見出し画像

【Covid Quarantine Birding <ミヤマガラス>】

九州や日本海側に住んでおられる皆さんにとっては、ミヤマガラスは冬になるとごく普通に見られる渡り鳥だと思います。
しかし関東では群れの数も多くはなく、ミヤマガラスの群れを見つけると嬉しくなります。
先日ドライブ途中でミヤマガラスの群れを見つけた時は、ちょっぴり嬉しくなりました。

さて世界に46種いるカラス属ですが、日本人の私たちにとっては全て「〜カラス」というネーミングになっています。ハシブトガラス(Large-billed Crow)とかです。
英語名でもカラス属の名称は基本的には「〜Crow」ですが、文化的・歴史的に特別な鳥は単独の名称になっています。具体的にはRook(ミヤマガラス)とRaven(ワタリガラス)。
ワタリガラスには、本稿では語りきれない多くのエピソードがあります。例えばロンドン塔で飼育されてる6羽のRavenが死ぬときに英国が滅びる、とか。

ユーラシア大陸に広く分布し、日本にも冬に大陸からやってくるミヤマガラスも多くのエピソードのあるカラス。
そもそもRook(ルク)という名前、これは鳴き声が由来。だけど先日鳴き声を聞いたのですが、「ルク」なんて聞こえず「ググググワー」というハシボソガラスが風邪をひいたような、お世辞にも綺麗な鳴き声には聞こえなかった。
古の英語圏の人には「ルルルルーク♬」と聞こえたのだろうか?

そしてミヤマガラスは、他のカラスの仲間と同じく大変知能の高い鳥。
生後6か月の赤ちゃんに匹敵し、チンパンジーの能力を超える認知能力を持っているそうです。
フランスのとあるテーマパークでは6羽のミヤマガラスを飼育しており、園内のゴミを拾って箱の中に入れるとご褒美の食べ物が出てくることを覚えたミヤマガラスが、毎日せっせとゴミ拾いをしてるらしい。
(→これ、日本でもやってみたらどうだろう?渡り鳥だから無理か)

古くから欧州の農家では、ミヤマガラスは畑を荒らす害鳥とみなされ殺されていました。その後畑にいる虫を食べることで、実は益鳥であるという認識が広まり保護対象となりました。
日本では最近佐賀県の都市部で冬にミヤマガラスが増えすぎて、糞の被害とか出てきてるらしい。
それに、膨大な数のミヤマガラスが電線にずらっと並んでる様子はちょっと怖いですよね。
(僕の故郷鹿児島県でもそんな光景を見たことあります。)
ミヤマガラスに限らず、どうにか生き物たちと折り合いをつけて共存していきたいものですね。

今日は、この辺で
2022年が、皆さまにとって良い年でありますように!

#野鳥  #バードウォッチング #カラス #ミヤマガラス

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?