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アイマス学会FES備忘録~クソデカ感情を添えて~

 はじめまして。『アイドルマスターSideM』というゲームでプロデューサー(ゲームユーザー)をしております。メインの所属事務所は315プロダクションで、主にHigh×Joker・F-LAGS・Legendersの担当をしております。また、先日からCafé Paradeの神谷幸広さんが担当アイドルに加わりました。よろしくお願いいたします。

 今回、P有志の考察等プレゼン発表企画である「アイマス学会」の大規模イベント「アイマス学会FES」(2020.5.15-16)に初めて参加させていただきました。運営の皆様、ご協力いただいた皆様、視聴してくださった皆様、本当にありがとうございました。

●アイマス学会FESチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UC6ND24yIklFvO3WQ9alJxUw

●私が発表させていただいたのはDAY2後半戦(https://www.youtube.com/watch?v=V3NkacUN44g&t=13912s ※3:26:22ごろからどうぞ)です。

●発表者インタビューはこちら:me89bfa8a8605

●数年前のツイート考察を取り上げていただいた事前番組はこちら:https://www.youtube.com/watch?v=s5IlRR7J3Wo&t=2s

アーカイブは前述URLから見ることが出来ます。事前番組や発表当日夜会も非常に楽しく、そして運営の皆様の凄さが伺えますのでお勧めです。あと発表者インタビュー、皆さん本当にすごい。

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① アイマス学会FESへの参加を決意した経緯

 ● クソデカ感情-1 「アイマス学会」「Online SideM 学会」との出会い

 常にTwitterに入り浸っている身なので2020年3月某日も当然のようにTwitterのTLを眺めておりました。そこで回ってきたのがとある大部屋のスクリーンに映された身体がモナリザの天ヶ瀬冬馬くん。とんでもないインパクトでした。当時は「アイマス学会」なるものがあることなど知らなかったのですが、後にそれが「第二回アイマス学会inSapporo」であると知ったのでした。

 ちなみにモナリザ冬馬くんの発表は庵原さんによる「モチーフから見る天ヶ瀬冬馬~ダ・ヴィンチコードならぬ天ヶ瀬コードを求めて~」( https://www.youtube.com/watch?v=pmUR52lzHtM )という発表でした。学会FESへの参加をきっかけとして、今は非常にお世話になっております。大好きです。

 さて、3月某日はインパクトのみ受け取っていた学会でしたが、同年冬、私は再び出会うこととなります。それがあくにんさん主催「Online SideM 学会」(2020.12.20)でした。当時はやはり学会の存在も認知していなかったのですが、現ジャンルがSideMということもあり実況タグで実況するフォロワーさん方がいらっしゃり存在を把握することとなりました。起きがけに存在を知り、慌ててタブレットを起動しスピーカーにして身支度をしながら拝見したのですが見始めた時点で衝撃的な内容で、帰宅以降続きを見ようと心に決めました。どれもめちゃくちゃインパクトがあったのですが、特に衝撃と影響を受けた発表をリストアップさせていただきます。

03.「人間、神谷幸広のすゝめ」めんくんP
04.「DRAMATIC SHOW-過去と未来を繋ぐ物語-」小鹿P
08.「都築圭と水」和海P
09.「Cybernetics Warsにおけるアンドロイドの進化とその”夢”の先」笹島P

  ―「Online SideM 学会」( https://www.youtube.com/watch?v=JDX0NjU8rXI )より

 全身で衝撃を受ける感覚ってこういうことをいうんですね……。めんくんさんの「人間、神谷幸広のすゝめ」、小鹿さんの「DRAMATIC SHOW-過去と未来を繋ぐ物語-」からは楽しい発表をしてみたいという決意をいただきました。そして、和海さんの「都築圭と水」、笹島さんの「Cybernetics Warsにおけるアンドロイドの進化とその”夢”の先」からは考察を続け発表していく勇気をいただきました。そして、見終える頃には「次にアイマス全体の学会やSideM学会があったら絶対に出たい!」とパッションを滾らせ始めました。

 そして、2020.2.20に行われた「Online アイマス学会 in Sapporo」(  https://www.youtube.com/watch?v=ozztaNgNVcM)にてその感情は確信に変わりました。こちらも、特に衝撃と影響を受けた発表を簡単にリストアップさせていただきます。

