感染者数と死者数

以下は医学博士 外岡立人氏のFacebookからご本人の許可を得ての転載です。
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感染者数では米国がトップに躍り出たが、死者数は1228人とイタリアやイランよりは遙かに抑えられている。
  医療機能が正常に維持されている事を示唆する。

  しかし、米国の感染者数の増加率は対数的に上がっている。
  直に米国は完全にパンデミックの震源地になり、そこからウイルスが全世界に運ばれるようになる。
  米国は自国がパンデミックの中心になりつつあることを予知していて、流行が広がるニューヨーク州やシアトルの外出禁止令は早めに出し、さらに国外からの入国禁止や国外への渡航も禁止されている。

  感染者が出続けるニューヨークではベッド数、医療用具、人工呼吸器が、今後の爆発的感染者の発生を予想すると桁違いに少ないとし、トランプ大統領に援助の緊急要望を告げている。

  医療崩壊直前のイタリアは、各国からの支援を求めているが、中国がいち早く支援に応じている。医療スタッフも送り込まれている。
  イランも、状況はイタリアと同じで、国民は生存することを望む見ないとを送っているに近い。
  両国の収束が遠くでも良いから見えてくることを祈る。

 ドイツは外出禁止令を守るように若者達に厳しく命令しているが、若者達の協力は必ずしも得られてないようだ。しかし、ドイツでの死者数は少ない。医療機能が正常に働いている証だ。

 フランスも外出禁止令がすこしづつ守られるようになってきており感染者数の増加程度も落ち着いてくる気配を感じる。

 英国も懸命に首相自ら、外出の自粛、3人以上での会話の禁止など、細かに感染予防対策について、テレビで国民に頻繁に伝えている。

 北欧でも感染者は少しづつ増えてはいるが、人口密度の低い国のせいか、最終的には、それほどの発病者は出ないような気がする。
 スウエーデンの季候活動家でる17歳のグレダさんも感染したらしいが、自宅で2週間の療養という。スウエーデンでは重症で無ければ検査は受けられないけど、自分で症状から診断はできる、とツイッターで語っていた。濃厚接触者は父親だけのようだ。

 オランダとベルギーも感染者数は増え続けていて、直に1万人を超える蚊も知れない。予想外に死者数は多い。

 日本は数値の上ではすこしづつ感染は広がっているようではあるが、死者数も少なく、ウイルスは他の先進国に比較するとかなり効果的に抑え込まれている。

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