とある鴉天狗と戦勝の神
最乗寺の鴉天狗様
先日、南足柄の最乗寺に行ってきたツイートをしました。
千年間麻雀をしている千羽師匠ですが、麻雀のお相手が誰なのか気になっていました。と言う事で、烏天狗で有名な南足柄市の大雄山最乗寺に行って参りました。とっても静かで落ち着く所です。皆さんも是非お越しを!パワースポットなので運気もアップ!#黒乃の巣 pic.twitter.com/py7KmMfWsv
— さよなら絶望派遣社員(SZBH) (@sdkfz191) April 11, 2021
この中で自分的に非常に違和感があるものがあったのです。
これです。なんとなく天狗様っぽいけど他の天狗様とは様子が違います。気になったので足元をアップでもう1枚撮りました。
どうでしょう。足は裸足。狐に乗り、体には蛇が絡みついています。しかも、狐も蛇も神様の化身です。そこで自分は「この像は神様ではないだろうか」と。そこで調べてみました。
ウィキペディアの飯綱権現の記述でこんなのがありました。
”多くの場合、白狐に乗った剣と索を持つ烏天狗形で表され、五体、あるいは白狐には蛇が巻きつくことがある。一般に戦勝の神として信仰され、”
完全に一致しています。つまりこれは鴉天狗ではなく「鴉天狗のお姿をした飯綱権現様」だったのです。最乗寺は飯綱権現をご本尊にしていませんから飯綱権現様の像を置くことは明らかに不自然です。この像を観察していた時に感じた男性の視線にも合点がいきました。
そこで1つ疑問が沸き起こります。
「千羽黒乃は神様なのか」
答えは案外簡単に見つかりました。千羽師匠の胸にある梵字です。高尾山の公式HPにこんな記述があります。
"自転車交通安全 誓願章 -せいがんしょう-"
紋章の中央の梵字は、高尾山の大自然とご本尊飯縄大権現様を表し、まわりの法輪(真実の輪)は正しい教えが世の中に広まっていくことを意味しています。
おそらくですが、鴉天狗を名乗っているので「鴉天狗の正当な姿」を現したいと考えたのでしょう。そして彼女自身、飯綱権現様への愛情を示していると考えます。
そこで、もう1つ疑問がわきます。
千羽黒乃はなぜ鴉天狗なのか
言い方を変えましょう。千羽黒乃はなぜ飯綱権現様に願掛けするようになったのか。この答えは比較的簡単です。
万の神日本では麻雀の神様はいません。それどころかギャンブルや賭け事の神様もいません。せいぜい、金運開運の神様くらいしかいません。そこで戦いの神様である、飯綱権現様がおわす高尾山に足繫くお参りすることになった、どうでしょう?
千羽師匠は飯綱権現の加護にこたえるため、麻雀をギャンブル、遊びとしてではなく「戦い」「勝負」と考えているのでしょう。そりゃあ、強いわけだ。
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