見出し画像

【Covid Quarantine Birding <コアジサシ>】

まずは下記のランキングを見てください。これはバードリサーチが発表した、分布が「減少した」鳥の最新のランキングです。
()内は減少率。1997-2002と2016-2020の比較

第1位 コアジサシ(-73.7)
第2位 アマサギ(-64.9)
第3位 コサギ(-58.5)
第4位 ゴイサギ(-57.7)
第5位 ササゴイ(-53.3)
第6位 ハリオアマツバメ(-52.2)
第7位 ハイタカ(-46.8)
第8位 バン(-44.8)
第9位 オナガ(-42.6)
第10位 アマツバメ(-39.7)

これからコアジサシが繁殖のために東南アジアやオセアニアから日本へ戻ってきますが、分布域が著しく減っています。
このままだとコアジサシは本当にまずい。日本各地で様々なNGOが保護活動を行ったり、ビーチクリーン活動を行ったりしています。全国各地でボランティアで活動されている皆さんには本当に頭が下がります。
しかし、ある場所では「猫ジェノサイド」が、またある場所では「チョウゲンボウ・ジェノサイド」や「カラス・ジェノサイド」が起こり、たくさんのコアジサシ(特に雛)が命を落としています。
継続的な保護活動が必要です。

しかも危機的状況にあるのは日本だけではありません。世界的に危険な状況にあります。
ヨーロッパでも、かつてはドナウ川、エルベ川、ライン川などの大河川が一大繁殖地となっていましたが、現在では極地的にしか繁殖していません。そのためコアジサシは、アフリカ・ユーラシア渡り鳥の保護に関する協定(AEWA)が適用される種の1つとなっています。

以前、羽田空港近くの営巣地の様子がNHKで放送されていました。東京湾はコアジサシの重要な繁殖地です。
コアジサシの子育ての時期には、親鳥が一生懸命に海にダイビングし、捕らえた魚を雛に与えます。魚を獲るのに失敗したら「もー下手くそ!」と嘆き、うまく魚をゲットしたら「やったね!」と友だちと一緒に喜ぶ、そんな情景がいつまでも続きますように…

#野鳥 #バードウォッチング #コアジサシ

いいなと思ったら応援しよう!