02「デレステ5周年CMの舞台はどこだったのか」K++OH-さん
04「One lifeは「松永涼」の歌である」POCHAさん
13「頭脳派少女のしくじりアイドル道」チェック人さん

 正直皆さん好きなのでめちゃくちゃ迷ったのですが特に影響を受けた方々です。情報量と熱意と愛とトーク力が本当に素晴らしく、あとに続きたいと思いました。

 その後、劇中劇の発表にあたり小鹿さんの再録発表( https://www.youtube.com/watch?v=5bWdsXfB0eo&t=16s )も拝見したのですが、こちら完全にとどめでした。決意が固まった瞬間でしたね……。彼女のような発表をしたいという方向性が完全に決まりました。


 ● クソデカ感情-2 落ち込み気味だった考察への熱意と発表に対しての自信のなさ

 私は元々作品考察が好きな人間です。考察に目覚めたのは中学生になり、ティーンズ以上向けの書籍が読めるようになった頃ですね。当時は某日本のイタリアンマフィア漫画とか某のちにフルメタル化するガンダムとかはまってました。

 人文系の大学に進学し、私の考察に対する熱はどんどん高まっていきました。当時のジャンルは某渋谷で赤と青の組織がぶつかるアニメとか某野望の会社が作った戦国乙女ゲームとか某文豪ゲームです。図書館に籠り、レポートをこなす一方で大量に論文や一次資料を読んで考察をする毎日でした。楽しかった。

 しかし、どうにも私の考察は的を外れているようでした。比較的暗い考察が多かったこともあるのですが、Twitterではさっぱり数字が伸びず、ストーリー予想もことごとく外れていたため違和感を覚える程度の僅かな角度で考察に対するモチベーションが下がっていきました。闇に飲まれるはずが疑心暗鬼に飲まれてしまったんですね。

 そこで出会ったのが「アイマス学会」でした。「Online SideM 学会」「Online アイマス学会 in Sapporo」をはじめとする学会(基本的にSideMを含む学会しか見られていませんが)を拝見するうちに、SideM学会で受けた衝撃と歓喜の感情が間違っていなかったことが確信に変わったのです。

 ですが一つ、私の中には大きな問題が漬物石のごとく沈んでいました。それは、「発表に対するトラウマ」です。大勢の前で話すことが大の苦手な私は、登壇して「話す」ことに関して成功体験をしたことがありません。

 中学高校はミッションスクールでしたので、礼拝当番がありました。終礼当番が来ると大学ノート1ページ中の半ページに説教文と祈祷文を書いて教卓(朝礼の場合は礼拝堂で3学年全クラスと職員の前)に立って文章を読み上げるのですが、毎回心に傷を負って自分の席へと戻っていました。

 大学でゼミに入り発表があった時も、まともな発表ができませんでした。発言だけは得意なので発言しまくった後の壊滅的な発表、メンタルが死にます。メンタル属性には絶対になれない。ただひとつの救いは、教職課程を取っていたことでしょうか。教育実習において、学校教育現場には向かないと確信しながらも「〈授業〉という形式でならば大勢の前で話すことが出来る」ことを知った私は、僅かながらも自己肯定感を保持することに成功したのです。

 このように中高大と実に10年の年月をかけてしっかり自信と自己肯定感を破壊されトラウマを仕込まれたので、正直プレゼンも発表もできることなら避けて通りたい(だというのに悲しいかな自己顕示欲だけは人一倍ある)人生でした。

 しかし、アイマス学会に出たいという感情だけはどうしても抑えられませんでした。正直トラウマ大爆裂&発表大失敗からのジャンル脱退まで覚悟しました。それでもやはり諦めることはできず、FESへの応募を決めました。


② 学会申し込み~資料制作・発表まで

 ②-1 学会申し込みの思い出

 特技:早とちり

 その節はまことに申し訳ございませんでした。いい加減直さねばならないのですが、悪い癖が出ましてツイプラを見て募集終了していると思ったんですね。優しくフォローしてくださったあくにんさん、本当にありがとうございました。

 スタートダッシュは得意だしの気持ちで申し込み待機、速攻参加ボタンを押し指定されたとおりツイート投稿、念のため第一希望と第二希望2つの発表内容希望を送らせていただきました。ちなみに第一希望は今回発表させていただいた「315シネマファントム考(初期案:ファントムってなんぞや?)」、第二希望は担当の伊瀬谷四季に関する考察でした。


