日本、最初の流行波を越えられるか!

以下は医学博士 外岡立人氏のFacebookからご本人の許可を得ての転載です。

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 説明と図が少し難しくなってしまった。

 噴火で頂上が吹っ飛んだ山の頂上のような、流行波のエネルギーの象徴図とも解釈できるが、今、明らかにエネルギーは下降している。
 ウイルス集団のエネルギーは、感染対象者数が減少してきたせいであることは間違いはない。

 この棒線グラフで表される感染者数は、間接的には感染者と遭遇した人の数(彼らの中から新たな感染者が誕生する)、すなわち主として外出した人の数と相関する。だから単純に自宅外に外出した人の数と捉えても、大きな間違いではない。

  ただし例外はある:・ウイルス変異で感染力が落ちてきた。 ・感染者を特定するPCR検査の量を減らした。しかしこれだけの数を減じるために減らすPCR検査数は膨大な数になる。現在の検査による陽性率が3割として、1/3倍に検査の数を落とすならば、確かに陽性者(感染者)数は以前の1/3になるだろうが、そんなに検査量を落とすこと自体常識的に考えられない。日本は常識の国だ。

 今後このウイルス量は上下し続けるだろうが、一ヶ月ほどで小康状態となるのは間違いは無い。

 参考までに中国広東省での流行曲線を比較のために挙げておく。この広東省の流行の波形は典型的流行波であるが、約一ヶ月の期間続いた。他の省でも類似であるが、湖北省は1ヶ月半程度要した。1月20日~2月20日までの1ヶ月間で収まっている。

 すなわち、東京都の流行波は4月末から5月中旬まで続きそうだと言える。
 もっとも海外から(特に米国や欧州から)続々、ハローと言って観光客が続々入ってこなければの話である。外から新たに感染者が入り始めると、この流行波は修飾され出す。 地震波で言えば余震波と言える。

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