HI-HAT SENDAI 04.18
今回はコロナウイルス感染防止の為現在休業中のHI-HAT SENDAIオーナーの関 洋俊氏のインタビューになります。
動画の方は一番下にあるYouTubeリンクになります。
新型コロナウイルスの影響を受けて、現在のお店の状況をお聞かせください。
やはり現状はほとんど、ほとんどというか
100%のイベントが中止になっているという現状があって、この先4月はもちろん、5月6月くらいまで影響を受けている状況になっています。
時期的にはいつあたりから人の流れや売上に変化が現れましたか?
2月末3月になってから一気にイベントがキャンセルになってしまったなという印象はありますね。
従業員にどの様な対応を取ってますか?
普段はアルバイト、店長、PA音響の人達も雇っているんですけど音響の人達やアルバイトの人達は休んで頂いてる感じで、従業員に関しては今のところ100%給与補償はしている状態です。
今後このコロナウイルスの影響が半年、一年と続くようであればどうしていこうとか今の時点で何か考えていますか?
やはり先が見えない所にどんどん進んでいってる感じがあるので
具体的にこうしなきゃいけないっていう所よりも好きでお店をやっている以上出来るだけ終息するっていうのを祈るという言い方は抽象的に表現になっちゃうけどそれを信じて何とか継続させる事ですかね。
政府からの助成金、法人には200万、個人事業主には100万とありますがこれについてはどのようにお考えですか?
昨日(撮影04/18)ようやく仙台にも緊急事態宣言が出て、そこからまた条件は詰まってくると思うんですけど、もちろんありがたい反面結局は(借入等含め)無担保無利子はありがたいけど結局はお店のマイナスとして残るものもあるので、そこをどういう借りるのかっていうのは考えないといけないのかなと思っています。
実際100万円の助成金を頂いたとしてどのくらい保つものでしょう?
正直リアルな所で2ヶ月、3ヶ月くらいなのかなとは思っています。
それはやっぱり従業員だったり全ての給与や経費支払いを含めての2ヶ月という事ですか?
そうですね、まずはもちろんお店はやってなくとも家賃は当然かかるし、従業員にも生活はありますからそこを考えて従業員の給与と、あとはある程度の返済等があるとそのくらいの額は普通にいってしまうのかなと思います。
お店で今取り組んでいる対策や今後どうしていくかお聞かせください。
1番の対策はお店を閉めているって事なのかなっていうのがあって、今できる最大限の予防対策っていうのはお店を閉めてクラスターというのがこの店で起こらないようにやっていくっていうのが1番の対策なのかなと思ってます。
一番最初に大阪のライブハウスが注目されて、そこがクラスターになったいうので取り上げられた印象があるのですが、やはりクラブも同じ様な印象を受けているんですか?
当然やはりああいう事が起きて、しかもライブハウスとクラブ類似している様なものだと思っているし同じようなものと思っているから、イベントっていうもので発生した以上もちろん僕たちも敏感になりますし、お客さんももちろん来る事に敏感になっているっていうのは現状あると思うので、元々は僕たちの方もお店の中でイベントを開催して人を集めてお仕事にさせていただいてるっていうのがあるので、そこでやっぱりイベントも無い、イベントが無ければ来る人もいないっていうのがあるから、どうしてもやっぱり大阪のような事が起きてしまうとそこに対しての影響っていうのは凄くあるし、自分達もそういう場を好きな人も当然敏感になるのはあると思います。
クラブは三密が全て揃う場所なので、集客が仕事の一つだとは思うんですけど、そう意味では今店を開けるというのは困難ですよね?
