コロナ渦の中、現役プレイヤーのみなさんへ

さて、前回の記事の投稿から、早くも一週間が過ぎてしまいました。みなさん、自粛期間、いかがお過ごしだろうか?

前回の記事でも書きましたが、この新型コロナウイルスの感染拡大防止措置により、例年通りのタイミングで、例年通りの大会が開催される目処は立っていない。これは目を背けられない現実であります。ただし、何かしらの形でも実施されないことも確定はしていない。言葉の通り、まさにどうなるかわからない状況である。

このノートは、基本的にダブルダッチシーン向けに書くことにしているので…この状況下で、シーンにいるみなさんに発信しておきたいと思う。

勝利志向のプレイヤーにとっては、実は今、勝負どころかなと。活躍するチームは、周りと歩調を合わせない。経験上、ここで虎視眈々と準備をしている。

さて、僕は、教えたり、共に問題解決していく人達に、必ず確認を取ることがある。それは、自分達の勝利の設計図はきちんと引いているのかということ。今、家の中にいて、じっくり思考することができる。そして、今の世の中オンラインでチームが徹底的に議論を重ね、さまざまな意思決定ができる。つまり、今、自分たちの図面引きができる絶好のタイミングなのである。そして、設計図を真摯に作ることは、ジャッジに媚びたようなデモをしないことに繋がり、また、自分達のやりたいことで見ている人に喜んでもらえ、結果、勝利を得ること繋がる。

また、留意したいのは、勝ちたいと勝ちに行くは全然違うということ。本当に違う。まったく違う。勝ちたいは単なる切望で、勝ちにいくは、(最低限、自分たちなりの)確固たる論拠のもと、それを満たすものを仕上げていくべく、緻密に具体化された計画を実現していく。もちろん、自分たちの視野が間違っていれば、このやり方は負けるのであるが、そこを言い訳にせず、腹をくくって自分たちの決め方向に進んでいくことが他との差を生む。どれだけしんどいことか、よく考えてみて欲しい。それでも勝ちたいのかってこと。

例えば受験。視野が育っていないまま、受かりたいって気持ちだけで、毎日8時間勉強して、憧れるような志望校に受かるだろうか。十中八九、無理である。テストの場合は対象試験の特徴、性質を知ることが大事で、これをダッチに置き換えると…見ている側の心象を理解し、自分たちの感じさせたいことを感じさせるためには何が必要なのかを知り、また評価をさせるためにはその絶対量がどれだけ必要かということを検討し、結論づけていかなければならない。いわば、規準と基準の両方を考え、デモの内容を決定していかねばならないのである。

しかし、これは実にしんどい。なぜなら、勝利できる領域がはるか遠いところにあること一度受け入れ、認識しなければならないからである。これをしないまま、毎日、ひたすら努力をすることは、ある意味簡単なの。いつか、花が開くという、楽観主義がそこに隠れているから。

本当に高い目標を設定する時、それを本気で達成目標にするなら、現時点の力と、必要である力とのギャップをきちんと直視し、埋めていかなければならない。己の下手さをしりてまずは一歩目なわけです。

この期間に是非一度、チームで完全に腹割って話して、自分たちのチームの現状と、目標達成のために必要なことを整理し、残り期間でどうチームを構成していくかを徹底的に詰めてみて欲しいなとおもう。

それでも、実動が再開し、実際に練習や内容の実装を始めていくと、いろんな問題が見当たる。それに対処できるように、今からチームワークとチーム仲をしっかり整えて欲しいなと思う。あるかどうかわからんものに対して、本気で努力や準備ができないチームは、例年通りの動きで進んでいたとしても、必ず中途半端なことをする。というか、パフォーマンスをする人としてあまりにも貧弱な態度である。

いろいろ偉そうに書きましたが…ほんまに成果を出したい人は、まず、現状の直視を素直にやること。それと、チームの中で問題があるとわかっていながら見過ごしている人は、チームにちゃんと腹を割って解決すること。難しければ、周りの人を頼ること。

あとは、ダブルダッチを楽しむ心を忘れないこと。音楽を心から楽しむことを忘れないこと。こだわりを忘れないこと。

そして、人を大切にすることを忘れずに!

sddc ヨウ

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