 ②-2 発表資料収集について

 315シネマの考察は、実をいうと9月ごろから開始していました。二次創作小説を執筆しており、『ランページ』本を出す予定でいたからです。当時はオマージュ元作品のことなど知りませんでしたので、関係のありそうなジャンルの論文やブログ、ホームページなどを片っ端から調べていました。具体的にはこのあたりです。

・アメリカの製薬業界事情
・アメリカの労働スタイル
・アメリカ大手企業のカフェテリア知識
・英文報告書の形式
・英語論文の執筆スタイル
・NY州の不動産知識
・最低限の薬学知識(登録販売者テキスト)
・バイオテク基礎知識(主に人間のDNA細胞周辺)
・ドーピング問題

 9月から11月末まで上記の資料をぶっ続けで読み込んでいました。英語が苦手(英語が関わった入試に全落ちした大学受験)で英語圏への渡航経験もなく、理科も高校1年生で挫折した人間がよくやったと思います。理解できているかは別としてよく読んだよ……。

 そして11月末日、『アンダーエッジ』開始。『ランページ』に発狂し徒歩だったはずがカード収集にいそしむまでのめり込んでいた私は、ランペ続編且つメイン担当の四季上位に立ち上がりました。2020年馬鹿みたいにマラソン走った。懐かしいね……Pのメガンホホじゃもうゼロよ……現金をリリースしてプレカをサーチ……効果発動……1日限定パックを特殊召喚……。(なお2020年に走ったマラソン(ランペのみ徒歩):青春COLORS[3月]・Wod[5月]・ランペ[8月]・ビークロR[10月]・アンダーエッジ[12月初週]・武蔵伝[12月最終週])

 それまで「ファントムは宇宙人が侵攻してくるための下地作りに犯罪行為を行っている」と考えていたんですが、『アンダーエッジ』を読む限りどうにも違うようです。しかも前作で意味深な言葉を残したファントムはほぼ出てこなかった。どういうことやねん?とタイムカードならぬ執筆中の原稿を放り投げました。執筆内容練り直しです(ちなみに投稿済みの作品は信条の関係で非公開にはしておりません)。

 で、ようわからんと考察ツイートを続けながらツイ廃を続けていたところオマージュ元は某アメコミ原作映画シリーズなんでは?という考察がなされていたわけですね。両親が洋画好きの家庭で育ったので興味自体はあったのですが、アメコミ原作という点と2000年代以降のCG表現が苦手なこともあり見るのを敬遠していたシリーズでした。

 シリーズが多いということは漠然と知っており、クロスオーバーの集合作品+順番でググった結果現状公開済み作品が23本あるらしいということを知りました。多いわ!!いや多すぎるんですが耐えられる?無理では?これ絶対2本目で挫折するし3作目以降惰性で見る感じやろと思いながらも、解像度を上げたい気持ちが勝り見ることにしました。

 (余談ですが鑑賞は公開順です。時系列順にするか迷いはしたのですが、やはりここは初見鑑賞者の先輩たちの驚きを体感したいと思い公開順でみることに決めました。いうて、完結編が発行済みのコミックスも先達たちと巻数語りするために通常版で集めるオタクなので、公開順鑑賞は必然だったんだろうなと思います)

 1作目はアマプラ特典で無料ということでCGに耐えられるか不安を抱きながらも再生ボタンをぽちり。めちゃくちゃ面白かったです。ていうか苦手なCGどこにもなかった。これなら見られるということで2作目へGO。某キャプテン1作目で完全なる沼落ちです。ここから合計23本を18日で一気見しました。お気に入りとなったキャプテンシリーズの2周目をキメながら考察を進めました。(初見実況・感想・考察はtogetterにまとめておりますので興味がある方はどうぞ:https://togetter.com/li/1639302

 勘のいいPさん大好きです。前述した「Online SideM 学会」が洋画マラソン終盤と同日でした。洋画マラソン考察中でエンジン全開だった私が学会を拝見した結果、熱意が天元突破したわけですね。

 年末から暫くはDVDを数本ずつ借りてキャプテンシリーズのスピンオフドラマを見ていくこととなります。とりあえず1期。なんて面白いんだ。そして学会申し込みが終わり、題目が通達されたのちに2期を見ました。続けて現代が舞台のスピンオフドラマを1期だけ見ました。話数が恐ろしいほどあるので2期以降は見られないと判断した結果1期だけとなりました。2期以降はこれから見ます。

 さて、学会の考察をはじめて簡易論文の初期稿(全4p)をさくっと書きました。こちらは文章が気に入らなかったので中途半端な書き散らしに終わりました。気に入らない初期稿を参考にしつつ、スライド制作のために新しく簡易論文を書き始めました。それが学会の質疑応答で少し呟くこととなった40pの簡易論文ですね。ちなみに未完成且つ参考文献リストを書けていないので完成したら60ページくらいになるんじゃないかと思っています。どうしてそんなことに……?

