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ルーツに纏わるインタビューvol5

僕の友人、知人がどの様な経緯で今聴いている/演奏している音楽に出会ったのかを知りたくて行いました。
今回はYGKの渡辺氏に話を伺いました。

上記音声データが当日の内容です。

以下が後日メールにて追加インタビューした内容とインタビュー中に出てきた音源やバンドのレビューです。

”追加インタビュー”

---高校生時代に追い求めていた"punk像"に一番近かったpunkバンドは出会えましたか?
もし出会えたのでしたら教えてください。

(渡辺氏)
20代前半だったと思いますが Stiff Little Fingers の 1st の "Inflammable Material" を初めて聴いた時、その攻撃的な音がかなりバチッと自分の持っていたイメージにハマり、あ、コレな気がする!と思いました。
当時出たdoll 別冊のパンク天国という本があったのですがその中に載ってる、ジェイクバーンズがライブ中に高いジャンプをキメている写真も後押ししましたね。
ただ、その頃には高校生当時持ってたパンクのエクストリームなイメージは妄想(誤り)だったとほぼほぼ気付いていたので高校当時のイメージとは乖離がありますね笑
snuffy smile からもトリビュート出てて。先にそっち聴いてカッコよくて本家を買ったと思います。
それまではなんかSLFって地味なイメージで今ひとつ聴いてみようと思わなかったんですね〜笑

---音源に封入されていたカタログ、フライヤー、Thanx Listでの思い出があったら教えてください。(良いのでも悪いのでも)

(渡辺氏)
うーん、思い出せない…ごめんなさい!

---80s No WaveでESG,KONK以外で好きだった/記憶に残っているアーティストを教えてください。

(渡辺氏)
James Chance & the Contortions、DNA、Liquid Liquid、Theoretical Girls、Dinosaur L 等々。
聴き始めた当時(2000年代初頭)はNo New Yorkや ZE Records始め、結構No Wave周辺は再発されてました。

特に今でもよくきいてるのがコチラ↓

Lizzy Mercier Descloux

リズィー・メルシエール・デクルー。最初リズィー以外読めませんでした。あまり詳しくないですがNY在住フランス出身の女性シンガーソングライターで、ソロの1作目は洗練された知的なポストパンクな印象。
が、2作目の "Mambo Nassau” で何故かいきなりバハマ録音(!)して音も粘着どファンキー(でもどこか捻れてる)なものに変わってて最高なのです!眼前にカリブ海が広がるトロピカルファンク!
さらに3作目タイトルは "Zulu Rock” ですよ!きっとアフリカ方面に飛んだんですね。聴いたことないですが是非聴いてみたい!

---Mike Watt以外で好きな指弾きのベーシスト(もしくはバンド)がいましたら教えてください。

(渡辺氏)
a sox のレイジさん。地を這うようにうねるベースプレイはいつ観てもブチ上がります!
あと、ピック弾きですがボロキチのヘルシーのベースも大好きです。

---今チェックしている(ヤフオク等で)フュージョンアーティスト/バンドを教えてください。

(渡辺氏)
最近知った、United Vibrations というロンドンのジャズのバンドが超かっこいいです。
Yussef Kamaal のドラムの人がいます。
サンラみたいにスペイシーな感じとかアフリカっぽい感じがしつつ現代っぽい音です。
bandcamp でDLできますが、フィジカルでも買いますね〜これは!

https://unitedvibrations.bandcamp.com/

あとカシオペアの1stとライブ盤の「ミントジャムス」は一刻も早く欲しいです。
ちなみにヤフオクのウォッチリストには↓が入ってましたw

* LP  CASIOPEA / CROSS POINT
* 即決 カシオペア CASIOPEA メイク・アップ・シティ
* 美品!渡辺貞夫/ My Dear Life
* Money Mark / Hand In Your Head
* LP ザ・スクエア/マジック
* LP JAZZ Casiopea / Cross Point 日本盤

”ディスクレビュー”

The Clash/London Calling(CBS, 1979)