まずは当然収益だけを考えれば開くべきだとは思うんですけど、けれど今世界がこういう状態になってて自分達の生活のためだけに店を開く事が良いことなのか悪いことなのか?やっぱり今は少しでも予防対策等そういうものはしていく必要があるから、やっぱり開くっていう選択肢をむしろこちら側が提示しないべきだと思うんですよね。だからこそお店を5/6まで完全に休業しますという告知を出させていただいて、お店は閉めるっていう事はしてますけど場合によってはもっともっと長くなる可能性もあるし、それが心苦しいけど一番ベストなチョイスなのかなって、感染を広めないために今はやらないのが一番必要な事かなって思ってます。
今はライブハウスやクラブが注目されていますが、次に飲食店だったり風俗の業界だったり色々店を閉めないといけないですし、実際仙台の街を歩いても人の流れはないです、お金がないと経済は回らないのが本当だなぁと思います。貯蓄があってもどこまで続くのか?政府の補償のスピード感とかにも出てくると思いますし、自分なんかは家賃を払って生活をしていく事を考えると国の決めた10万円じゃ1ヶ月の家賃等生活費で終わりで、その先はどうしたらいいかと考えたりしている所で、その悪循環と今は戦っていくとこですよね。
本当にお金が回るっていう現状がないから、働き手にとっては凄く難しい時代になっていきそうなきっかけにはなっているなとは感じています。うちみたいな小さな店だから従業員が少ない事業であれば考えようってまだあるとは思うけど、例えば数万人とか雇っている大企業とかだったら何割リストラしないといけないとか何店舗も何百店舗もたたむとか、百店舗以上閉店するっていう飲食店もあったし、あとアパレル関係の大手企業も物凄い店舗数閉めるっていう発表してて、結局そうなった時にそこに関わってる人達は次にどの事業に移動にするとか、もちろんある程度は考えているとは思いますけど当然事業のランニングコストを縮めないといけないっていうのは絶対的にありますからね。
借入等でお店を続けたい気持ちはみなさんあると思うんですけど、結局それは借金になるわけで借金してまで続けるのか、続けた所でどう返していくのか?という所を個人事業主は凄く考えてる所なのかなと思います。
一番は借入するってなった時に、いつ収束するのかわからないっていう現状があるから大変だと思うんですよね。
極端な話あと3ヶ月後に収束するよっていうのであれば3ヶ月分の資金さえなんとかできれば、そこまで耐えようかってなると思うんですけど、今はおそらくこのくらいの期間、完全に収束するのは一年後かなとか先の見えないトンネルをずっと借入っていうリスクを背負いながらみんな掘り進んで、収束するのを信じてみんなやってる現状は絶対にあると思います。
やはり見通しがつかないのが一番ネックになっていますよね?
そう、そこが一番のネックになっていて、見通しがつけば事業計画等は立てれるとは思うんですけど、見通しがつかない限りはやりようがないし、いくら借りても何ヶ月後かにその資金が尽きてしまったら次はどうするか?また借入するのか?その借入は受けてもらえるのか?もし借入が駄目だった場合に店をたたみますってなった時に、借入を返済しないとならない、その時自分たちにどのくらい財源が残っているか?店をやれない状態でも借金だけはずっと残っていくわけだからそこは凄く考えないといけないですね。
どのお店をやっている人もそこは共通している事で、借入への不安が大きいですよね。
借入をして以前の状況に戻れればもちろん可能性はあるけれど、その以前の状況にすら戻れるのか?っていうね。
そうですよね。今は家でやれる事をみんなが学んでいって、オンラインでやれる事もどんどん増えてきてますからね。
みんながオンラインでこういう事が出来るんだっていうのに気付いてて、メジャーな所ではゲームもそうだし、飲食、買い物も携帯一つで出来てしまう。そこにプラスアルファのサブカルチャーっていうものがどうやって現場の楽しさをもう一度提供できるかっていう所がやっぱりウイルスが収束してきて自分たちが仕事としてやれる事なのかなって、どれだけ現場に来る面白さや大切さを伝えれるかっていうのが重要だし、その時にやっぱりクラスター現象とかの風評被害も残ってくるだろうしね。そこにどうやって立ち向かっていくかっていうのが勝負になるのかなって思いますね。
人の動きが読めない分改めて現場に来る流れが変わる可能性もありますしね、実際今配信が増えてて自宅にいて多くの人が簡単に見れるのはいい事なんですけど、やっぱり現場に遊びに行って友達とかに会ったり現場での交友関係で一緒に笑ったり騒いだりする奇跡的な体験は人と人が会わないと体感できないものだと自分は思っていて、そういう意味で集まるという事に対して悪い事だって思っては欲しくないなって思います。
もちろんね、現場でしか感じれない良さもあるし逆にネットでしか味わえないものもあると思うし、どっちの楽しみも知ってもらいたいなって思います。あとはコロナが落ち着いた時に是非遊びに来ていただいて、安全に遊べる日が一日でも早く来て欲しいっていうのが今の願いっていうかね、そういうのが無いと何も始まらないし、もちろん自分たちのお店だけじゃなくて飲食店だけじゃなく色んな仕事をやってる人が今大変な思いをしている人がほとんどだと思うので、みんなで乗り越えないとって思いますし、こういうライブハウスとかクラブもたくさんあるので仙台の音楽文化ここで潰されたくないなとシンプルに思うし、今まで積み上げてきたイベントとかも各自あると思うけどこの何ヶ月でゼロになってると思うし、ただそこで無くすのではなく協力していってかっこよく言えば音楽の力を見せて、最後までいける所まで抵抗していきたいと思ってます。
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