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【Covid Quarantine Birding<コミミズク>】

コミミズクは越冬のために日本にやってきますが、実はオセアニアを除くほぼ全世界に生息するフクロウ。
世界レベルでは、全くレア感無しの野鳥です。
思うに"菜の花を背景に"飛翔するコミミズクを撮るために何時間もスタンバイしたりして、コミミズクの写真に「美」や「構図」を求めるのは日本人だけなのではないだろうか?世界の殆どのバーダーは望遠鏡で観察しておしまい。あるいは証拠写真を撮る程度だと思う。

さてコミミズクですが、英語名はShort-eared Owl(短い耳のフクロウ)。じゃあ長い耳のフクロウ(Long-eared Owl)は何かというと、それはトラフズク。
だけど耳と言われている部分は、哺乳類の耳に似てるけど耳じゃない。ただの羽毛。
一般にフクロウは夜行性で夜に狩りをしますが、コミミズクは珍しく昼行性、または朝夕に活動するフクロウ。
理由はコミミズクの主なお食事であるハタネズミが昼間に行動するから、と考えられています。

体の大きさに比べて翼が大きいのもこのフクロウの特徴。
その飛翔は羽ばたきが不規則で、翼の先端が垂れ下がっているように見えます。そのため外国ではコミミズクの飛翔の様子を「蛾またはコウモリのような飛び方」と言うそうです。

内陸部と沿岸部のどちらも生息地とするコミミズクですが、内陸部に居を構えたコミミズクがネズミやモグラを食べる一方で、沿岸部や湿地に居を構えたコミミズクは、ヒバリやムクドリを捕食、さらにはアジサシやシギ・チドリ類を攻撃することもあります。
そもそもコミミズクのドイツ語名「Sumpfohreule(ズンプホォロイレ)」は、"沼地のフクロウ"という意味。

というわけで、実は僕のフィールドである葛西海浜公園にもコミミズクがいるらしい。
その子は、いったい何を食べてるんだろう?気になるところ。

#野鳥 #バードウォッチング #コミミズク

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