未来のためにできること。
2019年冬、突如として始まった予測不可の世界大隔離時代の少し前。
解放期最後を堪能するべく時代の波にのったれ!サーフィンや!とばかりに、まだ脳圧安定したばかりの幼い長男を連れインドネシア、タイ、台湾、ベトナム各国をほっつき歩いていた。
近隣諸国の異文化情緒に触れ、ベビーカーでマーケットを歩けばお供物のようにほおりこまれる果物たち。
え?くれるんですか?試食にしちゃーサイズが、、
それはもう、もってけくってけの応酬。
言葉は通じないのだけど、なんとなく目を見れば
通じ合える。
散歩途中の道端で宿泊しているホテルのフロントのおばちゃんと出会った。
そしたら持ってたビニール袋を真顔でぐいっとさしだすのだ。
一瞬意味がわからない。
道端で
おばちゃんが
デザートぐいっと。
あの、有名な、
そう。あのシーンが浮かぶ。
「ん。」
「ん!」
「でもー、、」
かんた。あんたってこは!!
相手は真顔である。
目線は子供にある。
子供テンションあしたかで喜ぶ。
おばちゃんにんまり。
究極のツンデレかよ。
なんか知らんが美味しいデザートもらった。
それからホテルに帰ると、それはもう毎晩かならずベッドサイドにマンゴーやら葡萄やらバナナやらの果物がお供えしてあった。なんたる幸。
ええ大人になるまで、ずっと言い続けていたのは
「私は一生日本を出ない。」
海外にも異文化にもまったく興味がなかったのだが。
そんな究極の日本贔屓の私が
子供が産まれ脳がいささかアップデートされたようで。
「この子のために世界中のありとあらゆる文化や人に触れさせたい!!まえのめりで!!(危険な物以外)」
少々行き過ぎた育児への使命感のような物が生まれたのだ。
どうやらOSが変わった。
そんなさなかのことだった。
コロちゃんが始まったのだ。
予期せぬ事態に憤りを感じながらすごしたこの4年間。
生き方や価値観、考え方も変わった4年間。
未来のために出来ること
それは資源を節約すること。
あるものを最大限に活かしたり、地球を存命させること。
そんな感じなのかな?と思っているけれど
もっともっと目に見えない何かは生きていく上でくるくると周り続けている。
家族を大切にすること。
今日を笑い合って過ごすこと。
受けたご恩をどこかで返していくこと。
おばちゃんは元気にしているだろうか。
あの幸せな出来事を
笑顔を
今目の前にいる誰かに返していく事が豊かなSDGsになるんじゃないかと思うわけだ。
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