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自分から見たダブルダッチシーン Delight West編 @2022秋

久々に書きます。笑 

note書く癖が本当につかない。次々に対処しなければならないことが出てくるのがひとつ、もうひとつ(これが主)はビールがうまい。ちなみに新しいドライはほんまに罪、ありゃ飲む。そりゃ飲む。仕方がない。

こうやって書き始めると、書きたいこと?というか、書きながら頭の中を整理したくなってくるもんですね。いよいよ、本題に入りたいと思います。笑

さて、イワネスのこの記事に触れて、たくやも好きに書いてるし、DDDW、もっというとDouble Dutch Delightに長い時間関わってきた自分も、これらにまつわることを諸々書いてみようが執筆動機です。そして、できるなら現役のプレイヤー、そして学生にレクチャしているチーム関係者に、良い影響や本質思考の立脚点になりえたら幸いだ!というのがささやかな想いです。


ひとまず、率直に言うと、作品の良し悪しについては、シーン構造的な課題がある。大学からキャリアスタートする人たちにとって、数年という短いスパンにおいて、哲学的な視野を持ったり、人の感度について考えたり、するどい着眼点を持ったり、音を聴けたり、その他にもいろいろあるけど、キリがない必要要素について、高い質でできるようになる人の方が圧倒的に少ない。これは自明です。ダブルダッチやらなあかんこと多すぎなんで。笑

でも、稀にできる人が出てくる。

その人達はダブルダッチ以外の過去の経験から得た、持ち前の胆力、思考の癖、物の見方、運動能力、その他人生の経験則があることが多いのやけど、それをダブルダッチに生かしたり、作品のコンセプト作りの核にしたりしている。世間ではこれをセンスが良いと言ったりしている。

また、そういった持ち前の強みが大学1年目にもってなかったとしても、いろいろクリアーできる人もたまにいる。それは…頭を使い、答えを一元的に求めない人。自分で考える必要性がわかっていて、学びに貪欲であること。好奇心があること。自分に厳しい人。そして、腹を括ることができる人。

他にもあるけど、結局こういったこれまでの自分とこれからの自分を切り離し、今の情報過多な時代に、外部からの情報取得に頼り、さらに、自分たちに必要な情報を能動的に取捨選択できないってのは致命傷になる。それができない時点で全ての練習は結果に返ることはない。

そして、更に重要な観点は、情報取得のみでは良い作品作りができないし、そもそも本来的に他者も簡単に得れる情報ばかりを頼りにすることは勝利から遠ざかる行為である。あと、短絡的にダンスジャンルに頼り過ぎるとかね。うす!みたいな。(例. みんなで受けるWS、レッスンなんかは、表面ではなく、コンテンツに内在するものからヒントを得ることでしか他者との差別化は図れない。そしてそういったものを含ませて教えられる人が壊滅的に少ない。この点ノッチさんはすごい。)

「良い」って何なんや!を自分で考えず、人の見てほしい、感じさせたいものを持っていないのに、人前でパフォーマンスをするって、本来めちゃくちゃきついし、絶対にやりたくない。例えて言うなら、主張や伝えたい内容がないのに人前に立ってプレゼンテーションをしようとしているようなもので、そんなものもはや半年前から憂鬱になる。本来、こんなことは断固避けたいはずなのに、自らお金を払ってその場に立ってしまう。

では、何故、ここまでいかないにしても…これに近い状態であることにほぼ無自覚かつミスり倒す(楽しめない)ような状態でステージに立ってしまうのか。

それは…
①デライトには出るものって風潮がシーンやサークルで強く、出場が前提に近い状態になっていること。
②全国大会が他のスポーツやカルチャーに比べ、かなり近い存在(進めてしまう)であるにも関わらず、華やかであること。※ワンチャン感と名付けます。
③デライト勝利以外の価値観の形成がまだ弱いこと。
④技術の継承、アップデートがないので、ミスが減らず、チーム練習に時間を充てすぎてしまうこと。
⑤ダブルダッチの練習をたくさんすることで努力している気になり、良いものが何か等、根源的なことを考える時間があまりにも少ないこと。
⑥学生同士、若者だけで価値観のすり合わせや、腹括って一つのところに向かうということがそもそも難易度が高いこと。

他にもまだまだ挙げられますが、最初にぱっと浮かんだ5,6個ぐらいにしておきたいと思います。このすべてについて言及しはじめると朝になるので、割愛しますが、気になる場合はレスポンスください。文章のまとまりが悪いことがわかりつつ、ワガママにこのまま進めます。

話を元に戻しますね。つまり、デライトのショーの質が低下する原因として、シーンの構造、若者を取り巻く社会そのものの変化、そして、「映えるものへの憧れ」が大きいと思います。人の人生に影響を与えたり、深い感動を共有したり、大義をもって志を貫くことより、優勝トロフィーを持った写真がほしいとかが動機の人も半分いるのではないか。これについては推測です。

ダブルダッチが好き、音楽が好き、パフォーマンスが好き、人が好き、チームメイトが好き、熱いのが好き、縄が好き、ステップが好き、盛り上げるのが好き、アクロが好き、何か一つだけでも良いから、そういう想いとともにプレーしていないとダブルダッチが自分の承認欲求を満たすためのツールになってしまう。