 執筆途中、『シャドウ・ナイン』の設定への違和感に悩まされ続けました。具体的には、

・ジョッシュのコードネーム
・オークション
・T-315の初期の噂
・「P.A.S」が少人数チームであること
・ナイトホークの任務シーン

 あたりですね。雰囲気的にアメコミだけではないのでは?と勘繰った私は、父が所有しているアメリカの某スパイ映画を見ることにしました。ビンゴでした。シリーズのストーリーを調べたところ、どうやら2にもオマージュ要素があるらしいと知り2も鑑賞。さらに同じく世界的に有名なイギリスのスパイ映画シリーズも鑑賞しました。こちらは比較的新しい続編シリーズのものだけです。これらを鑑賞したのは4月後半でしたのでかなりギリギリでした。なお、同時にアメコミ映画シリーズもバラバラに2周目鑑賞を行っていました(キャプテンシリーズだけ3周目)。

 字幕派なので作業BGMにするにはつらいのですが、いかんせん時間がないので字幕で映画鑑賞をしつつコードネームの意味考察やストーリー概要などを書いていました。スライドに使用する画像を淡々とスクショする作業もこの時に行っていました。

 なおスライド作成開始は5月3日、スライド提出日は5月5日23:59でした。死ぬかと思った。途中お付き合いくださった薄羽さん、本当にありがとうございました……。とても心強かったです。

【追記①】315シネマ3作品のキャラクターと劇中劇シーンを写経したことを書くのを忘れていました。写経はランペイベ終了あたりに『シャドウ・ナイン』『ランページ』の2作品を書き写した資料を作り、事前に3作目用のテンプレートを作っておきました。3作目の写経は『アンダーエッジ』イベント初日から行ったので比較的すぐに終わったと思います。イベント走りながら頑張った。

【追記②】簡易論文を書くにあたり、SideM wiki様を参考として歴代続編製作企画のまとめデータを作成しました。また、スライドには載せませんでしたが各イベントを200字程度に要約する作業を行っていました。さらに、情報カードにファントム間の台詞を書き写しT-315の流通経路を明確化させました。キャラクターのオマージュ要素の共有事例を図に起こすため、単語帳のカードを使用して物理図案を起こし、写真に撮ってクロッキー帳にメモしました。ファントム構成員の名前については、コードネームだけでなく公開されている名前からの考察も行っております。いつかなにかの媒体で公開出来ればと思います。

 ②-3 発表資料本編に関して

 発表資料に関して、まず絶対に入れたいと思ったのが「ナイスインテリ」「ハッピーメンタル」「スーパーフィジカル」でした。属性別イベントですのでここだけは譲れなかったのですが、楽しんでいただけたようでなによりです。イベント中のアニメーションはできるだけ入れないようにという指示があったので元々入れていなかったのですが、1日目の発表を拝見した結果どうしても入れたくなり、機材班のNestleさんへと相談しました。前日テストの際、ホテルのWi-Fiが超高速だということがわかったのでアニメーション効果挿入の許可をいただけました。ギリギリだというのに本当にありがとうございました。お礼申し上げます。

 もう一つ、しゆPさんのコードネーム考察に非常に共感し納得しておりましたのでこちらも参考としてご紹介させていただきたく考えておりました。今回、ご快諾いただき発表で紹介させていただけましたことはなによりの幸せです。ありがとうございます。

 絶対に使いたかった画像もあります。それはイベント開始画面・イベント開始時のシルエット・イベントバナー・雑誌表紙の4点でした。だって全てめちゃくちゃかっこいいんです。魅力を伝えるのに必要不可欠ですよね。

