美術館

最近?あんまインスタしないからよくわからんけど美術館流行ってますよね。

美術館行ったら展覧会の入り口のとこにフォトスポットがあって、みんなそこで写真撮ってんのよ。ほんでなんでかしらんけどみんな同じような顔隠したポーズとか上の方向いた横顔とか撮ってさ、なにしてんの??
いや、いいねんけど。いいねんけど君ら美術展を見たいんじゃなくて写真を撮りに来てない?
インスタに載せる用の写真をさ、撮りに来てない?大丈夫?

え〜、そういうやつらが心底嫌いです。
嫌いやけどそういう人らがくるおかげで経営が成り立ってるんやから来てくれな困るは困るんやけど。まあこれは100%の僻みです。すんません。


好きな美術、というか画家について話します。


ピーテル・パウル・ルーベンス(1577-1640)
バロック時代の画家。

ちなみにバロック美術っていうのは色彩とか明暗のコントラストがはっきりしてて立体的、絵の外まで世界が広がってるようなドラマチックな様式みたいです。
(ルターの宗教改革でカトリックからプロテスタントに流れる人が続出していて、プロテスタントは偶像崇拝禁止なのでそれに対抗したカトリックがど派手な宗教画を依頼し始めたことでバロック絵画ができたらしい。こういう歴史の流れもおもしろいところ。)

バロック絵画は躍動感あって見てて楽しい。


で、ルーベンスなんですけど、
ルーベンスのかっこいいところは7ヶ国語を話す外交官としても活躍していたところ。外交官として絵を運んで、その途中で雨とかで破損してしまった絵を船の上で修復して差し替えたという逸話がある。しかも差し替えた後の絵の出来がいいってなって評価されたんやって。さすがにかっこよくない!?主人公やん。
ルーベンスかっこいい。

「レルマ公騎馬像」
この人が評価したらしい

これ構図が革新的で、
騎馬像って前から描いたら馬が目立ちすぎるから横から描くことが多かったけど、
背景を凱旋門みたいに丸くして馬の足を上げて視線を誘導することでレルマ公を目立たせてる、らしい。構図ってすごいな。


あと個人的に好きなのは「マリードメディシスの生涯」という連作。まず名前がかっこいい。言いたくなるよな。ワルプルギスの夜とか、なんかそういう感じのかっこよさある。ワクワクするやんね。

「マリー・ド・メディシスとアンリ4世の代理結婚式」
これすこ

フランス王妃のマリーが依頼したんやけど、そのマリーがまあしょうもない奴やったらしい。功績も特になくて絵にならん人生やったのにルーベンスが頑張って神話とかと絡めながら美化に美化を重ねて21作(と3つの肖像画)にした。すごい。私のしょうもない人生もそんな感じにして欲しい。

「マルセイユ上陸」
上陸したってだけでこの豪華さ

マリーはさぞ嬉しかったやろなと思う。
ルーヴル美術館にあるらしいので、これはいつか見てみたい。

宮廷画家として活躍してて成功してたので
王の画家にして画家の王って呼ばれてます。
かっこよすぎ。

「聖ゲオルギウスと竜」
かっこよすぎるやろ


「侯爵夫人ブリジダ・スピノーラ・ドーリアの肖像」
シンプルに絵がうますぎるよ


あと一番有名なんはフランダースの犬のやつ。
「キリスト昇架」「キリスト降架」っていう三連祭壇画。

キリスト昇架
キリスト降架

パトラッシュもう眠いよ、のやつ。ネロ?がこの絵を見たがってたらしい。まあ正直フランダースの犬みたことないからなんでこれを見たがってたのかは知らんけど。
でも私も死ぬならこんな綺麗な絵の前で死にたいから気持ちはわかる。かも。



他にも好きな画家おるのでまた書きます✌🏻


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