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「スラムダンク」にまつわる幻覚あれこれ。

映画「THE FIRST SLAM DUNK」、いよいよ中国でも上映開始。
なんと夏にはフランスで上映されるとのことで…ファンとしては嬉しいという気持ちと、「円盤はその後か…」という気持ちだ。

もう夏には日本での上映は終わっているかな、と思われるが、1日でも長く続いてほしい。「ONE PIECE」の映画みたいに、上映が終わった次の日には配信、とかならないかな…無理か。

特に韓国での人気はすさまじいらしく、いろいろと記事やTwitterでの投稿を見ていると、どうも日本よりも圧倒的に山王工業の人気が高いような気がする。
もともと、原作の人気がすごく高いというのもあるし、当時の社会情勢から、すべての登場人物に韓国の名前がつけられている(ちなみに深津一成は「イ・ミョンホン」、沢北栄治は「チョン・ウソン」…韓国のイケメン俳優と同じ名前!)ことも、より身近に感じられる理由だろう。

あと、何となくですが…韓国アイドルやアーティストが兵役に向かう際に髪が短くなる、あの感じと、山王工業の坊主頭に、親和性があるんじゃないかな…と思ったりする。

中国でどれくらいの人気になるのか、気になるところだ。


さて、今日は原作を含めたスラムダンクの「集団幻覚」について。

好きすぎていろいろと想像しているうちに、原作には1ミリも書かれていないのに、あたかも真実のように読者が信じてしまっている事柄がある。

有名なのは、「三井寿の家は金持ち」というもの。

これは、彼の雰囲気から伝わる「ボンボン感」や、「前歯を折ったのにけっこうすぐきれいに直せたのは、お金持ちだから」などの理由によるものだろう。インプラント、高いですからね。
あと、アニメ版のエンディングで湘北メンバーの生活のひとコマが流れるのだが、他のメンバーがロッカーだったり公園だったりするのに対して、三井のターンはなぜか「夜景が見える高層マンションの窓辺」みたいな絵が入っている。

他にも、
・水戸洋平はアパートで一人暮らしをしている
・流川は猫を飼っている
・流川に姉がいる

など、原作では書かれていないのにもかかわらず「そうなんだろうな」と思ってしまう事柄があるのだが、私の思う集団幻覚第1位は、何と言っても

「山王工業の選手は寮生活をしている」

というやつですね。
先日原作を読み直して、あらためてそんな記述がまったくない!ということを確認して、幻覚って恐ろしいなと思った。まあ、モデル校に寮があるというのが大きいけど。

でも、「あれから10日後」について井上先生が話していたように、あれだけの強豪校でバスケ漬けの毎日を送っている彼らにも「日常」があって、寮でわちゃわちゃやっているのかな、と思うことが、救いでもあったりする。

おそらく一生補完されることのない情報だが、だからこそ想像を搔き立てられるのだろう。

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