見出し画像

呆れと怒りと喜びを感じた第10回期日

今日HPVワクチン名古屋訴訟第10回期日がありました。
裁判の内容は難しいので全てまとめることはしませんが、大阪に続き私が気になった、驚いた内容を書き出してみたいと思います。


東京が行なった=他地方も行なっている

被告が行なったカルテの送付嘱託の際に、東京の一つの病院に対して原告代理人が妨害行為を行なったという主張がありました。

しかし実際は送付嘱託自体が絶対の権限ではないことに加え、事前に当事者である原告から原告代理人が拒否したい内容や理由を聞いて拒否に値すると判断し、その旨を裁判所にも報告(=被告も拒否されるであろうことを認識していた)していました。

被告側はこれを「ありえない行動である」とし、さらに東京で行なったということは名古屋や大阪でも同様のことを行なっているのではないかと主張してきたのです。

行為自体は法的に問題のないものであり、カルテの開示が当事者の意思に関係なく行われるようになれば、カウンセリングなどのプライバシーや守秘義務といったものの意義が問われかねません。

さらに「東京の原告代理人が行なった=他地方の原告代理人も行なっている」という理論ならば、「幾度と薬害を起こしている厚労省が承認した=HPVワクチンも薬害である」という理論が成立するのではないでしょうか?


原告がメディア等を用いて意図的に被害者の数を増やしている

「原告はメディア等を用いて世間に被害者を募り、意図的に被害者の数を増やしている(要約)」というようなことを被告は主張しました。

まず「メディアを用いて」という部分が当て付けとしか思えず、メディアに取り上げてもらえるよう必死に活動している私たちが卑下されたように感じました。

そして「意図的に被害者の数を増やしている」という部分ですが、私たちは本当に被害者であるにも関わらずきちんと診察をしてもらえていなかったり、そもそも周りに言い出せずに症状の苦しみを抱えていたりする人が、1人でも相応の対応を受けられるように呼びかけています。

したがって、私たちは本当に副反応に苦しんでいる人たちに呼びかけているのであって、全く関係のない人たちにまで被害者になって欲しいとはお願いしていません。

また、副反応の症状や病名を判断するのは医師であり、私たち原告ではないことからも、原告が被害者の数を増やしているとは言えないと思います。

被害者を増やしているのは被告側であり、ワクチン接種の積極的推奨の再開に加え、男子にも摂取することを呼びかけている自分たちを棚に上げすぎではないでしょうか?


今日一の驚きでした

今日一の驚きは裁判の内容ではなく、そこに参加する人たちの態度でした。

被告側の弁護士は原告が倒れても文書ばかりに目を落とし、裁判官3人は居眠るような状態…

緊張感がなさすぎて呆れました。

流石に裁判官の居眠りにはショックで、私たちは寝て起きる、歩くといった普通の動作ですら薬や治療に頼ることがあります。

言い換えれば、寝るという行為も出費の要因になり得るのです。

かと思えば寝ても給料をもらえる人がいるという現実を目の当たりにし、悔しさのあまり少し涙が滲みました。

私たちの訴訟は公にこそ団体ではありますが、所属する全員が同じ補償を受けられる訳ではなく、私だけ思っていたような補償を受けられない可能性だって十分にあります。

それでも現在副反応に苦しんでいる人全てが相応の対応を受けられるよう、金輪際薬害が起こらないようにするために活動しているのです。

そんな努力を馬鹿にされているような憤り、こんな人たちに将来を左右されるかもしれない現実に畏怖さえ感じました。


今日一嬉しかったことも

上記のように腹が立つことが多かった期日でしたが、嬉しかったこともありました。

1つ目は担当弁護士が進級をとても喜んでくれたこと、2つ目は法学部生や高校1年生の子が興味を持って応援に来てくれたことです。

いつもよりも支援の方が多く、とても心強く感じました!

参加してくださった皆様、今日はいつもより少し長かったこともあり、本当にお疲れ様でした。

今後ともよろしくお願いいたします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?