望月 惇志(22歳・阪神)投手

         望月 惇志 190/87 右/右


             「指先に意識を」


 昨年は一軍で37試合に起用され、飛躍が期待された4年目のシーズン。しかし150キロ台の速球に多彩な変化球を持ちながら、未だに一軍に定着できないのは何故なのか? 

(投球内容)

 190センチの長身から繰り出される、150キロ級の速球は魅力たっぷし。それでいて、カットボール・カーブ・スライダー・フォークなど球種は実に多彩であり、どの球もそれなりに扱うことはできている。

 今季もファームで、54イニングで16四死球。四死球率は、29.6%と、一軍への目安となる投球回数の1/3以下に留めている。被安打は46本であり、被安打率は 85.2% 。これも、一軍を意識できる80%台の被安打率であり、極端に悪くない。奪三振は、1イニングあたり0.67個。これだけのボールがありながら、基準である0.9個以上には開きがあるのは気になる材料だろうか。

(一軍定着のためには)

 かつて二軍監督として望月を指導した 掛布雅之氏 の解説にもあったように、攻めの姿勢や余計なことに気がとられ過ぎているように映る。まず走って来ないようなランナーに対し執拗に神経を尖らせてしまい、眼の前の打者と向き合っていない。多彩な球種に走る前に、しっかり内角を強い球で攻める投球を磨けば、もっとシンプルに打ち取ることができるのではないかと歯がゆくなる。

 技術的には、踏み込むまで、前の肩、指先のリリースと、各動作の我慢や粘りが足りない。特に球離れが早く、ボールに粘っこさを感じないのだ。ただ速い球を投げているだけ、そこまでで終わってしまっている。何か目先のことには目が行くのだが、大事な部分が何か抜けている。

(今後)

 一度にいろいろやろうとしても消化不良を起こすので、まずは右打者の内角をしっかり攻められるようになること(左打者へはカットボールで攻められている)。そしてフォームにおいては、球持ち を意識することから始めたい。そこから感じ取れるものが必ずあるはずだから、それを掴めれば、一軍でも活躍できるだろう。

 期待されている期間は、そうは長くはない。一瞬一瞬を大切に、今がまさに勝負の時なのだ。

                        (2019年 6月)








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「迷スカウト」の管理人として、長くアマチュア野球選手のレポートを作成してきた蔵建て男です。今回は、アマチュア時代観てきた選手達が、プロでどのような進化を遂げてきたのかレポートしてゆこうという企画です。
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