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*クロユリ*の花言葉【リアル恋愛&女生エッセイ】9月終了

2023年1月よりスタートの定期マガジンです(月4回)詳細はマガジン内の紹介記事▶︎▶︎https://note.com/sea_lily/n/nae6087c4d073(無料)をご…
今まで小説を読んでくださった方、女性の生き方として興味を持ってくださっている方、作品を通してnot…
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2023年6月の記事一覧

◆艶色のコーディネイト #2

「ごめん、痛い? でも我慢して」 片手で頭を押さえつけられながら、ゆっくりと。 でも躊躇なく挿入されていく感覚 初めてだった 我慢できないわけでもない痛みに顔がひきつる チクチクと刺さり続けている胸の違和感のせい 右手首は握られたまま、後ろへと引っ張られる 自然と背中は反りかえり、腰が浮いた まもなく、全身に電気刺激を帯びて吐息が漏れ始める 「好き」という感覚のない人と 性行為をするのが 初めてだった ***

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◆作品解説:「私は男が、嫌いだ」 -心歌- 〜私に男をください〜

性のあり方について自由な思考が認められ受け入れられるようになってきた社会。多種多様な人々と触れ合う中で、性を改めて考える機会をいただき、他人事ではないことに気付かされました。 今回の記事はnoteをスタートして初めて投稿した詩です。 もともとは別のサイトでアップした詩でした。あまりに強い言葉のせいで性別否定、性差別と捉えられ、おそらく受け入れられないでしょうからと、かえってがむしゃらに思いの丈を綴ったところ、おもわぬコメントに救われたた経緯があります。 特定の性別に対して

◆愛しい人の生死に直面したときの負エネルギーを涙以外に変えた方法② 〜幸せへの糧〜

しとり  しとり   あまつぶひとつ  重んじる   あまりに    あながあく 断てない  命雨の連鎖よ   やすらかに  明日こそ   わたしに    降りそそげ 本格的な梅雨入り 独特な雨臭さが 腐敗臭をかき消してくれて ぎこちなく立てられた線香が 鎮魂香としての役割だけでなく まさに目の前の肉体から 心が切り離される瞬間に 目を背けさせないようにと 意識を繋ぎ止めていく 「さよなら」とは違くて どこかで生きている現実さえあれば いつだって心のあなたを笑

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◆愛しい人の生死に直面したときの負エネルギーを涙以外に変えた方法① 〜心と肉体の果てに残るもの〜

「わたし、あと十年で命を限ろうと思っているの」 大事な人に不意に伝えてみる そんなこと言わないでと泣きそうになる人 ただ、うつむき黙ってしまう人 自分もそうしたいと賛同するふりする人 またかと呆れて話題を逸らす人 大きな腕で抱きしめてくれる人 みんなわたしを理解しようと接してくれる大切な人 でもどの言葉もわたしの思考を止める力にはなり得ない わたしの真意を理解してくれる人はいないのだと 笑顔で「ありがとう」と返す 生きるために死が必要なのに どうして死=最期である

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