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「いまさら聞けないこともないけど、意外と知らないターボチャージャーについて」3部作の① ターボチャージャーのテクノロジー3つの異なるターボとは?

一度は耳にしたことがある“ターボチャージャー”、一般には“ターボ”と呼ばれています。
この“ターボ”を説明できますか?
なんとなく「付いていると凄い」みたいな感じの方も居るかも知れませんし、しっかりと理解している方も居るかと思います。ましてや、メカニックなら説明できないわけがありません。
ということで、今回は「いまさら聞けないこともないけど、意外と知らないターボチャージャーについて」の3部作の第1回目です。あなたの知識の答え合わせだと思って、お楽しみください。
ここでは、過去に数は少ないですが販売されていて、一部の国には導入されていなかった、現在のBMWで採用しているターボチャージャーを解説していきたいと思います。
第1回目は、BMWのターボの歴史や、現在使われているターボの種類と概要をお伝えしていきます。

【N52エンジン技術】

N52エンジンは、2005年に新世代6気筒エンジンの最初のエンジンとして導入されました。
このエンジンは、複合マグネシウム+アルミニウムエンジンという技術革新を特色にしました。
6気筒エンジンで初めて、設計のパワーと効率をさらに高めるために、電動ウォーターポンプとバルブトロニックを採用しています。
2007年モデルには3つの新しいエンジンN52 K、N51 SULEV IIとN54が導入されました。

N52K(N52KP)エンジンは新しい6気筒の自然吸気のバージョンです。
記号についている"K"は、様々な効率化と最適化対策がされていることを示しています。
最適化対策には、シリンダーヘッドカバーにクランクケース換気システムなどの、新しく最適化されたコンポーネントが含まれます。
このエンジンは「KP」エンジンとも呼ばれました。

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