スカっぽい曲とかもあったり多彩なアルバムですねー。
個人的に"スペイン戦争"と"ロスト・イン・ザ・スーパーマーケット"が入ってるだけでも相当熱いです!
でもあのジャケのイメージで聴くと、えっ?てなるやつです。

The Beatles/Rubber Soul(Parlophone, 1965)

この辺りからそれまで見受けられたリズム&ブルースとかガールズグループの影響は薄れ、ビートルズ独自のサウンドが確立されていった感あります(偉そうにすみません)。
シタール使い始めたりインド要素取り入れてますね。
ジョージもこの辺りからじわじわ来始めますね。
ポールもファズベース使ったりと攻めてますね。
この次の “Revolver” もそうですがいい塩梅の実験性がとにかくかっこいいのです!
関係ないけどポールがエレハモの Bassballs というオートワウの1号機を購入したと各通販サイトの紹介文にありますがどの作品で使ってるんですかね。Wingsかな。

Nirvana/Bleach(Sub Pop, 1989)

90年代!サブポップ感!
※正確には1989年リリースだそうです。

Sonic Youth/Experimental Jet Set, Trash And No Star(DGC, 1994)

悩みましたが一番最初に聴いたコレにしました。
Dirty 後、Washing Machine 前なんでバッキバキの時期です!
両者と比べるとジャケは地味ですが音はささくれ立っててやさぐれ感高いです。優しいメロディーもあります。
一番最後の曲終わって放置しておくと数分後に、日本で録ったであろうサンプリング音が流れます。
ニルヴァーナのアルバムでもこういうゴーストトラック的なのありましたがこの時期流行ってたんでしょうか。
ソニックユースは最後の3枚のアルバムも大好きです。

Dinosaur Jr./Give a Glimpse of What Yer Not(Jagjaguwar, 2016)

Jのボーカル今回もやっぱだるいわ〜と思い始めた辺りでルーのボーカルにハッとさせられつつ、そこに乗っかるJのコーラスも良くてですね。
で、次の曲で再びJのボーカル聴いて、やっぱこれですよね〜と。
とか思ってたけど、YouTubeでこの曲を演奏してるの見たらJ、全然コーラスしてないの涙。しろよ!
兎に角かっこいい最新アルバムですよ!

Snuff/Demmamussabebonk(Fat Wreck Chords, 1996)

Snuff はこういう読めないアルバム名の多いですよね。
再結成後最初のやつで Fat Wreck からのリリースです。
自分的にここからリアルタイムなので良く聴きました。
解散前とは少し雰囲気違いますが、8曲目の "Sunny Places" とかすごい好きです。

"季節が厳しく冬の風が吹き荒れ、人生も冷たく冷酷なものであるなら
愛があなたを温めてくれる事を祈っています
通りは人気ない。でもリズムはまだ響いている"

みたいな歌詞でなんかいいなーと思ったのを覚えています。
他のもオルガンが大胆にフィーチャリングされたモッドな曲なんかも良いです!
解散前から好きだった人達にはこのアルバムどう聴こえたんだろうか、気になります。

Blew/Accident(Snuffy Smile, 1995)

随分前に手放してしまいましたが、初めてライブで観た You have your punk, I have mine (曲名失念)は今でも記憶の中で燦然と輝いています。
一番最後の激情系ファストチューンの途中でもの凄い叫びが聞こえてくるのですが、クレジットをよく見たらWisher のボーカルの方がゲスト参加してて、なるほど〜とえらく納得した記憶あります。
また聴きたいなぁ、どなたか貸して下さい。。。

ESG/Keep On Moving(Soul Jazz, 2006)

2006年の録音。基本はあのミニマルなファンクですが、音の感じがヘヴィで超ドープです!
メロウなナンバーもあったりして所謂最近のR&B感もありますね。
このアルバム出た時に来日して、観に行ったのですが、公演の翌日青山通りを歩いてたらムッチリしたアフロ女性が何人か居て、よく見たらESGのメンバー達でないですか!
興奮して、ライブ観たぜー!みたいな事言ったら喜んでくれて全員にムギューっとハグしてもらったのは良い思い出です。
因みにエメラルド、サファイア、ゴールドのイニシャルをとってESGですが、そのネーミングは大いに参考にしています。

