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デュエマウスとは、という話(アニメVSR感想のようなもの)

先日YouTubeで配信されていたVSRを完走し、その後何だかんだあってVSRFも完走しました。VSRを見終わった時からデュエマウスとは何のマスコットだったのか、について少し考えていたので、このnoteではその話をしたいなと思っています。

⚠VSR、VSRFしか見ていない人間が書いています。なるべく他シリーズには触れないよう書いていますが、解釈違いや設定の思い違い等があるかもしれません。また、内容は全て幻覚で構成されています。それらも含めてご笑覧いただけますと幸いです。


デュエマウスの話をするならデュエマーランドは欠かせません。突然(VSR1話)オープンした夢と希望のテーマパーク、デュエマーランド。しかしてその正体は、社長こと邪藩牛次郎さんが作り出した偽りの楽園でした。41話ではデュエ悪マ城にリニューアルしたり、変形して巨大になったり、とうとう閉園したりと目的に合わせて姿を変えています。
ここからはごく個人的な妄想なのですが、デュエマウスはデュエマのマスコットになったのではないでしょうか。
VSR最終話にて、役割を持たなくなったデュエマーランドは閉園します。しかしご存じの通り、デュエマウスは同話で勝太君たちのもとへ帰ってきました。デュエマーランドのマスコットは、居場所であった遊園地が役割を終えた時に帰る場所を手に入れたのです。
私はこの流れをVSR最終話時点でデュエマウスという存在はデュエマーランドからは切り離されている、と読み取りました。あくまで個人的な妄想なので、矛盾があるかとは思うのですが。

デュエマの伝道師としてのデュエマウスについて

「最初の命令。僕とデュエマするんだ」

デュエル・マスターズVSR49話より

「最初の命令。みんなとデュエマするんだ!」

デュエル・マスターズVSR51話より

どちらもデュエマウスの生みの親である牛次郎さんがデュエマウスに行った最初の命令です。デュエマウスは「僕(牛次郎さん)」のための、デュエマーランドだけのマスコットではなく、「みんな」にデュエマの楽しさを広める役割を生みの親に貰って、デュエルマスターズというカードゲームの楽しさを伝えるマスコットになったのではないでしょうか。

余談ですが、VSR(VSRF)の今なお根強い人気を誇るライバル、バサラさんをデュエマの世界に引き込むきっかけとなったのもデュエマウスです(VSR22話)。ただしこの設定は「VSRF」等、後の作品では成立していません。
バサラさんについては(旧3幹部やレアキラーズ、No.2さんとの関係性など含め)語りたいことがたくさんあるのですがそれはまたの機会に。旧3幹部いいよね……。

そしてこれはこじつけですが、VSRの1話を見た人たち(特にこれまでデュエマに興味がなかったり、VSRからデュエマアニメを見た人たち)にとっても、勝太くんとともにデュエマウスはデュエマの楽しさを伝えていたのではないでしょうか。初めから、デュエマウスは牛次郎さんが最終話で行った「みんなとデュエマする」という命令を間接的に果たしていたのでは……と思いたくなるのは、私がVSRからデュエマアニメを見始めた人間だからなのでしょうか。

脱衣デュエマ回におけるデュエマウスの概念化

その後のVSRFにおいても、デュエマウスはちょこちょこ登場。VSRF第10話では「脱衣デュエマ」なる色々と気になる単語と共にメイン回?を張ります。
同回においてデュエマウスは頭部だけで動く存在となっており、「中の人」である忠次郎さんがいなくても大丈夫になった……ということが明かされます。VSR最終話時点(牛次郎さんがもう一度作ったデュエマウス)でそうだったのかは分かりませんが、勝太くんたちと50話という長くて短くて濃い時間を過ごしたデュエマウスではないことは確か。
忠次郎さんとセットであったデュエマウスはここで独立した(無理やり先程の説と合わせると、デュエマウス=忠次郎さんからデュエマウス≠忠次郎さんとなり、改めて大きな概念となった)のではないかなと思っています。

話は戻って、VSR最終話でネジ部分を指そうとして結局デュエマウスの口にカレーパンを突っ込んだ勝太くん。周りにいたるるちゃんたちもそうですが、彼らは49話で牛次郎さんのたくらみを止めるために自爆するデュエマウスの姿を見ていました。勝太くんはその際、赤いリボンのついたネジを拾っています。勝太くんは、VSR49話で自爆したデュエマウスと帰ってきたデュエマウスを似ているようで別物だと判断したのではないでしょうか。

デュエマウス。かつて八尾町にあった夢のテーマパーク、デュエマーランドのマスコットは、今はデュエマのマスコットなのではないか。そんな妄言から始まったnoteを書く中で、改めて自分の中のデュエマウスに対する感情を整理できました。ありがとう、デュエマウス。ありがとう、デュエル・マスターズVSR(Fも最高でした!)。
どこか腹黒で人間臭い、心優しいマスコットが、

おまけ 被造物と造物主

「鼻毛出てまチュ」

デュエル・マスターズVSR 第51話より

このnoteを書くにあたって一番最初にしたのは、デュエマウスと牛次郎さん関連の回を見返すことでした。その中で、上述の台詞がとても好きだなと思ったのでそれについて少し。
本当に個人の解釈なのですが、初期のデュエマウスは社長のことは(洗脳もありますが……)ある種神格化というか、絶対視していたように思います。勿論、これに生みの親であること、切り札であるG.O.Dをくれたこと……などが大きいとも思うのですが。勝太くんたちと出会って改めて社長は一人の人間であることを改めて再認識し、49話に繋がったのではないでしょうか。このセリフを言えるようになったこと、言われるようになったことが、これからのデュエマウスと牛次郎さんの関係を示唆しているように思います。デュエマーランドはもうないので、牛次郎さんは(憶測ですが)社長じゃないんですよね。

VSR49話は演出やクリーチャーの動きも相まって特に好きな回の一つです。
ラスボスの切り札にしてヒロイックな風貌と破格の効果を持つギュウジン丸がクリーチャーを沢山並べる九極戦略のメタともいえる性能を持っていること、エクストラウィンの無慈悲で残酷でどこか美しい演出、「天才シンパシー」という名前に反して独りぼっちの牛次郎さん……。九極は「究極」のもじりのようにも「あと一つ足りない(10-1)」というようにも取れる美しい名前だと思います。

演出というついでにもう一つ。VSR51話でJIBUNが流れたのが嬉しくて、その後のエボレボ!で感極まった覚えがあります。OPとEDが流れる順番が逆なのは曲調の違いなのでしょうか。JIBUNは個人的にデュエマウスの歌だと思っているので(EDの映像)そういう意図もあったらいいなと思います。
エボレボ!の「信じる力 忘れちゃないさ」がデュエマウスと勝太くんに被るシーン、流れる順番なんかどうでもよくなるくらい本当に最高の演出でした。