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トム・クルーズについて今のうちに書いておく

#トム・クルーズ永遠の若さを追求して  というドキュメンタリーをBSで見たが、時代が早いスピードで過去を蹴散らしながら進んで行く中で、何か宝石の様なその時代の空気や人間たちの思いを書き残しておかなくてはならないと強く駆り立てられ書くことにした。

トムを語る事は自分の生きてきた時代を語るのと同義だ。彼が今、普通なら引退する年齢なのに、まだまだ現役俳優以上の仕事をし(多分誰もそんなことまでして欲しくはないのに?)、スタントなしにジェットを運転し、崖から飛び降りたりする姿を痛々しくも誇らしく見ている。きっとこのまま何かの事故で亡くなるんだろうけども、それも彼らしい終わり方かな。思えば #卒業白書  役からして何か平凡な中のアブノーマルがあった。親が外出後、一人きりになった部屋でショータイムを始める姿とか最高で!!これは きゃりーぴゃみゅぴゃみゅのponponponのような事を(ちょっと古いが、彼女の動画は衝撃的だったので)一人部屋の中でやるわけですが名シーン!アメリカのthe boy next door 隣に住む男の子的俳優で、当時トム・クルーズファンとは「最もしょうもない女の子」の代名詞で、絶対 #トム・クルーズ  が好きだなんて公言はできなかったが。#トップガン でファンになった人も多かったと思う。しかし時代的にはこの映画が後押しし、大韓航空機爆破事件 →ソビエトを世界中が叩く→アメリカ空軍良いイメージの後押し、でこの作品の大ヒットが、冷戦終結するキッカケを作った一因だと思うが、その後アメリカ「世界の警察」時代が来て、アメリカを世界一の国にしたのはトムかもしれない。しかし私が一番好きな転換期とは #コラテラル  の悪役である。たまたま乗り合わせたタクシー運転手を後部席からずっと(ただのおしゃべりなんだけど)精神的に追い込んで行く殺し屋と、黒人運転手の室内劇というか車内劇で、好きな映画ベスト10には入る名作。また #アイズワイドシャット  のドロドロ世界の中で、トムが清涼水のようだったことや、一番好きなのは #インタビューウィズバンパイア  は当時ブラット・ピットがトムのあまりの激しさに白けて、そこまでやんなよ、と批判し嫌悪したエピソード伝えられている。蓋を開けるとピットの演技の方が好評価で、トムはアメリカ人のくせにヨーロピアンのマネごとをして恥ずかしい!みたいな本作の原作を書いた作家が彼を痛烈に批判し、彼は辛かっただろう…と色々あり、映画として大ヒットはしなかったが、個人的には大好きな作品である。萩尾望都『ボーの一族』そのまんまなのでパクリじゃないかとも思うが…。又一番好きなのは、#マグノリア のカルト集団のリーダー役。よかったなーーーー涙 彼がこのまま、文字通りの危険な演技を続け、私生活全然幸せじゃないし、サイエントロジーにドハマりし社会から呆れられても、相変わらず理解を遥か超えたところに居て、そのうち批判もされず無視され演技中に死んでしまう姿を畏敬の念を持って見届けたいと思う今日此頃である。いや、しかし、世界中が異口同音に…全速で全力で走ってる彼を見届けたいという思いなんだろう。だからこのようなドキュメンタリーが出来たのだ。

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