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アザラーのためのカメラについて考える Part.1 スマホとカメラ専用機の違い

アザラーの中にはこれからカメラ(一眼やコンパクトデジカメなどの、いわゆる「カメラ専用機」)を購入したいと考えている方がいらっしゃるかもしれません。
アザラシを撮るために、どんなところに気を付けてカメラを選べばいいのかをこれから何回かに分けて考えてみたいと思います。

⚠️本記事は特定のメーカー、特定の製品の購入を勧める内容ではありません。

スマホのカメラで不満を感じるのはどんな時?

カメラの購入を検討するということは、スマートフォンのカメラで撮っていて画質に不満があるからだと思います。
アザラシを撮る時にスマホで難しいケースは、主に以下の2つのパターンがあります。
それらに対して、カメラ専用機ではどう解決できるのかも考えてみます。

1. アザラシが遠いところにいる場合

一般的なスマホは標準カメラとして広角レンズを搭載しており、焦点距離でいうとだいたい「24mm相当」付近が主流になっています。
なので、アザラシが遠くにいるときに普通に撮ると小さく写ってしまいます。

スマホ(iPhone 12 Pro)で撮った写真 26mm相当です
上の写真を拡大すると画質が粗くなってしまいます
一眼の写真 200mm相当です

最近の高級なスマホには光学5倍ズーム(120mm相当)を搭載しているものもありますが、これでも足りない場合があるかと思います。
また、光学ズームの範囲を超えるとデジタルズームになってしまい、要するに後から画像をトリミングして一部を拡大するのと同じなので、画質は粗くなってしまいます。

これに対する解決策としては、当然ではありますが望遠レンズを使うということになります。
個人的には、300mm相当をカバーするレンズがあればだいたいの施設には対応できると思っています。

2. アザラシが暗いところにいる場合

暗いところでアザラシがうまく撮れないという方も多いかと思います。
これは、暗いところに対応するためにカメラが自動で以下のような設定を選ぶからです。

  • 光を増幅する→ノイズが増えて、画質が粗くなる

  • シャッター速度を遅くして光をたくさん取り込む→動いているものがブレる

スマホで撮った写真
シャッター速度が1/25秒で、ややブレています
一眼の写真 シャッター速度1/250秒
ここは一眼でも難しいですね笑

暗いところでもきれいに撮れるかどうかは、カメラの画像センサーの違いが大きく関わってきます。
最新の高性能スマホでは「1/1.3型」という大きさのセンサーを搭載していますが、それに対して一眼カメラが搭載しているのは3倍~10倍程度の大きさのセンサーになります。
そのサイズに比例して光を取り込める量が多くなるので、大きいセンサーだと暗いところでもノイズが抑えられ、シャッター速度を速くすることもできます。

今回のまとめ

アザラシがスマホのカメラで撮りづらいのは、主に遠い場合や暗いところにいる場合が考えられます。
その場合、望遠レンズや、センサーサイズが大きめのカメラを選ぶことで解決することができます。
(反対に、アザラシが近くて明るい場所にいるのであれば、最近のスマホなら十分きれいに撮れることが多く、カメラ専用機のメリットはそれほど大きくないかもしれません。)

次回以降、下記の内容について書いていく予定です。

  • カメラのタイプ(ミラーレス/一眼レフ/コンパクト)

  • センサーサイズ (フォーサーズ/APS-C/フルサイズ)

  • 交換レンズ

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