そんなん、面白い作品出てくる訳ないし、主張あるもんなんか出てくる訳ないし、何を評価して良いか分からんし、何に共感すれば良いか分からん!って話になる。もれなくなる。

よく耳にする、ダブルダッチ最高!って言葉。僕はきらいです。人によって最も高いものなんて違うし、相対的なものやからです。サッカー、野球、卓球、勉強、漫才などなど、それぞれの良さがあり、ダブルダッチでは身につかないことも身につく。ただ、僕はダブルダッチが今でもめっちゃ好きです。特にきれいに縄がまわっていると、めちゃくちゃ嬉しい気持ちになります。これは言葉で説明できる領分ではないのですが、これが自分の最たる原動力です。

現時点で書き漏れてることがめっちゃあるので、必ず近々改めて別記事出しますが、とにかくダブルダッチの世界で出会うところにある答えめいたものなんか知れてるって話です。大局観を持って物事に取り組まなければなりません。

近くに本気でダンス頑張ってたり、スポーツ頑張ってたり、芸術頑張ってたり、DJ頑張ってたり…いろんな人がいるはすです。そういう人たちともたくさん話してみたり、ヒントもらったり、何か教わったりして。それから、各界の偉人達がめちゃくちゃ良い言葉をたくさん世の中に残してくれています。しっかりとそういうものに目を向けるべきです。温故知新、歴史を知りて次を創るです。みんなが同じように話聞きに行ってる先輩の話を聞きにいって、その情報の価値は一体どれほどなのか、よく考えてもらいたい。

それと、一応僕は縄の技術やさんなので、ミスりなくない人はもう少し読んでください。

縄下手すぎなところが多いですが、それはまず縄を大切にしていないからに思う。例えば、バットをスイングするあの一瞬にたくさんの技術やノウハウがあるはずです。ダブルダッチのターニングも、その一瞬一瞬、一挙手一投足を大切にしなくてはなりません。それから、肘から先だけに目を向け過ぎです。特に腕なんかは緊張して呼吸が荒くなったり、脈が速くなると、動作も速くなりがちです。脳では無自覚だからとてもやっかいです。だから、sddcや教える機会がある大学生には身体で縄を扱うことを徹底させます。体幹はそんな簡単にぶれないようにできるので、本番中に動じない最大の味方になってくれます。聞きたかったら、いつでも来てください。もう一つは、縄の軌跡の設計をチームでしっかり持つことです。いつも通り!って声かけをするチームが多いですが、厳密ないつも通りを設定できてるチームは数パーセントです。なめてんのかと。笑

実はやるべきことをやるまえに、ショーの通しとか、難易度高いことをやろうとするから、なかなか通らなくて楽しくなくなったり、チームがギクシャクする。誰かが悪いのではなく、圧倒的に段取りが悪いだけ。思い当たる節があるチームは今すぐやめてください。

本来こういったことを是正するのが、直属の先輩であったり、素直に自分で足を運んで然るべき人を頼る本人達な訳です。しかし、現在学生に関わってる人達全てがそこまで考えているわけではない。これは断言できるし、今のシーンの現状です。先述しましたが、取捨選択をするリテラシーを磨くことが大切です。それは大変な作業だけど、トライエラーで試行錯誤をしているうちに必ず見えてきます。こないだ、わざわざ岡山から島本まで1回生チームを連れてきてくれたら4回生(ナオキくん)がいました。自分を頼ってくれたことが嬉しかったものです。遠いところ、熱いハートを感じた。

さて、話が全然まとまってませんが、提出しなくちゃならないレポートって訳でもないし、仕事でもないので、乱雑なところは許してください。けれど、ノンストップでこんだけ出てくるってことは、なんやかんや言うてまだダブルダッチのこと…というより、島本のこと、デライトのことを日々考えてるんだなぁと実感します。もう気づいたら4,000文字近くです。笑

そういえば、マイソロジーのりょうたとの出会いも、ダブルダッチマンの記事からでした。あの頃のようにたくさん時間は取れないですが、僕の話を聞きたかったり、縄の原理をやりたい稀有な人がいましたら、sddcのインスタにでも連絡ください。

ここまでいろいろ書いたことを踏まえ…大会頑張る現役生諸君、頭使って、テンションぶつけられるもの見つけて、悩んで、めっちゃ練習して、ステージから見てるやつひびらしたるぐらいの熱と勢いで頑張れ!!考えても見つからん時は素直に周りにいる頼れる人をたずねなさい!来年の春じゃなく、今から!!

正直、今年のデライトは見ていて本当にきつい感じでした。きつい。この大会のために過去頑張ってたのか…なんじゃそれって。けれど、それは今の世代1人1人の問題だけでなく、その状態で最後の大会に出れてしまうシーン環境そのものが原因の一つやし、悔しかったら僕が必死こいで別の大会を作れば良いだけです。けれど、もう少し待ちたい。○○が悪いという一元論ではなく、前に進めようとするから課題が出てくるっていうものなんだと思うし、これからの人が良くしていけば良い。誰もが気づきと行動力ひとつでシーンを牽引していける。

僕も頑張って後進達が頑張れる環境を作り、そして、育てていきたいと思う。ちなみに、今回この執筆のきっかけをくれたイワネス、たくや、いつか飲みにいこう!笑

最後までお付き合いありがとうございました!次は評価について触れてみたいと思っています。

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