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ぼくのかんがえた、さいきょうの「資産運用の掟」

資産運用を始めるときにまとめたマイルールを公開します。

大抵の投資関連の書籍で解説していることの焼き直しなので、新しい発見はないと思いますが、こういうルールを自分でまとめなおすことで、その理解が深まり、実践への道が開けました。

資産運用を始める前に、自分なりの掟を決めておきましょう。


はじめに

1つの原則と4つの姿勢

私がまとめた資産運用のルールは、次の内容で構成されます。

  • 1つの原則

    • 投資は自己責任

  • 4つの姿勢

    • 目標を立てる

    • 利益構造を理解する

    • 生殺与奪の権を他人に握らせない

    • 最悪を想定する

ひとつずつ解説していきます。


1つの原則

資産運用は自己責任

「7つの習慣」では、最初に「主体性」が重要だと説明しています。主体性がない人は、損が発生するたびに他人のせいにして責任逃れを図ります。大丈夫だと言われて安易な儲け話に乗っかり、破産や裁判といった悲惨な運命を辿る人は後を絶ちません。

資産運用は自己責任です。自分で判断して始めた以上、その結果は自分に戻ってきます。誰かに損失を補填してもらうことを期待しないで、自分ですべてを受け入れる覚悟ともって取り組みましょう。


4つの姿勢

計画を立てる

大抵の人は、お金が欲しいから資産運用を始めます。では、なぜお金を求めるのでしょうか?

結婚・出産・進学・老後といったライフステージで必要となる資金を確保したい、病気や事故といった不慮の事態に備えたい、マイホームやマイカーなどの動産・不動産を購入したい、好きな趣味に没頭したい、インスタ映えする贅沢な生活をしたい、など理由は千差万別です。

必要となる資金の金額やタイミングによって、最適な資産運用手法も変わってきます。資金計画を立案して、自分に合った資産運用を見つけましょう。

利益構造を理解する

為替・株・債権・不動産・仮想通貨から競馬・宝くじまで、資産運用は多岐に渡りますが、価格の変動による差額が利益や損失となるという本質は変わりません。どんな商材であっても「安く仕入れて高く売る」ことができれば利益を得られます。

神ならぬ人間に未来の価格を知る術はないけど、価格の変動する要因を把握することで予測を立てることはできます。そのためには、投資対象に関する勉強が欠かせなません。

「仕組みが分からなくても出資すれば利益が得られる」という考え方は危険です。大損を避けるためにも、利益が生まれる仕組みを理解しましょう。

生殺与奪の権を他人に握らせない

投資の勉強を始めても、途中で面倒くさくなってしまうのが人の性です。誰かに任せてしまいたいと考えてもおかしくありません。といっても、他人任せの運用は失敗する可能性が上がります。

まず、どんなに信頼できる人でも、知り合いに資産運用を任せてはいけません、調子がよいときはいいですが、損失が発生したときには資金だけでなく人間関係すら失う可能性が出てきます。今まで親しかった人と裁判を通じて争うなんて、考えただけで神経が蝕まれます。

また、友人・知人が持ってくる儲け話も断るべきです。親しげに振舞っていても紹介料が手に入れば音信不通、なんてよくある話です。しつこく勧誘を続ける人がいたら即刻ブロックしたほうがよいでしょう。

かといって、業者に運用を任せる場合のも不安です。顧客の損失を前提に利益を上げる悪質な業者だけでなく、最初から顧客をだます目的で資金を募集する業者も存在します。派手な広告は資産運用の成績に関係ありません。

繰り返しますが、投資は自己責任です。それを学ぶためにも、まずは自分で実践することが重要です。信託系の金融商品を検討するのは、自分で資産運用を経験を経験してからでも遅くありません。最初から資産運用を他者に委ねてしまうと、資産だけでなく人生さえ棒に振ってしまう恐れがあります。

「任せた自分に責任がある、その結果をすべて受け入れる」と腹をくくれないなら、資産運用を人任せにすべきではありません。

最悪のケースを想定する

資産運用を始めれば、「30万円で参加したセミナーが役に立たなかった」とか「30万円で購入した株の価値が半減した」という事態に出くわします。その状況を「不運」でなく「幸運」と捉えるくらいの神経の太さが必要です。

確かに、貴重な時間や資金を無駄にしたのは不運ですが、30万の損失で済んだというのは幸運です。30年ローンで始めた不動産投資が赤字を垂れ流すとか、FXのレバレッジで数千万の借金を背負ったという事態であれば、人生を費やしても損失をカバーできなくなるでしょう。

投資を始めるときには、必ず最悪のケースを想定しましょう。不動産投資をしたけど家賃収入が出なかった、レバレッジをかけた取引で大損が発生したなど、資産運用では無数の落とし穴が待ち構えています。

「小さく始めて大きく育てる」のが投資のセオリーです。ビギナーズラックに自分の人生を賭けてはいけません。


資産運用のルールに沿った実践

以上を踏まえたうえで、私は次の通り資産運用を実践しました。カッコ内はかかった時間です。

目標設定と計画立案(1年)

海外移住を夢想するようになって、必要となる資金の計算を始めたのがきっかけです。子供3人のために大学費用を学資保険で貯めていた以外の資産は全くなく、家のローンや生活費などで収入の大半は消えていく状態でした。

そこで、今後のことを家族と話し合いながら「X年後に海外移住する、そのためにXX年後までにXX円を貯める」という目標を掲げ、そのゴールから逆算して収支計画を立てました。

資金の準備(1年)

投入できるお金がなけれが話になりません。最初に100万円を目標に貯金を始めました。生活費や教育資金などに手を出したり、消費者金融から借りてきたりすると、取返しのつかない事態を招きます。

株の現物売買から開始(2ヶ月)

証券会社でアカウントを開設して、30万円程度の金額で取引を始めました。一部上場であれば、少なくとも株券が紙屑になることを避けられます。発生した利益や損失を振り返りながら、売りや買いといった資産運用の基本を学びました。

情報収集(運用開始から1年)

単純な売買を繰り返してから、利益を出す方法を調べました。グラフの読み方を学ぶ、業界や市況のニュースを集める、投資セミナーに参加する、などなどと様々な情報を取捨選択しながら、自分なりの必勝法を模索しました。併せて、仮想通貨・FX・デリバティブといった株以外の金融商品についても学びました。

自分に合った手法の確立(運用開始から2年)

得られた知識を活用しながら投入金額を徐々に増やしていき、安定して利益が出せる手法に資金を寄せていきました。調子に乗って大損しないよう、リスク管理を怠りません。

長期運用の検討(運用開始から3年後)

短期運用で余剰資金が発生したら、長期を前提とした運用も視野に入れていきます。


まとめ

ここまで読み進んでいただき、ありがとうございます。たった数年・数百万程度の運用実績だけど、「投資家の8割が損をする」と言われるなかで、コロナ渦の2020年以外は全て黒字という成績を残せたのは、自分で考えたルールを忠実に守れたことに尽きると思っています。

これから資産運用を始める人の参考になれば幸いです。


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