 タグで反響をいただいた「オマージュ元の大量記載」「考察文字列の密度」「元ネタ知らない人には厳しいかも」という意見。こちらは最後まで迷っていました。初見ですぐにわかるようなスライドこそが良スライドなので、完全に悪手なのは理解していました。アメコミシリーズの説明がほぼ一切ないのも不親切ですよね。最後まで悩んだ結果、「削れるだけ文章を削るが基本はそのままで」「興味がある方は一時停止ないしアーカイブで見てくださるだろう」という部分を優先することにしました。理由としては、「イベント画像と考察結論部分だけ見てもらう」「細字部分は口頭解説しない」ということに決めたからです。

 LINEスタンプのごとく四季を滑り込ませたのは、POCHAさんリスペクトでした。いや、あの方はもっと派手にやっておられましたが……。四季の可愛さを刷り込みたかった。あと私の緊張を癒してほしかった……。どうですか可愛かったでしょう四季。伊瀬谷四季くんがカッコよくて可愛い最高のアイドルであることは知れ渡ったかと思います。

 テンションに関しては、小鹿さんを目指していました。彼女の発表が本当に楽しくて強く記憶に残っているので、目指す発表のベースになるのは必然だった気がします。発表直前の控室、「小鹿さんスタイルで発表するためにはどうすればいいか」を指南してくださったKeyさん、本当にありがとうございました。

 【余談】出張して四季を怖がらせてくれた幻影騎士団ブレイクソードくんですが、エクシーズ組むと絶対事故るので幻影デッキを組んだことはありません。雑魚YPP且つキャラデッキ重視のためRRに超融合ピン差しして遊んだりしてます。得意科目はシンクロとペンデュラムです。ここ最近はラッシュでとことんライブばっかりしてますが……。


 ②-4 担当増し報告とM@STER SONGに関して

 蛇足 OF SLIDE。神谷幸広を担当に加えることについては、2月終わりごろには決めていました。もう2年間も拗らせているしSRも集め始めたしいいだろうというわけです。しかし、単にツイートだけするのはどうにも面白くない。というわけで学会発表絡みで何かしようと計画しておりました。

 学会参加が決定し、ブランド担当のあくにんさんといくらかやりとりをしたところで、「発表の最後に「いつも応援してくださる皆様へ~」のようなご報告形式で担当追加報告をしてもいいですか?」というような内容の質問をしました。答えはOK。ありがたかったです。なんて心の広い学会なんだ……。

 というわけで、あの担当増し報告の構想は3月時点で6割決まっておりました。殺意の高い蛍の光こと「M@STER SONG」に関して決めたのはもっと前で、315シネマでの発表がしたいと決意したあたりです。ランペの17と18で狂ったオタク、「ALL nOR NOTHING」以外の選択肢はほぼないに等しかったんじゃ……。(そういえばマスターソングに関してですが、学会動画を流せば流すほど公式にお金が入るらしいので皆さんどんどん再生してくださいね)

  とはいえ担当増し報告をご快諾いただいたあたりで、マスターソングの選曲に悩みが生じてきました。神谷ソロにすべきか?PFYにすべきか?というところで悩んだわけです。愛はいくつあってもいいので……。それでもAnNのまま貫き通したのは、リスペクトと演出の観点からでした。AnNを聞くと幸祥福への愛憎の感情が大爆発を起こしそうになる身ですので、この感情を利用しない手はないと思ったわけです。「ベスゲ2」あっての「ランページ」(両作品とも神谷の役が想楽の役をコケにする展開。ランペのシナリオ内ではベスゲ2の話題も出てくる)ですし、元から担当の夏来と想楽もいるので感情がハチャメチャに掻き乱されますしね。

 目標とするのは小鹿さんの劇中劇プレゼンスタイルでした。彼女の自由な発表が本当に好きなので、あのスタイルをリスペクトするテンションでの発表を行いたかったわけです。全体では難しくとも終盤マスターソング下ではできるのでは?と考えた私は、ぎりぎりまで悩みながらも担当増し報告を決行することに決めました(発表時間の15分をすぎた発表者を強制的に止めるシステムですので、敢えて時間延長をする計画を前提として組み立てたのは本当に申し訳なく思っております)。マスターソングがAnNだったのは偶然だったりします。決定した理由は前述の通りです。

 というわけで、いかにAnNで取り乱せるかが終盤最大の勝負どころだったのですが、スライドを制作時は「どうせつまらない取り乱し方になるんだろうな」という謎の自信しかありませんでした。結果的にどのような対策をしたかというと、途中途中に自分を安心させるための文言や画像を添付するというセルフトラップを仕込むということを行いました。具体的には、

