めんどくさいを言う娘。そして私。


家事は面倒くさい。
テキパキとやる事ができない私はモタモタと、子供に中断されながら、なかなか終わらない。
しかも364日つづく。毎日やらないとちょっと溜めるとさらに面倒なことになる。

専業主婦になって11年。
自分の家の中なら、考えなくても手が動くくらいにはなったけれど、それでもめんどくさい。
でも、仕方ない。やらないと終わらないから、できるだけ溜めないように、腰が重くならないように、サッサと終わらす。

だからこそ、娘にも「宿題さっさとやっちゃいな。後になるほど面倒になるよ」「やらなきゃいけない事終わらして好きな事やる時間にしたらいいよ」なんて言ってしまう。それでも、四年生になった娘は、ギリギリの時間になるまで宿題をはじめない。
(たまに気がのってサッと先に終わらす日もあることを娘の名誉のためにもつけ足しておく)

そして「宿題めんどくさい。お風呂もめんどくさい。」と言う。今日なんて体操教室から帰ってきてお風呂先か夕飯先か聴いたら、「お風呂も食べるのもめんどくさい」と言ってた。

だからなんとなく、今日は私も口に出して言ってみた。

シンクいっぱいにある食べカスのついた皿や箸をみて「めんどくさい。やりたくないな〜」と。

いや、単にすこしだけ洗いながして食器洗い機にいれるだけなんだけど、洗い流すのも食器洗い機に入れる皿の配置を考えるのも正直めんどくさい。

言ったってしかたないのにな〜と思ったけど、口に出して言ってみた。

さっきも話したが、同じセリフを娘が言ったとき、大抵わたしはこう返してた「めんどくさいけど仕方ない。やるしかない。ほおっておくとどんどんめんどくさくなるよ。」

あとは、
「わたし困らないし、やらなくてもいいよ。宿題やらないで学校行ったらいいんじゃない♫」

そんな私に4歳息子はこう言ったのだ。
「めんどくさいの?じゃぁ、ぼくがやってあげるよヽ(´ー`)ノ」と。

娘と違って息子は皿洗いを1人でやることはできない。やってもらっても、もっと面倒なことになる。

それでも、そのひと言を聴いた時に私の「めんどくさい」は溶けた。

洗いながすのは私がやって、食器洗い機にいれるところだけ手伝ってもらった。ドボドボと床に水をこぼして、フォークを皿入れのところに突き刺したり、もちろん1人でやるより時間はかかったけど。楽しかった。

そこでふと思った。
娘が「宿題めんどくさ〜い」と言ってるとき、言ってほしいのはこういうセリフなんじゃないかって。

「やらなきゃいけない」「早く終わらせたい」「面倒くさいけど仕方ない」のは、四年生だ。充分わかってる。寄り添った言葉や共感した言葉がほしいのかもしれない。
「面倒くさいけど仕方ないでしょ」ではなくて「面倒くさいよねぇ」「学校のあとに宿題やるの大変だねぇ」と。

たまに言う「ママ手伝って」も、ラクをしたいというよりは、心が疲れちゃったよのサインかもしれない。
①②と書くのを手伝っただけでも、答え合わせでママが答えを読むだけでも、娘はニコニコキラキラする。

大人になって「仕方ない」と言葉に出さない気持ちを、素直に口に出すのも大事なことなんだなぁ。なんて思った。自分の気持ちに正直になるためにも、同じセリフを吐く子供たちに寄り添ったり、受容れるためにも。

明日からもっと言ってみようかな。
「つかれた〜」「やりたくな〜い」「めんどくさい」を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?