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【Covid Quarantine Birding <ササゴイ>】

夏は探鳥するにはデッドシーズンで、見れる鳥が少なくなります。特に僕の住むベイエリアはそう。
そういう中で、数少ないバーダーを喜ばせてくれる鳥がササゴイ。
英語名は、Striated Heronと言って「縞模様のサギ」という意味です。(この「Striated」って日本人にはめちゃくちゃ難しい発音なのではないかと思う。)

南アメリカ、アフリカから南アジア・東南アジアにかけて生息し日本には夏鳥として繁殖のためにやってきます。最近は地球温暖化の影響で渡りの北限が徐々に北に広がっているらしい。

ササゴイで有名なのは、「ルアーフィッシング(疑似餌釣り)」ができること。
実はとっても賢い鳥!
鳥の羽根や葉っぱ・木の実・小枝・パンくずなどを水面に 浮かべ、その影を餌だと勘違いしてやってきた魚をすばやく捕える。ものすごく知能が高い。車にクルミを轢かせるハシボソガラス並みの知能を持ってます。
だけど、うちの近くの公園でササゴイがルアーフィッシングしてる姿は見たことないです。いつもクチバシをすばやく水面に伸ばして魚を捕まえる姿しか見たことない。熊本の水前寺公園に行けばササゴイのルアーフィッシングが見れるらしい。
だけど、ルアーフィッシングじゃなくても、ササゴイが魚を捕まえる場面を観察するのは楽しいもの。僕がいつも観察してるササゴイはものすごくたくさんの魚を捕らえて食べます。すごい大食漢だと思う。

もう一つササゴイで有名なのは、あのガラパゴス諸島で独自の進化を遂げたササゴイがいること。
そもそもササゴイの仲間は世界に3種類しかいません。

ササゴイ(Striated Heron)
アメリカササゴイ(Green Heron)
ガラパゴスササゴイ(Lava Heron)→溶岩サギの意味

このガラパゴスササゴイですが、他のガラパゴス諸島の固有種と同じく「人を恐れない」らしい。とても平和な島なのですね。

夏のデッドシーズンの期間、毎年ササゴイがやって来て、魚を捕らえる様子を観察させてくれる。ベイエリアのバーダーにとっては本当にありがたい夏鳥なのです。

#野鳥  #バードウォッチング #ササゴイ

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