マガジンのカバー画像

恋愛・人生観 エッセイ

45
アバター恋愛や仮想世界を生きて、感じた思いを綴った単独記事集です。
運営しているクリエイター

#世界線

2次元×リアル恋愛癖

物心ついた頃から身近にテレビゲームがあった 両親がゲーム好きだったから そういえば祖父母の家にもゲーム機があった記憶が残っている 根っからのゲーム大好き家族の元に産まれてきたってわけだ ドラクエのふっかつのじゅもんを必死で書き写すことでひらがなを覚えた ゲームごとに違う戦闘システムや技名、魔法名とその効果属性などを毎回覚えることで、高い暗記力を養うことができた 悪いやつは心正しき勇者がやっつけて世界を平和に導く王道ストーリーは、素直な道徳心を培ってくれた おかげで道

10年ズレた世界線を選べたら #3【終】

「もう、あなたと会うのは終わりにしようと思う」 * おわりのクセが出てしまった すぐに二人の間の空気が重くなったことがわかる あなたの笑顔がかわいらしい あなたの声がいとおしい あなたの隣にいるのは心地良い でもどれだけあなたの肌に触れても ただ温かいだけで 好きという気持ちは留まったまま もう一度蓋を開けようとペットボトルを持ち変えた時 「コーヒー飲む? 」 あなたが立ち上がった 好きな人の前でコーヒーは 絶対飲まないクセなのに 「うん、飲もうかな」 大

10年ズレた世界線を選べたら #2

効率的かつ合理的な男女の関係は お互いの不足分のみを補給し合って 余計な干渉をし合わない 続けていくための条件は 「恋愛感情を抱かないこと」 * しばらくすると 水の流れに重ねてシャコシャコと音が乗ってくる ふふ、また歯を磨いてる まぶたの次に動いたのは 口元だった あなたは朝起きると一番に歯を磨く 寝る前にももちろん磨くのだけれど 毎回きっちり三分間磨き上げる 家で作った夕食でも、お店で食べる外食でも 料理が全て出そろってから きっちり手を合わせて食べ始め

10年ズレた世界線を選べたら #1

>> 一緒に居てもらえる世界線、俺にありますか? 当然に「Pretender」が脳内再生される はじめから引き切れない線のままならば この言葉に惑わされるべきじゃなかった 無責任に「好き」だと言えない不器用さに 永遠も約束もなかったけれど あなたの気遣いだけは あふれるほどに感じられていたから もしかすると 真っ直ぐに向き合ってみたら 線は繋がるのかもしれない そう思ってしまったの *** フワッとかすかな風に 頬を触れられた気がして 目が覚めてしまった