記念すべき初めての投稿

2023年2月2日 20時
記念すべき初めての投稿

28にして6年務めた会社を退職することになり、晴れて就活生に。
気づけば退職まで4か月。
新しい環境と新しい生活を手に入れられる!!というワクワクした気持ちは最初だけ。
転職活動をしなければ、新しい環境も何もあったもんじゃない。
このままではニートになれ果てて、貯金も底を尽き、結婚もできず、コンビニまで車で15分のあの田舎に帰らなければいけないことになる・・とやっと気づきました。

そんなのは絶対に嫌だ。
親のことは大切だが、いまさらあの田舎での生活なんて想像ができない。
学生時代の友人はみんな、結婚して2、3人子どもを産んで、家を建てている。そんな中、28の未婚の女が何も持たずに帰るなんて。友人がみな、子どもの写真でフォルダをいっぱいにしている中、わたしのフォルダは日々推しの韓ドルで埋まっていっている。会話が合うはずがない。
スーパーに行けば幼馴染の親御さんに会うし、あそこのJAには昔好きだった人のお母さんが働いているし。6年経って少しでも垢抜けていれば良いものの、「昔と変わらないわね~」なんて言われるのが目に見えてる。半年前がそうだった。そんな恥ずかしいことない。

というわけで、鉛のように重たい腰をあげて、PCを立ち上げて、転職サイトを見漁ったは良いものの、そもそも自分のしたいことって何?ってなったのが今。
自己分析から始めよう!と、これまたネット頼りで「自己分析 マニュアル」で調べてみる。何も考えられない女だ。
ネットさまさま。何でも出てくる。案外わたしと同じようにネット頼りの人間がたくさん居ると思うと安心する。

マニュアルに従ってやってみる。人生で一番うれしかったこと・つらかったこと・自分の性格を一言で表すなら・座右の銘・・・親戚の中での自分の役割まで聞かれた。何に使うんだ。
その中で学生時代好きだったことを聞かれた。そういえば・・ふと思い出したのは俗にいう中二病真っ盛りだった頃。(今の子も中二病って言うのだろうか。)
誰にも言えない、自分の頭の中にあることを吐き出す場として、掲示板を使っていた気がする。そうだ、キャスフィ、いま思い出した。
テーマごとにスレッドがあって、わたしは詩を書いていた。恋愛の詩だった気がする。
今思えばあれは若い自分なりのストレス発散だったんだろう。
恥ずかしくて死にそうだ。
でもあれが、誰にも、本当に誰にも言わなかったわたしの好きなこと。

高校生になって部活が忙しくなって、ストレス発散の方法がカラオケに代わって、そのまま使わなくなった。
大学生の時に思い出して掲示板を覗いてみた気がするけど、自分のハンドルネームもわからなくなっていた。
あの時は自分の中から出てきた言葉たちが、画面上で何よりも輝いて見えた。数年たって見ると、もうどれだかわからなくなっていた。

ということで、14年越しに文章を書いてみようと思う。
就活にあたりアウトプットを上達させるために、という名目で。
これも、誰にも内緒だ。

いや、ひとりだけ教えてあげよう。
28になったら、結婚して、家を建てて、子どもを一人くらいは育ててると思っていたあの頃のわたしへ。
残念ながら何も変わっていません。と。

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