100年前のスペインインフルの現状を見るがごとき
以下は医学博士 外岡立人氏のFacebookからご本人の許可を得ての転載です。
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余りにもスペインとイタリアの対応は遅れた。
あっという間に津波のごとき、新型コロナの大波にのみ込まれている。
それは近代的医療態勢下の他の先進国でも同じだ。
対応が遅れたスペインのマドリッドを中心とするマドリッド州。
遺体が広いスケート場に安置されたまま、葬儀が滞っている光景は100年前のスペインインフルエンザの再現を思わせる。
以下、朝日デジタルから
感染急増のスペイン悲鳴 物資不足、スケート場に遺体
https://digital.asahi.com/articles/ASN3T6Q59N3TUHBI00N.html?ref=hiru_mail_topix1
新型コロナウイルスの感染が、スペインで急速に拡大している。25日までの死者数は3434人で、中国を上回りイタリアに次いで世界で2番目となった。医療現場には患者が殺到するが、マスクなどの基本的な医療物資が不足するなど、厳しい状況だ。
死者の6割が集中するのが、首都のあるマドリード州だ。
地元メディアによると、マドリード市は、24日から火葬や埋葬を停止した。葬儀が新たな感染源になるのを避けるためだ。葬儀所の職員にも十分なマスクが行き渡っていないという。市内のスケート場が臨時の遺体安置所となり同日、受け入れを始めた。
介護施設での集団感染も相次いでいる。政府は23日、高齢者がベッドで死亡した状態で放置されている事例が複数あったと認めた。医師の手も及ばず、介護現場からは「ここは病院ではない」との悲鳴が上がっている。軍が動員され、介護施設の消毒などに当たった。
病床不足も深刻だ。マドリード市内の複数のホテルが軽症患者を受け入れているほか、21日には市内の見本市展示場を急場しのぎの医療施設として使い始めた。3万5千平方メートルの敷地に最終的に5500の病床を設置するという。州内に約1千ある集中治療用の病床のうち、830床以上がすでに埋まっている。医師もゴミ袋で防護服を作ったり、マスクを消毒して再使用したりしていると報じられている。
医療資源が限られるなか、患者の「選別」が進んでいる、との指摘もある。医師から「人工呼吸器が足りない」として、父親を死なせる許可を涙声で求められたという男性がソーシャルメディアに投稿した動画が反響を呼んだ。男性は「この国の戦後を支えてきた世代を、我々は見殺しにしている。我々にいったい何が起きているんだ」と訴えている。
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