・4「正構成員のコードネーム」章表紙にジーン(想楽)込みの画像を入れる。
・幻影騎士団ブレイクソードくん
・名づけの特徴画面に拝田丞と幸祥福を台詞付きで添付(天上天下[テンアゲテンサゲ]主張と愛憎爆発とマスターソングへの警戒心喚起)。
・5「正構成員役アイドルの選定基準」章表紙画像をすべて漫画擬音コマで揃える。
・メキ剥ぎ
・雨彦ページと謝辞ページに「Mフェス2021」文言及び画像を追加(担当分断共演&推しコンビ両面&だいたいWod)
・セルフ発狂用神谷幸広マイデスク画像×2

 あたりです。ギリギリで追加した謝辞画面の破壊演出がまたいい感じに機能したような気もします。とりあえず無事に取り乱せてよかった。計画通りです。運営・視聴者の皆様におかれましては、担当追加報告にお付き合いくださり本当にありがとうございました。

いつも応援してくださる皆様へ-1

 ②-5 質疑応答について

 ブランド担当のあくにんさんと司会のめんくんさんとお話させていただきました。発表資料の多さに関してお褒めの言葉と驚きの反応をいただき、非常に嬉しかったです。のちほどTwitterを拝見して「……全部見るか」「九十九鑑賞」という言葉が流れているのを見た時は思わず噴き出しました。まさか担当の性質に例えられるとは思わなかったので少しこそばゆかったです。

 また、「ノータッチで全部見た」「2周した」「40pの簡易論文」という部分に対して沢山驚きの声をいただきました。「元々アメコミやSFアクションに詳しい人だと思った」というコメントは正直めちゃくちゃ嬉しいもので、きちんと噛み砕けていたことに安堵しております。まだ歴半年の新参ですがどうぞよろしくお願いします。

 そして!!!!めんくんさん提案の「神谷幸広学会」!!!!すごすぎます。というか私の発表後のご提案でよかったんですか……?!ありがとうございます、是非登壇させていただきたいです。人類皆神谷幸広。幸福論誕生。


③ 最後に

 あらためて、アイマス学会FESお疲れ様でした。

 アイマス学会FESに参加し、発表を終えて感じるのはは「充足感」「次回への意欲」、そして「ゆるやかに上がっていく自己肯定感と自信」です。このコンテンツに入ってPとなり、思い悩みも多くある中で、学会での経験は生きる糧の一つとなったと確信します。本当にありがとうございます。感謝してもしきれません。今学会での発表は、これまで生きてきて最も成功した登壇経験に違いありません。まってくれ落ち着いてくれ感情が重いのよ……。

 今回、過去学会に感銘を受けた勢いだけで飛び込んだにもかかわらず、非常に丁寧なサポートをしてくださった運営の皆様方、本当にありがとうございました。感謝してもしきれません。

 特に、ブランド担当のあくにんさん、機材班のNestleさんには多くのご迷惑をおかけしたかと思います。ギリギリの場面までお世話になりました。重ねてお礼申し上げます。主催者発表もシステムもとにかく素晴らしく、何度も鳥肌が立ちました。第二回SideM学会開催おめでとうございます。とてもとても楽しみです。

 発表者仲間である庵原さん、薄羽さん。申し込み直後から仲良くしてくださり、嬉しかったです。お二人の発表がこれまた素晴らしく、またも多くの知見と意欲をいただきました。ありがとうございます。これからも沢山お話してくださると嬉しいです。

 運営の小鹿さん、めんくんさん。お二人のSideM学会での発表が大好きです。最初はお話しできることに感動していたほどでした。これからも劇中劇の話題や神谷の話題などでお話しできることを楽しみにしております。神谷幸広学会めちゃくちゃ楽しみです。ネタを練らなければ……。

 最後にもう一度、感謝の気持ちを伝えさせてください。素敵な企画を骨組みから細部に至るまで主催してくださった運営の皆様方、ありがとうございます。新たな知見をくださり、次回発表への意欲を触発してくださった発表者の皆様方、ありがとうございます。そしてプレゼン初心者にもかかわらず見守ってくださった視聴者の皆様方、ありがとうございます。皆様に、重ねてお礼申し上げます。

 ――何度でも感謝を。


                         リラP

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