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【Covid Quarantine Birding <ソリハシセイタカシギ>】

僕らが鳥の名前を呼ぶに当たり、日本語名より英語名の方をよく使う代表的な鳥がソリハシセイタカシギ。
英語名がPied Avocetなので、多くの人が「アボセット」と呼んでます。
「アボセット、まだいた?」
「◯年ぶりにアボセットが来てくれたね!」
とかとか、です。
ちなみに個人的な感覚だと、アボセットの次に英語名で呼ばれることが多い鳥はオスプレイ(ミサゴ)だと思う。
「今日オスプレイ、どの杭にいる?」とか。
(これはアメリカ軍の影響が大きい)

そもそもソリハシセイタカシギって名前、長すぎないか?
実はアボセットの仲間は世界に4種類いるのですが、どれも日本語名がとにかく長い。
❶ソリハシセイタカシギ(写真のやつ)
❷アメリカソリハシセイタカシギ(→まぁマシ)
❸アンデスソリハシセイタカシギ(→これもまぁ)
❹アカガシラソリハシセイタカシギ(→舌を噛みそう)

❸はアンデス山脈の標高の高い高地にいるらしい。❹はオーストラリアに行けば見れるらしい。

ところで、アボセットは世界の鳥業界で最も由緒正しい英国王立鳥類保護協会(RSPB:Royal Society for the Protection of Birds)のシンボルバード。
興味のある方は、Googleで「RSPB ロゴ」とかで検索すれば出てきます。

これには物語があります。
アボセットは、1840年までにイギリスでは絶滅してしまいました。その後イギリスの皆さんの努力で1947年にサフォークで繁殖に成功。それを記念してRSPBのシンボルバードとして採用されました。
その後もイギリス国内での保護活動は続き、グレートブリテン島の各地で繁殖するようになっています。

ということで、先日関東地方では久しぶりのアボセットの訪問に、多くのバーダーがアボセット祭りに参加しました。
「あー、アボセットが遠くに飛んでった」
「今日はアボセットの写真を500枚は撮ったな!」
「夕陽のアボセットを見たいよね」
とか、あちこちで楽しそうな声が聞かれ、アボセットのおかげで多くの人が笑顔になったわけです。人々を幸せにするアボセット!

#野鳥  #バードウォッチング #ソリハシセイタカシギ

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