なりたい

私は不安障害と診断されていて、おそらく気分障害もある。抑うつはしょっちゅうで、薬がなければ何もできない日々が多くある。
精神疾患は急性期から回復することは出来ても再発するリスクがある。
何度も再発するうちに、このまま一生病気を繰り返して、治ることは出来ないのだと思ってしまう。再発を繰り返すたびに絶望感と無力感は増していき、このままだといつか死んでしまうんじゃないかと(人はいずれ死ぬけど)思うこともある。元気であったころの記憶が薄れて自分はずっと病気だったのだと思い込んでしまうこともあった。
一見元気そうな周りの人や社会を見て、そうなれない自分を劣等的に感じ、自分がつらくなればなるほど自分が精神障害者であることが強調されてしまうような感覚に苛まれることも少なくない。

それでも自分に精神疾患があると認めたうえで私は生きていかなければならないし、生きていくことができると思う。
という風に自分を鼓舞してなんとか生きている。

しかしそのように受け入れたつもりであっても、初対面の人に会うとき「自分は精神疾患を持っています」なんていうことは出来るだけ言いたくないと思ってしまう。言われた相手が困るだろうからというのもあるが、もし言えばあっという間に相手にとって私は「精神疾患を持った人」になってしまうと思うからだ。友達じゃなくて患者として接されるのは相手が気遣ってくれている分、より心苦しくて居心地が悪い。

 
自分の病気について話しているのはメンクリの先生かTwitterの人間くらいだが、メンクリでは私の病気を理解してくれるものの、患者として接され患者としての振る舞いをしてしまう。
しかし仲良くしてくれるフォロワーと話すと、私が毎日のように「つらいつらい〜」と言っていても私の病的な部分もひとつの性格として普通に話してくれる。自分が精神疾患を持っていようが持っていまいが、ただひとりの人間として接してくれる存在がとてもありがたくて、そういった存在に救われて生きているのだなと思う。

これを読んでくれている知り合いの中に精神疾患がある人もいると思う。
私はあなたにどんな病気があろうと関係なく、あなた自身を愛しているのだと伝えたい。そして辛いときは私が学んだ知識を持ってあなたの支えになることもできるのだと伝えたい。
自分が救われた分は自分が生きてるうちに返さなきゃな。そのためにはまずは自分が元気にやってかないといけないけど。

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