201231

これまではてブに記録していたけど、ジャンル違いということで新たにnoteを作ってみた。今日は2020年最後の日、12月31日。2020年がこんな1年になるなんて、1年前の自分に言ってもきっと信じないだろう。「コロナ?なにそれ?私がリモートワークしてるだって?IT企業じゃあるまいし(笑)」そう言うに決まってる。

コロナのせいで生活が変わったという意味でも大きな変化があった1年だけれど、私にはもうひとつ大きく変わったものがある。私は人生の半分くらい、ずっとジャニーズが大好きだった。ジャニーズしか好きじゃなかった、というのが正しいかもしれない。それが変わった。2008年くらいに嵐、次に2015年ごろにJrに降りて、その子が2018年に華々しくデビューし、今に至っている。嵐が好きな頃は地方住み中高生だったこともあってそんなに現場に行けていたわけではなかったけれど、受験勉強がつらくてつらくてつらい()ときもいつも嵐に助けられた。大学生になって上京して以降はJr担としてのオタク活動に時間もお金をすべてを捧げたし、今考えてもよくやったなと思う。夏はバカ高いヒールを履いて1日3公演スタンディング回してた(しかもそれが断続的に数週間続く)し、冬は帝劇に入り浸っていたし、トータル年30~40公演がデフォだった。社会人になってからも割とそんな感じで、推し自身もデビュー後もJrのころと変わらず一生懸命パフォーマンスするしファンサだってたくさんしてくれるし、世界で一番好きだった。今も、みんなから愛されてずっと幸せでいてほしい人。

ただ、2020年、世界が変わった。私は現場で見る推しが一番好きだったのに、画面越しでしか会えない人になってしまった。どうしても現場と比べてしまうから何を見たって物足りなくて、テレビ露出も雑誌露出もあまり追えなくなった。ちょうど仕事でも上司が変わったり一緒に仕事していた先輩が異動になったりして、現場は無くなるのに仕事は無くならない且つしんどさは増す一方で、一言で言うと心が疲れてしまっていた。たまに、コロナ関連のニュースを見るだけでひとり泣いたりしていた。医療従事者でもないしリモートワークできる仕事なので、泣き言を言う資格もないのだけど、何も悪いことをしていないのに人生最大の楽しみを奪われ続けている理不尽な状況が悔しくて悔しくて、気づいたら目から涙が出ていることが何度もあった。「2020年なんて、なかったことにしてしまいたい」と事あるごとに口にしていた。

そんな中、9月12日にMUSICDAYを見た。さっきも書いたように、テレビ露出をリアタイすることは少なくなっていたのだけれど、休養中だったSexyZoneの聡くんが復帰一発目の出演という知らせを聞いて、推しではないもののジャニーズファンとしてリアタイしたいなと思って出番が近づいた時間にテレビをつけた。つけたときはまだSexyZoneの出番ではなくて、そのひとつ前、BTSの出番だった。今思えば、これが岐路だった。聡ちゃんほんとにセクシーサンキュー。中継で櫻井くんと日本語で会話する7人を見ながら「KPOPの人たちか~防弾少年団、聞いたことある。最近気になっているJrの子がBTSのジョングクっていう人に似てるって誰かツイートしてたな…」、そう思いながら、そのまま見ていた。Dynamiteが始まって、セットの色味のかわいさに心惹かれた。ていうか真ん中の上下デニムの人はちゃめちゃにめちゃくちゃに顔が良い………………(後で検索して、あ、これが唯一名前を知っているジョングクさんか!となった。)そのうえ曲がめちゃくちゃ良い………………と思っていたらすぐに終わってCMに入りSexyZoneのターンになったので、取り急ぎ見て「聡ちゃん(泣)もどってこれてよかった(泣)」と感極まり、そのあと最初に思ったことはなんだったかというと、「Dynamite聴きたい!!!!!!」だった。早速YouTubeでMV2本を見た。セットもくるくる変わるメンバーの表情も衣装もすべてが好みドンピシャで、年中曇り空時々雨みたいな状態だった私の視界がパッと明るくなった気がした。人生はダイナマイトと楽し気に歌う姿を見たら、「そうなのかもしれない」と思えた。何回も何回も飽きることなくMVを再生した。いつの間にか英語の歌詞も歌えるようになった。

そこからはもう転げ落ちるようにいろんなコンテンツを見漁った。韓国にハマるのは初めて且つ周りにも全然KPOPファンがいなかったので、わからないなりに色々調べた。新しいことにハマるにはもう気力が足りない…と思っていたけど「彼らのことをもっと知りたい」という気持ちが原動力になったし、全く苦じゃなかった。それがなんだかうれしかった。そして見れば見るほど、ハマっていった。いわゆる新規ハイを久々に感じた。歌・踊り・仲の良さ…このあたりはジャニーズにも共通するものだったけれど、なぜ今ここまで彼らにハマったか、それは彼らの発するメッセージにあった気がする。自分を愛することの大切さを教えてくれること、あなたは愛されて当然の人だと事あるごとに言ってくれること、失敗しても心配ないと、世界が終わるような気がしてもそんなことはないと断言してくれること、一方的に好きでいるだけなのに何度も何度も私たちの名前を呼んでたくさんの愛をくれること。「アミは何があっても幸せでいなくちゃいけないよ」と言ってくれること。たとえば私生活でうまくいかないことがあってどんなに自分で自分のことが嫌になったとしても、「BTSのことが好きな自分」だけはいつでも自信をもって好きだと言える気がした。これがほんとうに大きかった。Rolling Stoneの記事(https://rollingstonejapan.com/articles/detail/34925/5/1/1)にも書いてあるけれど「BTSをもっとも必要としているときに、彼らは私たちの人生に現れる。」まさにそれだった。

そして、全部が全部そうではないものの、彼ら自身が曲を作ることも私には新鮮で、曲に込められたメッセージを知りたくて何度も曲を聞くし、新しい曲ができることをとても楽しみに思うようになった。Xmasとか誕生日とか、節目に曲のプレゼントが届く。これまでは、ツアーをやるため・新曲をきっかけにテレビに出るために曲が生まれるとしか考えていなかったから、ぶっちゃけ曲自体がめちゃくちゃ楽しみというわけでなかった。どんな歌詞でどんな曲調でどんなメッセージを届けてくれるのだろうかとわくわくすることがこんなに楽しいなんて。音楽って本来そういうものなんだろうけど、すっかり忘れていたし、新しい楽しみを教えてくれた。

と、ここまでまとまりもなくつらつらと書いてしまったものの、このあと紅白やら嵐の最後やらNYELが控えている(家にいるだけなのに忙しい)のでこのあたりで一旦終えようと思うのだけれど、今、2020年最後の日に思うことは、「2020年も悪くなかったかもしれない」ということ。あんなに2020年をなかったことにしたかった私が、今そう思えているのは、まぎれもなく、「BTSの7人に出会えたから」。いつか直接会える日が来たら、あのとき私の人生に現れてくれてありがとうと心の中で伝えたいな。2020年の記憶は、コロナというこれまで出会った中で最も憎い存在抜きには語れないけれど、Life goes on, let's live on.「人生は続く、一緒に生き抜こう」(https://www.youtube.com/watch?v=5aPe9Uy10n4)と手を差し伸べてくれた7人と、その手を取ることに決めた記憶とともにきっとずっと忘れられないものになると思う。

방탄소년단の7人へ。

冷え切った暗い夜道のようだった私の2020年を、ファンクとソウルで明るく照らしてくれてほんとうにありがとう。2021年もよろしくね。

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2020.12.31 sea


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