いのでは?」と一抹の不安を抱えながら、店舗特典を精査した結果、弊社では「狂言」は一切取り扱いをしませんでした。

「中途半端に仕入れて、ブームが起こらず売れ残ったら作業だけ増えて面倒だな」と思ったからです。


予想が外れた理由3:フィギュアがしょぼい

最後3つ目。

理由1と2で、うちでは「狂言」を取り扱わないことを決めていましたが、最後に気になっていたのが「フィギュアの精巧さ」です。

狂言は、通常盤・初回限定盤(2種)・完全数量限定盤の計4形態でのCD発売になりました。その中で、最も高いのは完全数量限定盤で9,900円です。CDにしては高いですよね。

この完全数量限定盤には、Adoのフィギュアが付属しているのですが。このフィギュアの作りが、発売前から気になっていました。


フィギュアが好きな人にとって、対象フィギュアの作り(精巧さ)って凄く重要です。

私自身もアニメオタクで、今までにAmazonやeBayでフィギュアをたくさん扱ってきましたが、(当たり前ですが)価格が安いフィギュアほど作りが雑です。

「イメージと全然違う」「ここの作りが雑すぎ」などなど。ファンであればあるほど、うるさいんですね。


CDが9,900円と言われると「たっけーなぁ」と思うのですが。フィギュア1体で考えると、9,900円は高くはなくて「フィギュア製作にどれくらいの予算を割いているんだろう?」「フィギュアの作り(精巧さ)は大丈夫か?」と若干疑いを持ってしまいます。

案の定、今回の完全数量限定盤に付属したフィギュアに対しても、購入者から不満の声が上がってますね。

理由2とも同じになってしまいますが、初めてのCD作品だからこそ、気合を入れまくって作って欲しかった(悔)

Adoは、これからも沢山の歌を公開し、CD作品も増えていくでしょう。CDが発売される度に、最初の作品「狂言」には注目が集まり売りやすくなります。

それだけに、残念な作品になってしまいました。


最後に、予測が外れた要因をもう一度まとめておきます。

1:商品化(CD化)が遅い
2:店舗特典が魅力的ではなかった
3:フィギュアがしょぼい


予測を当てることも大事だけど、アクセルをベタ踏みも大事

「狂言」のように予測を外した要因を分析して、予測精度を上げるように努めていますが、私の予測的中率は「これは当たりそう」と10商品予測すると

・「大当たり」(30回以上のリピート):2商品
・「小当たり」(10回程度のリピート):2商品
・残り6商品は、よくてリピート回数2〜3回。売れないこともある

このくらいの確率になります。

常に予測精度を上げる努力はしていますが。それ以外にも、取りこぼしを減らすことも大切です。大当たりだと確信した商品に対しては、早い段階で思いっきりアクセスを踏むこと。これがめちゃくちゃ重要です。

1つの商品のリピート回数が、30回で終わるのか?100回まで伸ばせるのか?では利益は大きく変わってきます。

「この商品は、いける!」と踏んだら、アクセル全開で仕入れる。結果、他の商品の予測がさほどあたらなかったとしても、大きな利益は確保できます。

リピート回数を稼げる商品を見つけたら、思い切ってアクセルを踏んでいきましょう。


比較的高い確度でリピート回数を稼げそうな商品の事前予測を不定期ですが、メールマガジンでやってます。

「売れる商品を予測するのが苦手」という方は、ぜひメルマガで提供する商品情報を参考にしてください。

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