#読書日記
カズオ・イシグロ『日の名残り』の続きを読んでいる。
イギリスの老執事が田園地方を旅し、昔を振り返って新たな発見を得る話。僕自身、徐々に昔の由無し事を思い返すことが増えてきたから、しんみりするものがある。
イシグロさんの小説は初めてだが、結構好きなタイプかもしれない。
カズオ・イシグロ『日の名残り』を読んでいる。
心地良い雰囲気に好印象を持ちながら。
この作品にはディケンズの時代から連綿と続くイギリス的ヒューマニズムがある気がする。
色々と大変な今この時代、必要なのはこの人間的な優しさだろうな。
そう思って、また1ページ進む。
『魔の山(下巻)』を読んでいる。
意味があるのかナンセンスを弄しているのかわからないような難解な議論が続くが、不思議にもグイグイ読めてしまう。このグイグイ感はドイツビールのあの感覚にもどこか似ている。
もう少しで最後の第7章に辿り着く。長いけれど充実した読書体験である。