Konk/Live at CBGB Nov. 6, 1981(Unleashed Music, 2009)

Konk ってSoul Jazz の "Sound of Konk” 以外に音源あるの?と思って昔調べたらiTunesミュージックにあったので買いました。
データってのが寂しくて(好きな音源はフィジカルで欲しい派)あまり聴いてませんでした。
で、改めて聴き直してみたんですが、"Sound of Konk” で溢れ出てたハネ感少な目でちょっと物足りない感じでした。
なので初めて聴くには "Sound of Konk” が是非オススメです!(汗)
関係ないですが Soul Jazz Records は再発物とかコンピレーションがメインですが良いの沢山出してて大好きです。

Herbie Hancock/Future Shock(Columbia, 1983)

大胆にヒップホップっぽい感じを取り入れてると言われてるやつです。
今度はヒップホップかよ〜。まあ、これまで散々ファンクだシンセだってやってきたからいい加減もう慣れたけど、、、
みたいに思った昔からのファンは当時多かった事でしょう。
ハービーはその時々で影響受けてるものとかを節操なく取り入れる印象あります(褒めてます)。
最高に渋いです。

Minutemen/We Jam Econo(Plexifilm, 2006)

音源でなくてドキュメンタリー映像です。マイクワットが(ヒゲ生やしてネルシャツ姿だから)木こりみたいな見た目のベーシストだとか言われてたのがツボでした。

Beastie Boys/Ill Communication(Grand Royal, 1994)

"Check Your Head" も相当好きですがこのアルバムは仏教徒のMCAの影響でしょうか、所々に漂う東洋的な響きが効いててやばいです。
"Ricky's Theme"というインスト曲ありますが、その曲のMCAのアップライトベースが最高に渋い…。
MCAはラップもだけどベースが本当にカッコ良いんです。亡くなったとか今でも信じたくないです(涙)
加えてこのアルバムの立役者(多分"Check Your Head"でも)としてキーボード弾いてるマニーマークを挙げておきたいです。
ビースティーズもマニーマークも僕は皆んな愛してます。

Afrika Bambaataa/Looking For The Perfect Beat 1980-1985(Tommy Boy, 2001)

所謂ベスト盤です。
有名な"Planet Rock"とかエレクトロファンクは勿論、ジャジー5とかソウルソニックフォースとかとやってるスローでファンキーなやつもまじさいこう。

Bad Mutha Goose and The Brothers Grimm/Tower Of Babel(
Alpha International, 1991)

オースティンの Tim Kerr 先生在籍の大所帯ファンクバンド。
冴え渡る男女混成ボーカル&ラップ!!ベースもビンッビンですよ!!
全体に漂うソウルフルでレイト80s〜アーリー90s的な雰囲気も震えます。
個人的には Big Boys よりも断ッッ然好みです(完全別物だけど)。

Casiopea/Super Flight(Alfa, 1979)

“ASAYAKE" 入ってます!

The Square/脚線美の誘惑(CBS/Sony, 1982)

このアルバムのジャケ、まさにジャパニーズフュージョンて感じがして最高です!
内容もスクエアぽいポップな感じで大好きです。
でもアルバムタイトルやジャケから想像させるような大人の色気というかムードみたいなのはあんまりないんですよね。
そこもお気に入りポイントです。

KASHIF/Blue Songs(Billboard, 2017)

日本屈指のアーバンギタリスト(と勝手に思っている)カシーフさんがアルバム出したという事でてっきり高中正義的なフュージョンギター満載かと思って聴いてみたらまさかの超激メロウな歌物アルバムでビビりました。
アーバンなギターは勿論、色々な電子楽器も駆使した最新のフュージョン/AORアルバムだと思います!!微風感じます!!カーステで聴きたい!!
しかもジャケは永井博さん!!

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